2009年5月25日月曜日

ミスト

スティーブン・キングの小説の映画化。
スティーブン・キングといえば誰でも知ってるホラー小説家。
どの角度から観ても面白い。
ただ怖いだけでなく、心の芯から「ずしん」とくるような怖さなのですよね。
「キャリー」とか「痩せゆく男」とか大好きな作家。
ミスト [DVD]
トーマス・ジェーン, マーシャ・ゲイ・ハーデン, ローリー・ホールデン, アンドレ・ブラウアー
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「ミスト」はそんなキング氏のホラー小説を映画化してるんだけど、どうやら小説とは違うエンディングらしい。
小説の方を読んでないのでよくわからんのだけど。
解説を聞いたらそんな感じのようだ。

「霧の中になにかがいる...」

突然、街を包み込んだ濃い霧。
そしてその霧の中に入っていった人々はすべて消えて行ってしまう。
スーパーマーケットに買い物にきたデヴィッド親子。
その謎の霧はスーパーマーケットも覆い尽くす。
霧の中から血だらけの人が逃げ込んでくる。
「何かが霧の中にいて、人を襲っている!」

スーパーの中にいた人々は缶詰状態に陥る。
やがて徐々に霧の中の「なにか」が明らかになってくるんだけど。
どちらかと言えば、霧の中の「なにか」よりスーパーに缶詰にされた「人間たち」の精神面の「壊れっぷり」がひどい。(-.-)
いっつもそうだが、こう言う場合、人間の方が「バケモノ」なのである...
狂信的なオバサンはいつしかこの現象を「神のお導き」と言いだし、スーパー内の人間達を先導し始める。
「生け贄を捧げれば助かる。」などと言い出す始末。
「このまま、このスーパー内にいると破滅する」と感じたデヴィッド親子は脱出を試みる。
しかし、その試みは狂信オバサンに発見され、オバサン信者達と戦う羽目に。
もうここでは人間同士が殺し合う、という最悪パターン。(-.-)

なんとかクルマで逃げ出した親子。
霧の中で見た光景は?
その救いようがないまでの結末は?
霧の中の「なにか」を目の当たりにしたときの「どうしようもない絶望感」
息子と約束した「パパ、ボクをあの怪物に殺させないで。」というセリフがエンディングへの「導き」。

ボクも最期まで「がんがん惹きつけられた」です。
「良い作品」と言えるのではないでしょうか?
予想を裏切りますし、「徹底的な」シナリオだと思います。
ここまで「最悪」な終わり方を見せてくれるのはさすがキングだっ!
久々に観た「ホラー」です。単にびっくり箱を開けたような安物のホラーではなく、こう「身体の芯」から「ひえっ」と思わせてくれました。

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