2013年12月9日月曜日

キャプテン・フィリップス

草津のイオンで観ました。
多くのルパン三世 VS コナン?を観に来たガキどもと戦いながら…(汗)
頑張りました…
もう五月蝿くって仕方なかったけどね!

まず、アカデミー賞候補の呼び声が高い!って聞いたんだけど、地味な?作品だとは思うので。
じっくり観る覚悟で。
さらに上映時間が134分と若干長め?なので身体から水分を絞り出してから鑑賞すべし。
(実際に上映中にトイレに行く残念な人、多数でしたから。)
作品は長めでも全然長さを感じさせない、、面白さ?でした。

まず、この作品は実際にあった話し。
ノンフィクションということ。
これだけを頭に叩き込んで観に行きました。

ソマリア沖の海賊の話は有名だったし。
日本でも何度かニュースで観たから知ってたけど。
その映画を観ることになるなんて!!

作品は大きく3部構成かな。
まず、バックボーン、登場人物の背景を紹介するパーツ。
そして事件勃発から貨物船でのシーン。
最期が救助船?小型船内での出来事から脱出まで。

よく書かれているのに「トム・ハンクスの一人舞台」的な感想が多いのですが。
たしかにすごい演技でした。
トム・ハンクス万歳な作品なんですが。
ボクは「ムセ」バーカッド・アブディ(ソマリア人役)の怪演にも、けっこう釘付けになりました。
あんな役者、よく見つけてきたなあ…(700人からのオーディションで選ばれたらしい。)
ものすごくリアリティのある海賊でした、ああこわい。

キャプテン・フィリップス
ムセ、すごい演技でした。

どのシーンもリアリティが高く、緊張させられる。
日本だと海賊と言えば、わりと「のんきな」とか「平和な」イメージが大きいと思うのですわ。
アニメで海賊とか平気で主人公で描かれたりしてますもんね。
しかし現実の海賊とは、この作品で描かれているように「非情で」「残忍で」「悲惨な」人たちなんですよね。こいつらは「海賊王になる!」なんてふざけたことは言わないわけです。
キャプテン・フィリップス
船長、必死
船長は船と乗組員を守るためにどんなこともしますな。
実際、海賊の最初のアタックは作品中でも描かれているとおり、船長の機転で回避してますもんね。
すごいもんだ。
そしてそれを上回る「ムセ」の執念。
久しぶりに緊張した作品に出会いました。

この緊張感はアル・パチーノの「狼たちの午後」に似た感触であり。
生への執着?ムセもフィリップスも、お互いが「生への執着」を見せたんだなぁ、と思った。

まあ、観終えて、最初に思ったのが「ソマリアには行かない」ですね。(笑)


アカデミー賞なのかどうか?わかりませんけど、観ておくべき作品でしょう、間違いなく。
トム・ハンクスの演技も、近年ではベストに近いもんだと思います。
すげえな、こいつと思ったのは「ターミナル」以来かな。

今年のベスト作品にひとつ刻まれたな…


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