2008年11月1日土曜日

トップランナー

邦題が「トップランナー」で原題は「THE FLYING SCOTSMAN」でやんす。
相変わらず邦題は映画の中身とイマイチ結びつかないんだよね。
たぶんフィーリングでつけちゃってるんだろう、邦題。(-.-)

世界一の「チャリ・バカ」物語だ、こりゃ。(笑)
釣りバカ日誌みたいなもん?チャリバカだ!
そして実在の人物だそうです。



トップ・ランナートップ・ランナー
ジョニー・リー・ミラー, ビリー・ボイド, ブライアン・コックス, ダグラス・マッキノン

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続きはネタバレ含むよ。
邦題から予測すると「スポ根映画?」とか勘違いしちゃいますね。
結論から言ってぜんぜんスポ根物語ではありません、もっとメンタルな映画。

自転車選手なのにメッセンジャーで生活しているオブリーが主人公。
スコットランドじゃ自転車競技なんてマイナーだし。
おまんま喰えないよってやつ。
オブリーはいちおう自転車屋も経営してるけど、目の前に新しいショップがオープンし、お店の経営は火の車。
今にも潰れそう。
そんなシチュエーションのなか、オブリーは「いっぱつやってやる、これで起死回生だ。」ということで「自転車競技」で「ワールドレコード」世界記録を打ち立てることを思いつく。

そもそもオブリーと自転車の出会いは...
いじめられっ子だったオブリーを見かねた父親がクリスマスの夜、オブリーに買い与えたのが始まり。
それからというものいじめられてもその場から自転車でもの凄い速度で逃げ出す、のがオブリーの常套手段だった。(のちにこれが事件の発端になる。)

資金難で世界記録に挑戦することすら危ぶまれたけど。
友人のおかげでスポンサーが付き世界記録に挑戦できることになる。
元々オブリーはアイデアマンでいろいろな自転車パーツを自作してより速く走るにはどうするべきか?を考えてきたオトコだ。
彼の自転車はその独創的アイデアで溢れていてボトムブラケットは洗濯機のベアリングを使うわ。
ハンドルはへんな形状でライディング・フォームも独特のものだった。
WCA(世界自転車競技会)は、当初、オブリーのことなんて相手にしていなかった。
事実、彼の1度目の世界記録挑戦は失敗におわったのであった。
しかしオブリーは諦めなかった「翌朝、9時半にもう一度挑戦する!」と言い放ち、その通り挑戦し、なんと世界記録を更新してしまう。!

その後も世界選手権でも優勝してしまうオブリーを「よく思わない」WCAの偉いさんたち。
彼のその独特のフォームや自作の自転車をことごとく「ルール違反」にしてしまい、走れなくしてしまう。
そんなWCAの妨害にもめげずレースに挑んだオブリー。
しかしまたしても当日にルール変更し、彼の独特のライディングフォームを「3回、そのフォームをしたら失格とする」というわけわからんルールを取り入れる。
なんでそんなことするねん!と詰め寄るオブリーに「自転車競技会のルールは違反していないが、自転車競技会の精神に反している」というこれまた「超わけわからん」新ルールに打ちのめされていまい、3回の違反、そして落車。
世界チャンピオンから転落したオブリー。
ふさぎ込んでしまう。
彼にはもう一つの顔があった。
昔から急に落ち込んでふさぎ込んでしまう。
そう、彼は幼少のころに虐められていたのが原因で鬱病を患っていたのである。
それがそのいじめっ子たちと再会したことで再発してしまう。
「いじめっ子」たちはオトナになってもいじめっ子で。
しかも下町の立派なゴロツキに成長していたのであった。(笑)
執拗にオブリーを追い詰めていくいじめっ子たち。
徐々にオブリーの精神はボロボロになっていく...

あー全部書いてしまうなー(笑)
続きは観てね。


見終わっての感想。
途中まではなかなか面白い。
精神的な面での主人公の変化?みたいなのが俳優さんの演技でよく表現できていたし。
チャリ・バカ!な映画にしては汗臭くないから素敵です。ハート
残念だったのはエンディングかなぁ?
ただ実話なのでね。
もし、空想物語なら、もうちょっとドラマティックなエンディングにしてくれればもっと素敵だったと思う。
実話に基づく脚本ならそんなことできないから、仕方ないね。
CGバレバレなシーンがいくつかあって、ただ、それはそれで「ご愛敬」みたいな感じの仕上がりになってたのが笑えた。(笑)
「わいはアフォや!チャリンコのアフォなんやっ!」っていうナニワのおっさん?みたいな感じではナイですよ。( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
自転車の好きな子供がそのままオトナになっちゃったヨ!っていう人ですね、このグレアム・オブリーって人は。(^。^)
67点じゃ!
原題をそのまま日本語にすると「空飛ぶスコットランド野郎!」って感じかな。

実話だった証拠がWikiに書いてあるよ。(^。^)
グレアム・オブリー(Graeme Obree) 驚くことにボクと同年齢なのである。(笑)

http://actionmedicalresearch.files.wordpress.com/2007/03/other-projects-etape-graeme-obree.jpg
↑本物のオブリーさん。

home made bike that Graeme Obree picture photograph
実物のオブリーさん自作のバイク。
一本しかないフレームが凄いなぁ。
サドルもむちゃくちゃ後ろにあるなぁ。


obree_tuck
映画でも観ることができた初期のオブリーの独特のフォーム
これは世界自転車協会が「胸と手をくっつけてはいけない」というルール改正で封印されてしまう。
Superman - Obree
その次にオブリーが編み出したフォーム。
スーパーマンポジションと呼ばれているそうだ。
とにかく空気抵抗低減を考え抜いた結果らしいですよ。

2008年10月31日金曜日

動物農場

何度かスーパーブログでも書いた覚えがありますが。
ジョージ・オーウェルの名作「動物農場」が映画になるそうです。(新作じゃなくて日本公開ってわけだそうです。)
しかもアニメですね。さらにジブリからです。(ジブリが制作したんじゃないです。)
あの難しい物語を子供が見て理解出来る?のかどうかは解らないですけど。
たぶんオトナが観た方が良いと思う作品でしょうね。

12月20日公開でやんす。

ストーリー





= 
残忍で無能な農場主に虐げられてきた動物たちは、2匹の有能な豚スノーボールとナポレオンをリーダーとして革命を起こす。「すべての動物は平等である」と
いう理想を掲げ、人間を追放し、自ら農場経営に乗り出す。順調に滑り出したかに見えた「動物農場」だったが、幸せな日々は数ヶ月しか続かなかった・・・。



 動物の為の戒律を作ったり、教育や風車建設の計画をすすめるスノーボールのことがナポレオンは気に食わなかった。そして秘密裏に訓練した大型犬を
駆り立てて、スノーボールを追放してしまう。宣伝役の豚スクィーラーと側近の犬たちを従えたナポレオンは、やがて動物農場のすべての決定を下すようにな
る。豚たちが他の動物を監督し、農場主の家で寝起きし、しまいには外部の人間たちとの取引を始め、これに反対する動物があれば、犬たちを使って素早く弾圧
した。

豚たちの支配のもと、動物たちの生活は以前より悪いものになっていた。納屋の壁に書かれた戒律は、いつの間にか次のように書き換えられていた。

 

"すべての動物は平等である。しかしある動物はもっと平等である"





= 豚たちは、いまやかつての人間たちとなんら変わらない存在になってしまったのだ。動物たちは、再び静かに集結し、豚の住む小屋へと進んだ。ナポレオンの肖像画は粉々に砕かれ、新たな革命の時が刻一刻と迫っていた。







すべての動物が平等に自由に生きる農場を夢見ていたのに、いつのまにか結局、新たな権力者を生み出してしまう悲しさ。

そう、社会主義国に対しての「痛烈な批判」。
かつてのソビエト連邦国や、いまの北朝鮮のことを皮肉った物語なのです。☆
大学生の頃に読んだ小説で、当時、頭の中が「ウニのようだ」と思っていたボクにはすごい刺激的な小説だったことを覚えています。
これと「1984」が有名ですよね、ジョージ・オーウェルは。
劇場まで出向いて観るかどうかは考え中だけど。
(原作を読んでるから。)
読んでない人は観てみると面白いよ。

● 東京 / シネマ・アンジェリカ

● 東京 / シネマシティ

● 大阪/ テアトル梅田

● 京都 / 京都みなみ会館

以上4カ所で12月20日からでやんす。

今、豚は太っていない...んだそうだ...。
じっと見てると豚の顔が金正日に見えてくるから不思議!



ボクが過去に書いた「ジョージ・オーウェル」に関しての記事。

http://209.20.72.195/mt/archives/2007/04/09-182403.php

http://209.20.72.195/mt/archives/2008/06/26-154115.php

http://209.20.72.195/mt/archives/2007/12/13-142836.php