2010年5月22日土曜日

グリーン・ゾーン

ボーン・アルティメイトのマット・デイモンが主演。
(ボーン・アルティメイトはあんまり好きじゃなかったんだけど。)

映画の題材は「イラク戦争」でキーは「大量破壊兵器はどこ?」である。
実際にあった出来事をネタに映画が創られてるわけですね。(フィクションだというわけではない)
ジャーナリストのラジャフ・チャンドラセカランが2006年に書いたインペリアル・ライフ・イン・ザ・エメラルド・シティが元ネタ。
Imperial Life in the Emerald City: Inside Iraq's Green Zone (Vintage)
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フセインについては少し前のスターチャンネルで観た番組「サダム野望の帝国」で興味を持ってました。
なので、このグリーン・ゾーンは楽しみにしてました。♪

あらすじとしては。
陥落した直後のイラクが舞台。
戦争を起こしたきっかけとなる「フセインは大量破壊兵器を所有しているから、使われる前に先制攻撃した。」という米国の「戦争の正当性」を立証するため、派遣されてきた米軍兵ロイ・ミラー(マット・デイモン)。
出所不明の情報により大量破壊兵器を捜索するもいつも危険な目に遭うけど武器は見つからず空振りばかり。
さらにその「情報」は不確かで、いい加減なものばかり。
その情報の不完全さを軍の会議で問い詰めると「そんなことはキミが考えることじゃない。」と一蹴される。
なにかおかしい。
大量破壊兵器を見つけることができないような環境下に誰かが仕組んでいる。

米軍、米国官僚、CIA、マスコミの4つ巴の鬩ぎ合いが始まり。
誰が本物の情報を手に入れることが出来るのか?
偽の情報は誰が流しているのか?
イラクには本当に大量破壊兵器があったのか?
なぜ兵器は発見できなかったのか?

この映画では大胆な「犯人」を見せてくれます。
本当なのかどうかは知りませんけど。(笑)
あの犯人が本当だとするとブッシュ大統領は騙されてイラクを攻撃したことになるね。
さて、なんのためにウソを?
原油の利権とか、、いろいろ考えられますよね。
ブッシュ大統領の失権を目論んだとか?そうなると民主党の策略?
ブッシュの共和党は白人主義的なネオコンの政党だから?
(共和党は環境問題とか福祉よりも大企業とかお金持ちのための経済政策を重要視する政党)
なにが誰がフセインを倒したかったのか?
イラク戦争の前の湾岸戦争でイラクに攻め込まれたのはクウェート。
クウェートはイラクのことは大嫌い。とくにフセインは。
誰が一番得をしたんだろうねぇ?
グリーン・ゾーン
映画の中身は。
まず、カメラワークが...
戦闘シーンは昨今流行の「ハンディカメラ」みたいなので、手ぶれバリバリで撮影されてます。
あとカット割りが超細かい。
走ってるシーンなんかは俳優さんに何人のカメラマンがいっしょに走って撮影したんだろう?と思わせるぐらいカット割りを細かくしてます。
これが「リアル感」を最大限に引き出しているのはよくわかりました。
陥落したバクダッドの不気味さ、危険度をカメラワークで表現できてましたね。
マット・デイモンが走り回っているのをドキドキしながら観ることが出来ました。


本国のアメリカでの興行成績はイマイチだったらしく。
かかった費用の回収さえ難しいとか。(ボクが観に行った映画館も公開2週目にしてガラガラでした。)
宣伝と内容の不一致でしょうねぇ。
アクションばりばりの戦争映画だと思って観に行くと肩すかし喰らいますね。
ハリウッドの娯楽映画っぽいシーンもいくつかありますけど。
どちらかと言えば「反戦、反米」ぽい匂いがしますね。

ボクには面白かった。
イラク戦争や湾岸戦争に興味があったから。
日本じゃ、あんまり詳細は報道されなかったからね。

ドキュメンタリーとして観よう!きっとコレ正解!(^g^)

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