2011年10月3日月曜日

パピヨン

大津までサイクリングして観に行ってきました。
10月1日、土曜日の映画の日、、1000円で観れるし、、何観ようかな?
普段チョイスしないやつを…ということで名作「パピヨン」を選んだのでした。(^^)

だいたいのアラスジは知ってましたし。
「実話に基づく作品」というのも知ってました。
勘違いしてたのは「大脱獄ストーリー」ということで、なんか、こうすごいトリックとか、へえ!って思えるような脱獄劇!なんていう映画かな?と思ってました。
左がマックィーンで右がホフマン

1973年の作品。
主演はスティーヴ・マックィーン。(パピヨン役)
そして、ボクはどちらかと言えば彼の方が気になった、、名演でしたね、ダスティン・ホフマン(ルイ・ドガ役)もでてます。

舞台は1931年のフランス。(作品自体はアメリカ映画なので英語です。)
金庫泥棒で捕まった胸にチョウチョの刺青があるオトコ「パピヨン」が主人公。
彼は仲間にはめられ、他の多くの罪もかぶせられて、、終身刑に。
(よく「無実の罪で」とか言われてるけど泥棒をしたのはした。(笑))
当時のフランスでは終身刑を受けたら「祖国追放」。ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
んで、フランスが植民地にしていた南米ギアナの離れ小島デビルズ島に「島流し」にされ、生涯をその島で終えなければならない。当然、強制労働付で。
んなもんで、誰もがそう長生きできず、、島流しにされたら、、絶望するしかなかった。

パピヨンはこの「絶望」から逃げ出そうと考えた。
他の「脱獄映画」と違い、すごい発想で脱獄するのではなく…
(実際、普通には脱獄は無理…)
看守を買収して逃げる、というもっとも資本主義的発想で逃げることを決意。
そのためには金が要る。

目をつけたのが「国債の詐欺」で終身刑になった「ルイ・ドガ」。
彼は囚人ながらリッチマン。
お金をしこたま持っていた。
ドガのボディガード役を引き受けたパピヨン。
最初は金のためにドガに近づいたが、、徐々に友情のようなものが芽生える二人。

いよいよ、決行の夜。
パピヨンはドガにいっしょに逃げようと説得するも断られる。
ドガは「いずれボクは出られる。」と言う。
んじゃひとりで逃げるよ!と脱獄しちゃうパピヨン!
でもすぐ捕まる。(笑)

デビルズ島収容所の規則で…

  • 脱獄1回目 2年間の独房
  • 脱獄2回目 5年間の独房
  • 脱獄3回目 ギロチン
タスケテ…
という、、非常に端的でわかりやすいルールがあって、、それに基づいて独房に入れられるパピヨン。
この独房生活が凄い。(汗)
まさに「生き地獄」。
歩いて5歩、しかない独房の中で筋肉を維持するために、狭い独房の中をひたすら歩く…
意地悪な看守のせいで食事を半分に減らされ、、生き抜くために虫なんかも食うパピヨン、すげえよ、あんた。
喋りそうにナリマシタ!
看守にもうちょっとで友人ドガのことを話してしまいそうになりながら…の我慢!!すごいすごい。

こうして、2年間の独房を終え、ドガのいる「一般囚人収容所」に戻る。戻ってきたパピを見てドガは驚いた。
いっきに老け込んでたわけです、2年でもうお爺ちゃん。
それでも不屈の精神力!
まだ逃げることを諦めません。
ドガはもう諦めてましたけど!!

けども…
2度目の脱獄で、、勢いにのってドガも脱獄しちゃいました。(汗)
今度は結構うまく逃げました。
途中までは完璧だったのですが…
ヒトを信じたばっかりに…裏切られて、、捕まっちゃいました。(TДT)
今度は5年の独房…
この5年の独房シーンは割愛されてまして、数秒で5年が経過します。
出てきたパピは…
もうヨボヨボのお爺ちゃん…
ドガも、よれよれになってました…
脱獄の際に痛めた足を引きずってましたね…

パピはまだ「逃げる!」という。
今度は3回目やで!捕まったらアウト!
ドガはもう諦めた。
故郷に残してきた妻が再婚し、音信不通。
もう帰っても何もない。
この島で死ぬほかない…と悟ったわけです。
最期は脱獄でも何でもなく…
ほぼ自殺行為なわけで…よく逃げられたな…と。

観終えるまでの重苦しい雰囲気は鑑賞後も残りましたね。
理由はこの映画作品が「実際にあった出来事」だということ。
こんな「不屈の精神」をもつ人間が存在してたことにたいして驚きますし。
(よーやるわ。)と呆れちゃうぐらいすごい。

映画が終わって劇場を出たら、どっと疲れてた。(笑)
おそらくデートなんかで観ちゃイケナイ作品だと…
ひとりで観るのがイイデショウ。
そんな作品でした!

ダスティン・ホフマン…いったい何歳やねん!!渋すぎるやろ!

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