アタック |
そろそろ紙とデジタルと同時発売にしてほしいっす。
Kindle版を後に出す理由が見つからないんですけどね。
出だしは「その後のエスケープ」から始まる感じです。
(エスケープのことを書いたブログはこちら)
那須ブラーゼン、宇都宮ブリッツェン、チーム右京、、他、、色々なチームや選手が登場します。
前作のエスケープは優勝する佐野選手がメインで描かれていました。
んで今作は優勝する選手のことは詳細には描かれず、、どちらかと言えば、その他の選手が詳細に描かれています。
全日本選手権ってのは特別なレースで。
そのレースに賭ける意気込み、、っていうか命がけのような鬼気迫る想いで挑む選手達の生き様?のような勢いを見せつけられます、ちょっと怖いぐらい。
そして読んで最も残念だったのが、その「命がけ」の闘いであるはずの日本選手権のレースが途中で中断されてしまっている事実、、、これが何とも悲しい。
しかし残念ながらこれが日本のロードレースの現実かなぁ、とも想います。
個人的にもこういう残念なレースってのが年間何回か行われてますからね、いま現在も。
寿命を削るようなトレーニングを重ねてくる選手に対して運営側はどういう風に想ってるんですかねーって想うんです。
日程的な事、会場の都合とか、そういうのはわかりますけど。
そういうのもひっくるめて「日本でのロードレースって?」って想ったりもします。
彼らが、これからのレーサーの「捨て石」であっていいわけがないので。
もっと良いレースが行われることを祈ります。
さて、読書は、、簡単に読めちゃいました、すいすいっと。😀
全部で4時間かかってないかな?ぐらいです。
ロードレースを知らない人でも楽しめるような内容だと思います。
レースそのものについて書かれているのは全体の半分ぐらいしかありません。
あとの半分はサドルの上の話ではないわけです。
どちらかと言えば「人間対人間」の物語。
「オレはあいつをこう思っている」とか「オレはヤツを信じている」とかそういう「心理戦」のようなことが書かれてます。
肝心のレース中の出来事も、かなりわかりやすく詳細に書かれてます。
ロードレースならではの「先頭交代」とか「牽く」とかそういうのは詳細に説明されてますし。
題名の「アタック」については細かく描かれてます。
しつこいぐらい何度も。(笑)
「アタック=攻撃」なんですけど。
ロードレースの攻撃って不思議なことに攻撃してる自分も疲弊していくんですよね。(笑)
敵を攻撃して自分も攻撃されてるって感じ。😖
これがロードレースの変態なところやな!?😅
そしてこの「アタック」を読むと、「今年の全日本選手権」での畑中選手の勝利が「より理解」できるのでしょう。😀
ロードレースって深くて面白いねー。
もっともっとこういう本が増えて欲しいですね、楽しみに待ってます。📖😀💓