2010年1月9日土曜日

ビッグ・バグズ・パニック

天下御免の「おバカ映画」ですね。ハート
好きです。タマリマセン。


原題は「INFESTATION」。

B級の聖地「銀座シネパトス」で観ました。(^。^)
お客さんはボクを含めて10人ぐらい?んなもんです。(^g^)


ビッグ・バグズ・パニック 特別版 [DVD]
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主人公クーパー(クリス・マークエット)は「まったく冴えない野郎」。
親父のコネで就職したものの、寝坊して遅刻ばかりで解雇通告された、その瞬間、耳を劈くような音で気を失う。


目が覚めたら巨大な虫に襲われる。
なんのエピソードも「きっかけ」もなしにイキナリですわ。(^^ゞ


そもそもこの映画、どうも監督は最初から「C級作品つくるぜー」みたいな感じで肩の力を抜いて作りはじめて。
なんか知らぬ間にすごい腕利きのスタッフが集まっちゃって。
アレヨアレヨというまにすごいB級作品に仕上がってしもた!って感じね。


もちろん虫といえば「スターシップトゥルーパーズ」というわけで。
「スターシップトゥルーパーズ」のデジタル効果スーパーバイザーも参加してます。
なので虫は「あの虫」ですね。ああいうのが動きまわります。(^^ゞ


んでクーパーは気絶から「最初に目が覚めた男」というわけで人類を救うハメになる。(--;)
でもクーパーにはそんな気はなく、ただ単にいっしょに逃げている「サラ」という女性の気を惹きたい一心で頑張っているだけだ。(-.-)
虫のほうはと言えば人間に襲いかかって針で刺しちゃう。
刺された人間は哀れ虫化しちゃう。これがまたお馬鹿なんだけど。


まあ、とにかく、随所に散りばめられたクーパーのお馬鹿ギャグとクーパーの父親のイーサン(レイ・ワイズ:ツイン・ピークスのあのヒト)のギャグが面白く。
この世の終わりに直面してるんだけどまったく悲壮感ありません。


またエンディングもB級らしい終り方だったなぁ、ありゃ、ある意味スゴイ。
Bだと知らずに観たら怒る人も出るんじゃないか?っていう終わり方でした。(^g^)
観るのを楽しみにしていたので、とても良い娯楽映画だったです。
「ああーくだらねえー」と感じたい人には超おすすめ!
めいっぱいなくだらなさ加減でーす!

スターシップ・トゥルーパーズ

少し前に「3」を映画館で観ましたが。
そもそもこの「スターシップ・トゥルーパーズ 」(1作目)を観たときの強烈な印象で「3」も観に行ったわけです。
97年の作品です。
久しぶりに観ましたが、やはり「イイデス」大好きです。
この「1」を観ちゃうと「3」もやはりこぢんまりまとまっちゃったね、って感じだよね。
それぐらい「1」はすごかった、ぐちゃぐちゃのガチャガチャでしたね。
スターシップ・トゥルーパーズ [Blu-ray]
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あらすじはというと。
ブエノスアイレスの高校生「ジョニー・リコ」(キャスパー・ヴァン・ディーン)が主役。
こいつがもう深夜のフィットネス器具の通販番組に出てきそうな野郎。(笑)
マッチョで頭悪そうーな高校生リコ。
恋人のカルメンを追いかけて親の反対を押し切って地球連合軍に入隊する。
折しもこの頃の地球はアラクニドという惑星に住む昆虫型異性種「バグズ」と一触即発の状況だった。



運動神経はずば抜けていたけど頭の悪かったリコは歩兵部隊へ。

恋人のカルメンは成績優秀なので宇宙船のパイロット部隊へ。

二人は遠く離ればなれになってしまう。



歩兵部隊の訓練所は厳しく軍隊の基礎を叩き込まれるリコ。

ある日、カルメンからビデオレターがやってきて彼女の心変わりを知らされる。

まあ、要はふられるわけだ。

その直後、実弾を使う訓練で仲間を事故で殺してしまうリコ。

恋人にもふられるしこりゃ散々だわ、と除隊を決めるリコ。

さて、故郷ブエノスアイレスに帰ろうかなーって思ったところに「バグズ」からの地球への直接攻撃。

故郷ブエノスアイレスは消滅してしまう。

怒り心頭のリコは、再び軍隊に戻り、地球連合軍歩兵部隊として「報復攻撃」に参加。

バグズの星、アラクニドへの直接攻撃隊に参戦。

「たかが虫」となめてかかった地球軍。

たしかに虫は知性がなく、原始的な生物だったので、圧倒的な地球軍の兵器であっという間に制圧できると思っていたんだけど。

アラクニドへ行ってみると、えらいこっちゃ、敵はちゃんと作戦を練って攻撃してきた。(汗)

しかも想定していた以上の攻撃力で。(T_T)

あっという間に壊滅的なダメージを受ける地球軍。

それを間近で見ていたリコ。

もうこの辺のシーンはすごい。

腕は千切れ、脚は飛んでくるし、身体は虫に真っ二つにされるし。

圧倒的な戦闘シーン。

(この辺の残虐パワーは「3」では形を潜めてましたね。)



どうやらバグズにはまだ見ぬ「頭脳型」バグがいるようで。

そいつが多くのバグズに指令を出している、と気づく人類。

こりゃ手強いわ。

ってことで地球軍は総司令官が交代。(笑)

直接アラクニドに攻撃するのは避け、周辺の惑星を攻撃していく作戦に変更。



リコは歩兵部隊「愚連隊」に配属され、高校時代の同級生「ディジー」と恋に落ちる。

愚連隊の隊長は高校のときの恩師だったりと、この辺は「できすぎ」なシチュエーションだけど、この映画はそのくらいのことは受け入れ可能なのだ。



続きはDVDかBlu-rayで観よう。



まず、なんと言っても「数量の圧力」ですね、この映画は。

虫の数、兵士の数もシリーズで一番ですし。

首、腕、脚、胴体が飛び散る数も一番です。

「戦争」という悲惨な事態を「命かけてます!」でいとも普通に表現しちゃってます。(笑)

そして主人公「リコ」の「青春物語」もこの「1」だけでしょう。

「3」では安っぽいラブストーリーはありませんでしたしね。

極めつけは「脳みそチューチュー」なシーンですが、あれは夢にでそうです。(汗)

いやあーやっぱB級っていいな。

何が良いって制作してる側が「すげえB級を創ってやるぜ」という「最初からB目指してるんだ」っていう意気込みが感じられてすごい。(笑)

感動です。名作でしょう。

初めて観たときはすごい衝撃でしたが、今回、2度目なんですけど、さらに引き込まれました。(笑)


なんて言うか、この映画は「戦争」と「ヒューマニズム」というものを「これでもか!」というぐらい「茶化して」表現しています。
ブラックユーモアとして笑い飛ばせる気概がないと途中で「胸くそ悪くなる」こともあるかも?
ただ、他の宇宙戦争モノと違うのは安っぽいヒューマニズムなんかクソ喰らえな精神が随所に描かれていて。
本当に宇宙から侵略があったとしたら人類ってやっぱりこうなっちゃうんじゃないの?とすら思えたりもします。
人間が人間らしい振る舞いを忘れないのはあくまで敵が人型であるときに限る!ってことなんだろうってね。
相手が虫だったら、まあなんと人間も残虐なこと。(笑)

作中では人類の中にも「虫との共存を模索するべきだ」という人たちも出てきますが。
人類は片っ端から逮捕して処刑してますね。(笑)
この辺はかなりブラックですな。
実際、リコも「3」では処刑されかかってますしね。





追記

リコはカルメンに「愛してると言ってくれ」とせがんだくせに。

ディジーが「愛してるわ、リコ」と迫ってきても無言だったな。

憎いヤツだぜ、リコ!(笑)