2014年8月16日土曜日

BRM816 近畿200km 徳島 Sword Dance

今年の夏休みはあくまで「阿波踊り見物」は「副産物」で。
本来の目的はこの「BRM816 近畿200km 徳島 Sword Dance」に参加出走することだったのです。(ホンマ)

前回のブルベは大阪で開催されたのでした。
(前回の死闘はこちら。)
今回は鈴鹿前に強度の高いトレーニングやっとこうぜ!ってぐらいの意気込みで参加したのでしたが……

朝、5時起床。
スタート地点からすぐのホテル(グランドパレス)に宿泊していたので、割とマッタリ。
しかし、実は大変だった。
というのも台風11号の影響でルートが変更されていたのでありました。(汗)
先週ぐらいにチェックした時はまだ変更されてなかったんで、そのデータをGarminに流し込んで持ってきていたのですが、まったく役に立たなくなっていた。
キューシートもとうぜん変更されてて、ボクがプリントアウトして持ってきてたのは、古いバージョンということでゴミ箱行き。(TдT)
ホテルであれこれ考えて、取り敢えずやれることとしてスマホでキューシートを見て、チェックポイントのスタートからの距離と名称をポスト・イットに小さい字で書き込み、それをバイクのトップチューブに貼り付けて走る、、、これしかないなぁ…
あとはもうルートが判る選手を見つけて張り付いていくしかない。
単独走行になったら道をロストするやろなぁ…不安…
(ボクは超が付くほどの方向音痴なのでアル!)

ホテルで天気予報をチェック!
午前中は雨は大丈夫で午後3時ぐらいから小雨?降雨量1mm程度って出てた。
(天気はオッケーやな!)って思ってホテルを出た。(甘かった。)

6時半ぐらいにスタート地点へ移動。
既に6時半スタートグループは検車を終え、スタート寸前。
雨がぱらつき始めてきた…
(あれ?天気予報と違うやん…?)
スタート前の検車。既に雨!
6時半グループがスタートを終え、僕ら7時スタートグループの検車に。
このとき、既に雨が本格的に降り始め、スタート直前には土砂降りに。(TдT)
途中でどうやら通行止になりそうな区間があるようで、そこが通行止になっていたら「適当に」迂回せよ、とのこと。
地元民でもないのに適当にルートを見つけることなんて出来るのだろうか?
さらに不安いっぱいになってそのまま7時になりスタート。
(何人かは7時よりさきに出ちゃっていた。)
土砂降りっす。

Photo By Narrative Clip
スタートしてしばらく市内を走行。
ここはすぐ信号に捉まるのでゆっくりと。
市街地を抜けて信号もクルマも減ってきたら、一列走行で先頭交代しながらペースメイク。
20kmぐらい走った頃にはだいたい10人程度の先頭集団が形成。
これからCP1まで「自己紹介タイム」みたいなもんで10名の力量(脚量?)を推し量る。
レースのように密集するプロトンではないにせよ土砂降りの中の集団走行は危険がいっぱい。
よく知ってるチームメイトと走るわけではないので、しばし、あまり近づかずに観察。
だいたい35km/h巡航速度ぐらいで走ってると、その速度が「目一杯です。」なヒトと「まだ余裕っす。」なヒトに分かれる。
ボクにしてみれば「目一杯です。」な方では走りたくないのだが。
「余裕っす」のヒトは後輪に泥除けがないので、後ろにつくと、しこたま「顔面シャワー」を浴びせかけられる。(泣)
「目一杯です。」なヒトの数人は泥除け付けてくれてたので、申し訳ないが集団の先頭を牽くことはせずに、こっそりと下がって、後ろで着いてみた…
けど!!
このヒトが着けてる泥除け、、、ぜんぜんアカンやん!結局、この「目一杯です」のヒトの後ろでも顔面シャワー。(*_*)
もうちょっと下に取り付けてくれたら、泥除け…ああ…
(アカン、アカン、こんな場所で何時間もAV女優みたいに顔面シャワーされてる場合とちゃうで!)
と加速して先頭から3番目ぐらいで位置取り。

CP1のコンビニを終えてからはもう容赦なく加速。
4人ぐらい千切り、先頭は6名ぐらいに縮小。
なんか国道を終えて南下が始まるとさらに加速してまた2名ほど千切れて4名になった。
このまま剣山に。
10kmぐらいの登坂。
これが辛かった。
雨で体力が奪われていたうえに、チェーンのオイルが完全に無くなっていて、キシキシ音鳴りしてきた。
荒いシフトチェンジしたらチェーン切れそうや…
こんな山奥で切れたら即遭難やでー。
と、ちょっとビビッてると前に置いてかれた。(汗)
必死で追撃する。
なんとかひとり捉えて、大きく遅れることなく頂上の山小屋(道の駅?)に到着。
チェックポイントだったので名前を告げる。
審判から「おそらくここにいま到着してる人たちが全体の先頭集団ですね。」と教えられる。
つまり6時半スタート組の先頭もいま到着したばかり、ということだ。
そんなに急いでも危ないだけだし。
土砂降りでこの先は酷道と言われる荒れた道路。
しっかり休憩して栄養補給をしてから再スタート。

次のチェックポイントまではかなり離れていたけど、もう登りがないだろうと思って下りで攻めてみた。
4名はかなり攻撃的に下りを走ったと思う。
ところが「ない」と信じてた登り区間が大歩危で再登場。(汗)
これには完全に凹んだ。
(もう登れないなぁ…)と3名に置いていかれて、千切れ状態。
でも他の3名の走りを観察してるとどちらかと言えば平坦巡航はそれほど飛ばさない(フロントが53Tじゃない選手もいたし。)ようなのであとで追いつけると考えながら、致命的に遅れなけりゃいいや、と慰めながら大歩危小歩危をクリアし、下りが始まった。
(ちょいと急ぎますか。)と飛ばそうとするも、前を走るクルマが遅い。(*_*)
しかも数台連なって遅い。(汗)
これじゃアカン、ますます追いつけない、と焦っていたら。
3名が道路端で停車してた。
どうやら1名が下りを攻めすぎて落車したようだ。

4名で相談。
「続けるか?リタイアか?」
ブルベの特質上、リタイアしても自己責任で帰るわけだし、折り返しを過ぎてリタイアしても結局同じだけ走るわけだからリタイアの線は消えた。
「怪我はどうなのか?走れるのか?」
擦過傷が腕と足に。骨に異常はないようなので、下り区間を走ってみて痛みが出ないならいけるかも?
「バイクが壊れていないか?」
これは結構やばくてリアディレイラーのワイヤを止めてるネジが削られて無くなりかけていた。
ヘタすればシフトチェンジできないかもしれない。
少しテストでチェンジしてみたら問題なくシフトできた。
しかし途中でワイヤが切れるかも?その時はリタイアか?

この結果、行けるところまで行く、ワイヤが切れたらボクのリュックに入ってる輪行袋を貸してリタイアして電車で帰る、という結論に達した。

4人はここから変に団結し、協力してこのまま完走することにした。

話してみると、3名のうち2名は地元出身でルートに詳しかった。
残る1名はGARMINにルートデータを入れて持ってきていた。
つまりボクにとってみれば「水先案内人」の3名だったのである。
(こりゃ、こいつらに着いて行くしかないね。)とボクも固く誓った。
吉野川はもうちょっとで氾濫するんちゃうん?ってぐらい「ゴーゴー」と物凄い音を出してる。
泥の色の水だ。
その川沿いの河川敷を走る4人。
地元の選手が「もうすぐ橋を渡ります」と教えてくれた。
「ただ、その橋はスタート時に大雨で沈むかもしれないって話しだったんですよ。」とのこと。(汗)
行ってみると、見事に沈んでいて通行止になってた…
これでスタート時に言われてたとおりに「適当に迂回して」いくことにしたんだけど。
周囲を見渡しても橋なんかない。
っていうか土砂降りで遠くまで見えない。
「こっちです!」と地元ライダーの案内で迂回路に導いてもらう。
(助かった…)
こんなん、一人ぼっちで走ってたらどうしようもないで!と思いながら強運に感謝しつつ、ひたすら道案内に頼りきって激走。

途中、すこし雨がマシ?になったかと思わせておいて、また土砂降りの繰り返し。
もう口の中に砂がイッパイでどんだけ砂を食べたか?わからんぐらい砂喰った!(*_*)
だいたい200kmのコースが悪天候コース変更で220kmに延長?って信じられない!!普通、短縮やろ?(汗)

こうして4人でゴールイン。
迂回した分のロスタイムが考慮されたのか?よくわからないですけど。
記録は9時間38分でした。226km。(これは審判から「9時間38分ね」と言われたのです、GARMINのタイムじゃないです。)
ちなみに僕ら4人以外でこの時点で帰ってきてたのは6時半スタートグループで2名いただけ。(汗)
つまり6人しか戻ってきてないということです。エントリーは100名ぐらい居たはず…
DNS、DNFが多そうだなぁ…と思いました…普通やと無理です、完走は…。
IMAG0170
相棒のPARISと戦い抜いた10時間でした。
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ボロボロの放心状態
ボクは走り終えてからまだ12kmほど走ってホテルまで戻らなくちゃいけなかったので。
お世話になった3人の選手とは挨拶もそこそこにゴール会場から離れました。
(記念に4人で写真は数枚撮ったけど。)

ホテルの駐車場に戻ったら233km?走ったという記録を残してGARMINのバッテリが残5%で終わり、ボクの体力も終わりました。(笑)

ホテルのバスタブに入ったら、身体中から砂が出てきた…(TдT)
そしてバスタブの底は砂地に変わりました…部屋の掃除のおばちゃん、ごめんなさい。

風呂から出て最初にしたことは「晩飯の予約」。
阿波尾鶏をどうしても食べたかったので「坐とりじろう」を予約!!バキューン!
急いで食べに行った!
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阿波尾鶏の一夜干し
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阿波尾鶏、、美味し。
大感動で阿波尾鶏料理を貪りました。

しかし!!

ホテルの部屋に財布を忘れてきて、無一文で喰ってたことが全部食べ終えてから判明。(笑)
慌ててお店のヒトに事情を話し、タクシーでホテルとお店を往復して、ちゃんと支払いしました!
ごめんなさい!焦りました!飢えてたんです!(*_*)
また食べに行きます!!



追記:次はBRM1004 200kmでーす!(エントリ済み)

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