2008年12月22日月曜日

アンドリューNDR114

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アイザック・アシモフ

ソニー・ピクチャーズエンタテイメント 2000-09-29
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おそらく2度目のご紹介?
何度見ても名作は名作。
ボクは3度観てもまた泣いてしまったぞ。(笑)
実写版「ピノキオ」という解釈にしたらいいのか?

よくわかりませんが。

「命」と「生命」とに深く切り込んで考えさせてくれる作品。

そういう意味では「A.I」と同じテイストでしょう。

大きく違うのはアンドリューのほうがハッピーエンドでしょう、きっと。



2005年に誕生した家庭用お手伝いロボットが主人公。

購入した家族の家族構成は父母、姉妹の4人家族。

妹が「アンドロイド」という発音ができなくて「アンドリュー」と呼んだことから名前が決まる。

そのときからアンドリューは妹の通称「リトル・ミス」に心惹かれるわけです。



アンドリューとリトルミスの恋は実りません。

時期尚早すぎたわけですね。

リトルミスは他の男性と結婚し離婚し、年老いて死んでしまいます。

アンドリューはそのときこう言います、「愛する人、大切な人が次々と死んでいくのにはもう耐えられない。」と。

彼は「生命」と「死」に直面し、それを超越しようとします。

人間ならそんな挑戦は無駄だと知ってるのですが、アンドリューはロボット故に乗り越えようと考えるわけです。

人工臓器やDNA改良?改造などを試み、リトルミスの孫娘ポーシャを長寿にさせます。(日本語変?)





「人間になりたい」というアンドリューの考えは、今回は「そっとしておいて」

3度目なので色々な視点から観てみました。

アンドリューは死を超越することと「死」こそが「人間」である証明であることを知るわけです。

そして最後には「人間になること」を選ぶわけで、それを選ぶなら必然的に「死」を選ぶしかなかったわけですね。

2005年に生まれて200歳ぐらい?で死んじゃう(停止する)わけなんですが。

「どれだけ生きたか?」なんてのはアンドリューには無意味だったわけで。

裁判官の言葉を聞く必要がなかった、というシーンは「人間である」という宣言を聞くことだけでなく「200年も生きた。」などという言葉すらもアンドリューには意味がなかった、ということも深読みしちゃいました。



「どれだけ生きた」のよりも「どう生きた」かのほうが重要。

これを感じ、また深い感銘をこの映画から受けたのでした、うん、名作。

とここまでがYahoo!映画で書いたボクの評論。
スパブロでは続きを書こうっと。

いくつかの点で何故そうだったのか?解釈に苦しむところもあった。
まず、いろいろな人工臓器を創造したアンドリュー。
自分に「生命」を吹き込んだんだけど。
愛するポーシャとの恋愛の果てに「子供」を創ろう、という欲求は生まれなかった。
なんでやろ?
人間、というか「生物」の「生きる目的」の中で「子孫を残す」という思考はごく当たり前なんだけどなぁ。
アンドリューはそこには行き着くことはなかったわけだ。

まぁ、そんなことはどうでも良いぐらいボクはこの映画が好きです。
そもそも「ロボット好き」ですしね、ボク。
アンドリューのようなロボットの出現を心待ちにしています。

2008年12月21日日曜日

ワールド・オブ・ライズ

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鳥羽サイクリングの途中で立ち寄って観ました。
前知識ほとんど無しで観たのですが。(予告編ぐらいしか知らなかった。)
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128分という長い作品。
長さは感じませんでした。

まず、最初に恐怖を感じたのが「21世紀の戦争」ってのをリアルに描写されてたところ。
携帯電話を起爆装置にしたテロリスト。
指先だけで何人もの一般市民を殺してしまう。
また無人偵察機で上空から個人を簡単に監視することができちゃうわけだ。
これが21世紀の戦争かぁ、すごい、凄まじい。

テロ組織に潜入するディカプリオ。
そのディカプリオに遠く離れたアメリカ本土から電話だけで指示をする上司をラッセルクロウが演じてます。
ワールド・オブ・ライズというタイトルですが「嘘」が物語の主たる要素、というわけではないように感じました。
主たる要素は「イスラム原理主義とアメリカ式民主主義の争い」と「ムスリムとアメリカンは互いに絶対に信用しない」という「文明の衝突」ですね。
「嘘」ではなく、最初からお互いに信頼なんかしていない、っていう事実だけ。
ディカプリオはそんな「不信」な人間関係の中で命をやりとりするのに疲れていくわけです。
どんどん疲弊していく中で、恋におちちゃうわけですが。
恋人も危険にさらしてしまい、、彼女を取り戻すために自ら危険なテロリストに「人質交換」を提案しちゃうわけです。

どこまで行っても交わりお互いが理解し合えることはできないのか?ムスリムとアメリケン。
日本人であるボクには「なんでそんなに憎しみあうの?」っていう不思議?しかわからなかったよ。