7月9日
午前4時起床。
いよいよレース当日。
4時に起きるのは慣れてるので苦痛じゃない。(笑)
朝食して朝から温泉に入って。
支度してバイクを持って外へ。
外に出るとチームメイトの軍曹がいたので一緒に記念撮影。
しかしこの写真の直後に背中が凍り付く。
なんと、
昨日に続いて今朝もCervéloのDi2が動かないっ!😖
これには折れた。
軍曹に伝えて会場のシマノのサービスへ飛んでいく。
しかしシマノさんが居ない。😭
マビックさんに訊くとシマノさんは70kmのスタート地点に移動したとのこと。
ボクのレースのスタート地点だ。
これはまだチャンスがある。
ホテルに戻りレンタカーにバイクを積んで70kmスタート地点へ急ぐ。
必死だ。
バッテリが壊れているんじゃなさそうだ。
いったい何が原因だ?さっぱりわからない。
一晩でフル充電のバッテリが空っぽになるとは。
70kmスタート地点に到着しシマノさんを見つけ出し、事情を説明する。
シマノさんも原因がわからない。
レーススタートまで時間が無いので仕方なく、今回もフル充電されたバッテリに交換してレースを走ることに。
取り敢えず、バッテリ交換すると動き出すDi2。
うーん、不安だ。
でも仕方ない。
走ろう。
覚悟した。
|
取り敢えず出走できるのでホッとしてるとこ |
|
覚悟しました。 |
スタート地点ではチームメイトの髙Dの友人の方々にいろいろ挨拶されました。😀
同じジャージだものね。
スタート前から噂だった有名選手「N谷選手」は一瞬お見かけしただけです。(笑)
スタート後は背中がチラッと見えただけ。
リアルスタート後にアタックされたので車載カメラには1秒も写ってませんでしたとさ。わはは。
夢か幻か?ってな感じですね、すごいや。
ではレースの模様はすべてYouTUBEでどうぞ。
今回のレースは「たったひとつの想定外」を除けば、すべて事前に考えてた通りの展開になりました。😊
レースが始まってすぐにN谷さんが飛んでいくのは容易に想像できたし。
そのあとを誰も追わないのも。
そしてあそこでああなって、ローテーションが始まるけどうまく回らないのも。
その後の選抜場所は中盤からの登りで篩い落としがあるのも。
だいたい想像通り。
「たったひとつの想定外」とは、100%フル充電されたDi2のバッテリが30kmすぎた地点で早くも「残10%」になったことです。😱
正常ならだいたい10%で100km走れるはずなのに。
あっという間に空っぽに。
(古いガラケーかっ!?)
走りながら突っ込みましたがどうしようもありません。
もうすぐ篩い落としの登りになるところでGARMINの表示に「Di2 Battery Low」と無残に表示される。
これが表示されると間もなくフロントディレイラーが動かなくなる。
冷静に考えてFDはインナーで止めた方が良いだろうと思った。
ここから後は登りが殆どだから。
登りが始まると躊躇無くFDを切り替える。
ウイーンと音を出してFDが切り替わり、これで動かなくなった。😭
あと数回はリアディレイラーは動くだろう、何回動くかはわからないけど。
(さあ、どうしよう?)
考えた。
(体力的にはまだまだ余裕だし、行けるとこまでは行こう、もったいないしな。)
そんな風に考えた。
実際、変速なしでも、まだガンガン登れたし、落ちてくる選手を躱しつつ順位を維持できたから。
しかし、そんな甘い考えも数十分後には吹き飛んだ。
RDも完全に動かなくなり、先頭集団は完全に見えなくなり。
登りはギア重いし、下りはスカスカで回せない。
(こりゃ、お手上げやな)
心が折れかけた。
完全に折れなかった理由はボクがいたグルペットに同じカテゴリの選手が居なかったこと。
つまりDi2が動かなくなってから順位は下がっていない、ということか。
ここからゴールまで同カテゴリの選手に抜かれなければ「そこそこ」の成績で帰れるかも、そう考えた。(先頭集団に同カテゴリ選手が何人いるのか?確認してなかったけど。)
グルペットの中で先頭交代を即されても「すんません、メカトラブルです、前は牽けません。」と正直に応える。
途中でちゃんと「変速できなくなった」と伝えると「ご愁傷様」って顔された。😅
いやもうそれでも諦めず粘りに粘りましたよ。
途中から車載ビデオの音声はボクの喘ぎ声でウルサいぐらいに。😖
なんとかKOMを過ぎると下り坂へ。
下りでは回りきるんでケイデンスゼロでできるだけ脚を休めて。
登り返しとかでケイデンス200回転とかで乗り切る。
苦しい。
回せば足が攣る。
攣ったら下りで休めて戻す。
そしてまた登りで攣る。
これを何回も繰り返す。
不思議に棄権することなんかちっとも思い浮かばなかった。
思い浮かんだのは沿道で応援してる人が停めているロードバイクがDi2ならバッテリ貸してくれへんかな?ってことぐらいか。(笑)
下り坂で驚異のスピードを出してグルペットに追いつき。
登り坂で喘ぎ声で喚き散らしながら下りで追いつける距離までで耐える。
単独走になると折れてしまうかも?と思ったので必死でついていく。
そのうちヒトリ、同カテゴリの選手に抜かれる。
ガイジンだった。
焦った。
抜き返そうと必死になるも追いつけず断念。
もう脚が終わってた。
何度も攣ってたので感覚がなく、痺れてた。
気持ち悪くなってきて吐いた。
(脱水やなぁ)
ボトルも空に近かったので水分補給もせず走り続けた。
とにかく脚を止めたら心まで折れる、そんな感じだったのでした。
(ああ、早く終わって欲しい)
登りに登って、、ニセコのコースは後半はずっと登り。
このおかげで変速機が壊れても何とか走れた。
ようやくゴールが見えてホッとした。
最後の直線はひとりぼっちだった。
同カテゴリ選手には故障からヒトリしか抜かれてないと思ったけど。
ぼっちでゴールってことはもうかなり抜かれちゃったんだろう、ダメだな、こりゃ。
って考えながらゴール。
生まれたばかりの子鹿のように、脚がピクピク、腕がブルブル、震えてゴール地点から動けなかった。(恥)
その後、少し移動して倒れ込み、メカトラを助監督に報告したと同時に倒れ込み、悶絶。
「あーーーくやしーーーー」と唸って頭が真っ白になりましたとさ。
しばらくして放心状態から復帰。
順位なんか見もせず、とっととホテルに戻り片付ける。(笑)
|
ホテルに戻ってくるのはイチバン! |
三船選手にエレベーターで出会い、「どうでした?」と尋ねられても、あまりの悔しさに「ダメでした」とヒトコトだけの素っ気ない返事をしてしまいました、申し訳なかったです。
部屋に戻ってシャワーして、着替えて落ち着いてくると、チームメイトの軍曹の結果が気になりだし。
またゴール会場へ戻ることにした。
会場へ戻る途中でアナウンスが聞こえて「リザルトはMatrixのLAP CLIPで確認できます」と聞こえてきたんで。
(ほう、軍曹は何位だったんだろう?)とスマホでLAP CLIPを見たら、ボクの順位が出てきて自分が15位であったこと知る。(笑)
|
わーい!フランス行きだ! |
軍曹も7位でした!
我がチームまんまは参加した2名ともUCIのメダルゲットだよ!
|
思い出のゼッケン |
|
張り出されたリザルトも一応確認してきた |
18位までがUGFWSチャンピオンレース出場権獲得だそうです。
15位なのでゲットしちゃったよ!🙌
このエントリーに書いたとおり。
ボクでは世界戦なんか「完走できるかどうか?」のレベルだと思いますけど。
人生で最初で最後だと思うので挑戦してみます。😊
2019のPBPのために貯金してたお金をぜんぶ突っ込みます。(笑)
でもまぁ、まず戻ったらDi2の修理からやな。😖
レースが完全に終わり。
一路、ニセコからススキノへ。
ススキノで祝勝会。😊
|
やっと🍺飲めた! |
|
食べたかった北海道のホッケ!まいうー! |
|
アワービもまいうー! |
|
珍しいホッケのお刺身も食べた! |
ススキノの夜を満喫させて頂きました。😊
苦しいレースを終えて、、、束の間の休息は北海道に滞在している間だけ、と決めました。
戻ったら即、世界に向けて練習再開ですわー。
ボクの脚じゃ今のままだと完走すらできんわー!!💦
がんばろーーーーーっと。
応援よろしくお願いしマッスル!!