2015年9月13日日曜日

ツール・ド・北海道 2015

この物語は去年から続いてて。
実は参戦は去年から。
2014年は開幕直前のシマノ鈴鹿の落車で4本の骨折のためDNSでした。
ものすごく残念で。
しばらくはかなり腐って凹んでいたのでした。
持ち直すのにだいぶ時間がかかった。
そんなこんなで。
今年はシマノ鈴鹿は殆ど走らず
北海道のために集中してきました。
そして旅立ちの朝。
(やっと北の大地へ)
万感迫る想いでしたね。
いざ!北へ!
9月10日

朝はいつも通り起きて。
予定より一本早い電車で関空へ。
大雨の影響で遅れてて一本早めにして正解だった。
関空に到着してチェックイン。
ANAで旭川へ。
初日は移動だけ。
初めての旭川。
噂のセイコーマートに入ったり。
でもレースのことで頭がいっぱい。
軽い興奮状態。
眠れないとダメなのでクスリで無理やり寝る。

9月11日
レース1日目(タイムトライアル)
予定通り午前5時起床。
バイクはTTバイクを持ってくるわけにも行かないのでロードバイクでタイムトライアルレース。
ホイールだけ90mmディープホイールでトライ。
実はJBCFでもCリーグでもタイムトライアルは散々な成績。(笑)
大の苦手種目である。(汗)
早めにレース会場へいって試走頑張ろうと思うも少し道に迷い、普通の時間に到着。(恥)

バイクを用意してジャージに着替えて受付へ向かう途中。
チームメイトのたかdを発見。
挨拶する。
初めての場所なので色々質問しまくり。
いっしょに試走もしてもらう。
たかdは「上級」レーサー。(ボクは中級だ。)
一緒に車検受けて出走サインして、そのまま試走へ。
コースは石狩川の川沿いの公園をぐるっと一周する感じ。
一瞬だけ土手に上がるんで登りと下りがある。
 
試走後、持ち込んだMINOURA V270固定ローラーで45分ほどじっくりウォーミングアップ。
結構集中してアップできたんで調子は悪くなかった。
調子悪いといつも途中で嫌になるからなー固定ローラーは。

スタート地点への移動はなんだかけっこう遠回りさせられて。
時間かかった。
早めに移動開始したのに、会場へいくともう前のクラスのレースの終わりかけだった。
自分のクラスの選手が集まり始め番号順に並び始める。
地元レーサーはTTバイクが多いなぁ。
ロードバイクより速いから有利やんなーとか思いつつ。(結果的には関係なかった。(恥))
自分の順番を待つ。
今年からなのか?けっこう車体のチェックが厳しかったみたい。
最初の車検、並んでる時と何度も審判がバイクチェックしてた。

自分の順番が来た。
ちゃんとサドルを持ってくれる。
トライアルスタートだ。
プロみたいに金髪女性がサドル持ってくれたら嬉しかったんだけどお爺ちゃんが持ってくれた。(笑)
カウント5でスタート。
Garminの表示なんか一瞬も見なかった。
立ち上がりで踏みまくり。
土手に駆け上がる登りまで踏んだ。
土手に上がったら向かい風が強くてタレた。(笑)
そしたら今度は下りですぐ右カーブ。
必要以上にブレーキしてしまった。
慌てて必死で加速。
無駄ワット使いまくりだ。(泣)
追い風区間で最速にもっていく予定だったんだけど大した速度も出せないままゴール。
GARMINのストップスイッチ押した時にタイムを見て「遅っ!!」と大声を出してしまった。(笑)
優勝ラインが3分ちょいぐらいだということなので、3分20秒ぐらいで入れれば…と思ってたんですが。
3分30秒越えてた。(泣)
リザルトは3分36秒で32位。
沈没だ。
タイムトライアルは苦手だし速くないのは知ってるけど。
ここまで歯が立たないとは思わなかった。
もう逃げ出したい気分だった。
事実、レースが終わったらそそくさと会場を後にして2日目のロードレースのコースの下見に行った。
ロードレースのコースは美瑛町というとこだった。
ものすごく綺麗だ。
まるでハイジが住んでそうな場所だ。
そう思いながらクルマでコースを走ってると、しっかり道に迷った。(笑)
コースの下見だったのに途中で道がわからなくなって、めんどくさくなって引き返して帰った。(恥)
ホテルに戻ったら、もうタイムトライアルの不出来で憂鬱になってむしゃくしゃしてきたんで旭川の街を徘徊した。

せっかくだから居酒屋で酒飲んでサカナ喰った。ホッケとかね。
腹一杯になってホテルに戻って(レース前にこんなに喰っていいのか?)とも思ったけど、まあ少し酔ったんで気持ちよく寝ちゃおうってことで眠剤飲んでバッタリと寝た。

薬のせいで夢もみなかった。
午前5時まで一度も起きなかったと思う。

目覚ましで飛び起きた。

9月12日
レース2日目(ロードレース)

旭川のホテルから美瑛町まで少し離れてた。
でも毎日ホテルを変えるのも嫌だったんで旭川からクルマでレース会場へ。
とにかく精一杯やるしかない。
レースはコースじゃなく一緒に走る選手がつくる。
ロードレースとはそんなもんだと思う。
途中から雨が降ったり止んだり。
天気もレースに大きな影響を与えるだろうし。
ボクは雨は大嫌いだ。
もともと目が弱いので泥水とかで炎症出やすい眼なんだ。
もうスタート前からウンザリ。
黙々と用意してたらフロアポンプをホテルに忘れてきた。(汗)
チームメイトのたかdに電話して貸してもらう。
こんなとき仲間が居てくれてありがたい、感謝。
ありがとう、たかd
レースは
まず上級カテゴリがスタート、次が国際レース(プロ)、そしてボク(中級)。
上級のたかdのスタート時はなんと天気は好転してて晴れてた。
のに!!
プロのスタート時はかなり怪しくなり、小雨。
ボクのスタート時はもう雨。(泣)
怪しい雲が広がってきたぞ!
「最初の1kmはパレード。時速20kmで走れ」

とアナウンスされてた。
(じゃ、そうしよう。)とちゃんと並んで走ってた。
そしたらもういきなり右側からがんがん上がってくる。
いやもうパレードなしですか。
まあ、市民レースにパレード要らないですねーって感じ。
襲い掛かってくる。
リアルスタートになるまで位置取り合戦で必死だった。
肘を突き出し「側に寄るな」のポーズで走り続ける。

リアルスタート

すごい水しぶき。
雨がずっと降ってたし。
速度が上がるともうプロトンは水煙の中だった。
ガチガチに密集したプロトンに放り込まれて怖かった。
(どこで前へ出る?)
プロトンの速度が緩むタイミングをずっと待った。
前なんかちっとも見えない、視界はすべて水だ。
「おらーー!ブレーキ!ブレーキ!」
頻繁に怒鳴り声が上がる。
前が見えないのにどうしようもないやろ?と思いつつ。
小さな登りの手前でプロトンの速度が落ちた時に右からガツンと上げて先頭へアゲた。
前から5番目ぐらいまで上げて位置取り。
やっと安全?なとこに来れた、もうここから離れないぞ、と思いつつ。
みんな考えることは同じで右からどんどん前に被してくる。
プロトンの速度をアゲないとまた下げられる…
後ろはカオスだし、仕方ないので先頭交代に入ってプロトンの速度をアゲる作業に加わる。
(脚、使いたくないなー)
と思いつつ。
出来るだけ短い時間で先頭から降りて、、なおかつ1列棒状になるように速度を保つ。
しばらくすると右から被してくる選手は居なくなった。
やっと落ち着いたみたい。
こうしてボクはなんとか先頭集団に居残った。

中級クラスは1周50kmぐらいのコースを2周。
だいたい予想してたとおり、1周目は「コースの試走」みたいなもんだった。
散発的なアタックはあるけど決定打は出ない。
事前に聞いてたのは「登りは2回」だ、つまり2周するんで合計4回だ。

最初の登り
距離も勾配もそれほどでもなく。
ボクでも難なく着いて行けた。
既に遅れていく選手も出てきてたんで先頭集団が小さくなって助かった。
ここはむしろ登りより終わってからの下りがすごかった。
すごくみんな飛ばした。
ボクの速度も80km/hを超えた。
(これ、転けたら死んじゃうやん?)とか思いながら。
ジェットコースターのように下った、大雨で殆ど前が見えないのに。
途中のグレーチングで後輪がズルっと滑った。
全身の血が凍りついた。
幸い、落車しなかったけど。

下りの最後に大きな左カーブ。
そこからまた平坦になって向かい風区間になった。
誰も前を牽きたがらない、まあ当然だ。
風はたぶん5m以上吹いてたし。
漢気だして牽く意味もない。
適当に交代もしつつ。
(3回に1回ぐらいはパスして。(笑))
タラタラしてたら登りで遅れた連中が追いつき始めてまたプロトンが肥大化。(笑)
まあ仕方ないか。
どうせ次のKOMの登りでまた減るだろうし。
と諦めてたら後方から「もっと回せ!」と声が聞こえる。
(えーマヂすか)
と思いつつ交代の速度が早くなる。
でも「もっと回せ!」と声が後方から聞こえる。
(あれ?なんでずっと後方から声がするの?)
なんだ?!回せ!って言ってるヤツはローテに入ってないんちゃうん?(笑)
急にローテに入るのがアホらしくなって20番手ぐらいまで下がって休むことにした。(苦笑)

そのままKOMの登りへ。
さすがにコッチはキツかった。
距離もあったし勾配もあった。(悲鳴を出す程でもないけど)
誰がラクラクと登って行くのか?チェックすることは怠らなかったけど。
だいたいマークしてた選手は予想通り強かった、全力は見せないけど楽そうだった。
KOMをたぶん20番以内で終えて、下り。
今度も速かった。
その後は美瑛町の市街地に戻ってきて、最後に丘のような小さな登りがあって1周目終わり。
40人ぐらい?の集団でたぶん20番手ぐらいで1周目を終えた。

2周目。
最初の登りまではアタックかからず。
1周目の感じでは間違いなく攻撃は「KOMの登り」だと予想できた。
たぶん誰もがそう感じたんだろう。
それまでは決定打は出ないはず。
平坦が強い選手が時おり前に出るけど、雨と風で逃げるまでには差を開けられない。
ボクももう先頭交代に出ることはやめて20番手ぐらいでずっと休んでた。
既にプロトンは落ち着いてたし、そんなに前に出る必要もなかった。
宮古島での教訓から水分は気にしてたけど雨なんで喉は乾かなったからね。(笑)
でも口の中は砂だらけなんでウガイの意味でボトルは使ってた。
あと脚の筋肉の痙攣に気をつけて。
途中でパワージェルを2つ喰った。
2周目の平坦区間は補給と身体の様子見?ばかりしてた。
肝心のアタック区間で攣って反応できずに終わり、ってシナリオは嫌だったから。

2周目、最初の登り。
崩壊するプロトン。
やはり残してる選手は速い。
っていうかそもそも強いんだ。
最初の登りは距離がないので決定的にはならなかった。
また高速下り坂で追いつけた。
でもこの最初の登りで「誰が強いのか?」は明確になった。
(アイツとアイツ)
マークした…

20人ぐらいで平坦向かい風区間を走る。
今度は速い。
一列棒状。
もうメンツは揃ったみたいだ。
みな、黙々とボトルの水を捨て始める。
最後のKOM登り前に、もう水はオモリでしかないし。
喉が渇いたら口を開けてりゃいくらでも水は飲める、ただし砂まじりやけど。
ローテーションには積極的には入らず。
たまに10秒ぐらい牽いて下がる。
順番を終えて下がった時に登り開始だった…

突然「ガツン」とペースが速くなった。
左に曲がって道が細くなり、その先には登りの入り口が見えた。
既に幾人か?アタックかけてるみたいだった。
ボクは必死にマークしてた選手を探した。
ひとり、見つけた。
すぐ背中に張り付いた。
他のはもう見つからなかった。
登り始めた。
前のマークしてた選手の動きが鈍い。
(あれ?遅い?)
なんと1周目にあれだけ速かった選手が2周目のKOMでキレた。(*_*)
(アテが外れたか?)
慌てて次のマークを探す。
既にボクは出遅れてた。
がんがん抜かれてた。
(ありゃ?アカン!)
必死で回して戻す。
前を睨んだ。
けどよく見えない、雨ばっかり。
何人かが抜け出たのはわかった、何人なのかわからない。
KOMを終えて下りへ。
必死で回す。
前を睨む。
もう集団じゃない。
ポツリ、ポツリと単独走。
ボクの前は20mぐらい先。
下りはボクのほうが速い。
食らいつく。
尻尾を掴む。
すぐ「回そう」と話しかける。
返事がない。
無視して前に出て、すぐローテするように即す。
回ってくれた。
「前はどれぐらい?(離れてる?)」と訊く。
返事なし。
こいつ喋れないのか?
じゃ仕方ない。
黙々と回す。
後ろから数人追いついてきた。
5人ぐらいになった。
誰に訊いても何人が前を走っていてどれぐらい離れたのか?わからない。
(これじゃ埒が明かないな)
しかもあまりうまくローテが機能しない。
回してるのに速くない。
向かい風区間か。
そうこうしてるうちに前から1人、落ちてきた。
振り切られたようだ。
また話しかける。
「前までどれぐらい?何人?」
返事がない。
っていうか話す気力もなかったようだった。
それぐらい消耗して落ちてきてた。
僕らのローテに入ることもできず消えてった。
またしばらくして1人落ちてきたのを捕まえて同じことを訊いた。
「前…30人ぐらい…います…」
と教えてくれた。
(なに?!30人も?)
ボクは驚いた、と同時にローテに入るのをヤメた。(笑)
(30人も前にいたか?気付かなかった。そんなに大人数ならもうこのグループじゃ追いつかない。)
そう考え、急遽、作戦変更。
前に追いつくのは諦め、いまのこの10人ぐらいのグループ内で勝つこと、に目的を変更した。
ローテーションは相変わらずギクシャクしてて上手くない。
全員が「前に追いつく」という意思でないから余計にギクシャクしだした。
ボクも3回に1回は抜けたし。(笑)
あまりに風が強い区間はあからさまにスルーしてた。
それでも数人はまだ「前に追いつく」という意思を捨ててなかったみたいなんで、申し訳ないが利用させてもらって多めに牽いてもらい、虎視眈々と次の展開を待ってた。

美瑛町、市街地に入る手前に丘になった小さな登り坂がある。
ここで「前に追いつきたい数人」は力尽きた。
追いつけないことを悟り、千切れた。
そこから3人が飛び出した。
ボクとあと2人。
この3人はもう早くからローテには入らず展開待ちしてた。
あとはもうこの3人のレース。
残り3kmからは駆け引きばっかり。
ボクは結局、1度も前に出ず。
ずっと後方からアタックのタイミングを見てた。
先頭、2番手、ボク、の順でゴール手前500mまで来て徐々にボクが前に。
残り300mからスプリント開始。
先頭だった選手を抜いて前に出れたけど、情けないぐらい脚が残ってなかった。
2番手だった選手にあっさりと刺され、おまけに抜いた先頭だった選手にも抜き返され。(笑)
3人で戦って3番目にゴール。
グショグショのドロドロで狂ったように最後にスプリントさせられて、、、出し尽くされました。
口の中が砂でいっぱい。(泣)
無事に帰ってこれて嬉しかった。
そして「前に30人ぐらい居ます」は誤報で10人も居なかった。
ボクはなんと「11位」でゴールしてた。ヽ(^o^)丿
 
チームメイトのたかdから「総合成績が9位にアップしてる!」と教えてもらい耳を疑った。
タイムトライアルレースで泣いて帰ろうか?と思ってたのに…ベスト10に食い込んだ??
嬉しくて興奮しまくったけど。
それよりも大雨の中、転けずに戻れて、一安心、、、これマジっす。
たかdと互いに無事を喜ぶの図
生きて帰れたなーって思いでいっぱいでした。(笑)
その次に頭のなかに浮かんだのが「ホテルに忘れてきたポンプを取りに戻らなアカン」でした。(笑)
そのため必死で片付けてホテルに引き返しました。
往復1時間も余分に走ってホテルでフロアポンプを受け取り、今度は札幌へ向けてレンタカーを走らせ、、、、、2時間、高速道路。(*_*)
レース終了後で3時間以上、運転…つ、、、つらい…
脹脛がピキピキしながら運転してなんとか札幌へ。
すすきののホテルに到着。
しかし。
ボクの体力ゲージは既にほぼゼロ。
ネオン街の真ん中に居ても頭の中は「早く寝たい」しかなく。
ホテルの2件隣のイタ飯屋さんで晩飯喰ってすぐ部屋に篭り。
またもや眠剤飲んで8時頃には寝ちゃいました。
(筋肉痛で夜中に目が覚めちゃうんで薬に頼ってました。)
せっかくの「ネオン街」でしたが、レース会場とホテルの部屋しか記憶にナイです。(泣)



9月13日
レース3日目(クリテリウム)

朝、5時起床。
ホテルから30分ぐらいでレース会場に到着。 大きな公園でした。
しかし願いも虚しく到着時からもう大雨。
バイクを用意して外に出して放置してしまったせいでStages Power Meterが水没。(*_*)
まあ、仕方ないか。
どうせレース中に水没するやろし。
諦めて心拍計だけ見てウォーミングアップ開始。
そういやレース中にGARMINの表示なんて雨でまったく見えないんでどうでもいいといえばどうでもいいなぁ、とも思い始めていたし。
そんなことより「無事終わりたい」が先に立つ。

準備してるとたかdがやってきて「総合成績9位だと名前呼ばれて先頭スタートみたいですよ。」と告げられて舞い上がる。(笑)
(かっこええやん!)とほくそ笑んだ。
雨の中、バイクを放置してパワーメーター水没させたオトコ
セッテイングはタイムトライアルと同じ。
スプロケは23T。
試走した感じは「最悪」。
雨で滑るし、コースの半分はアスファルト舗装じゃなくて石畳?みたいな滑りやすそうな路面だ。
しかも後半は水たまりだらけ。
(これ、無事に終れるかな?)
心配になった。
早めに招集場所へ行ったつもりだったけど、もう多くの選手が待っていた。
あれ?この選手どこかで観たなぁ?と思ってたら、昨夜、NHKの「チャリダー」に出演してた選手や!って気づいたけど話しかけるのもこっ恥ずかしかったんで黙ってた。(笑)
(でも密かに闘志を燃やしてた。)
いよいよコースに出て並んだ。
スタート数分前にアナウンサーから「現在、総合成績上位の選手をお呼びします。」と言われて「総合成績9位 ○○○○○(ボクの名前)!!」を呼ばれ、バイクを転がして前列へ。

(カッコイイ…)

自分でもそう思った。(笑)
残念ながら写真も何もなし。(泣)
チームジャージを最高に目立たせた一瞬でしたね。
背中にいっぱいの視線を感じました。

感動してる時間は数十秒。
すぐにスタートでした。
号砲でいっせいスタート。
いきなりクリートキャッチをミス。(笑)
せっかく前列スタートしたのにみるみる抜かれた。
(意味ねーじゃん!)と苦笑しながら走りだす。

大雨の中のクリテリウム。
100人ぐらい走ってるけどコースは狭い。
この環境で一度下がるともう上がるのは不可能やな、ってわかってた。
30番手ぐらいで第1コーナー。
棒状に伸びている集団ではなかなか前に上がれない。
速度はかなり速い。
22kmのレースなんで序盤戦から飛ばしまくりや。
1周回終わるまで集団にしがみついて耐えてるのみ。
2周目から少しずつ番手をアゲる。
相変わらずインターバル嫌いなんでできるだけコーナー前で良い位置に入って速度を落とさず曲がりたい。
幸いコースレイアウトがそれほど急激なストップがかかるコーナーが少なくて、まだ助かった。
代わりにわずか6m?ほどの高さを登る小さな登りがあったんだけど、これがジワジワ脚を削ってくれた。(泣)
大雨で前は殆ど見えない。
時おり「ブレーキ!ブレーキ!」と声が聞こえるけどブレーキなんかかけない。(笑)
突っ込んでいくだけだ。
自分も一応「ブレーキ!ブレーキ!」と後方に向けて叫んでいるものの、自分はブレーキぜんぜんかけてない。(笑)
(ブレーキかけたら追いつけないっしょ?)ってずっと思ってた。
そしたら5周目ぐらいでカーブを曲がりきれずに左に居た選手がコースアウトして消えていった…
(うわーこわーい!)
背中に冷たい汗が吹き出たけど雨ですぐ流されたんで忘れた。(笑)
7周目ぐらいからもう先頭集団は崩壊してて先頭に誰か飛び抜けて速いのが先行してるのが見えた。
それを追いかけていくんでレースはぜんぜん「緩む箇所」がない。(泣)
ずっと全力疾走。
ボクは何度も千切れかけた。
(もうアカン…)と何度も思った。
そのたびに何とか?かんとか?追いついた。
いや「追いついてしまった」という感覚か?
心のなかでは「もう止めたい」だったんだけど。
ガムシャラに回して追いつけなかったら千切れよう、と思ってたら追いつけてしまった。
周囲を見渡すと「チャリダー」の選手が居たし。
マークしてた選手も居た。(総合成績で自分より上位の選手。)
(こりゃ、まだ千切れるわけにはいかんのかー)
と食いしばった。

8周目。
ぜんぜん速度落ちない。
先頭はもう逃げ切り体勢に入ってると見た。
あの選手はタイムトライアルで上位だった選手だ。
独走力はかなりすごいはず。
引きずり回されてる感じ。
ボクは相変わらず千切れかけては、ホームストレートでなんとか尻尾をつかまえて追いつくって感じの走り。
このまま終わって欲しい。

9周目。
一瞬、諦めかけたボク。
もう千切れたかな?って思ったら前の集団も緩んだ。
どうやら?先頭を追いかけるのを諦めたくさい。
助かった。
牽制かかったんだ…
これで生き残れた…

最終周回
ジャンを聞いて力を振り絞る。
もう先頭集団はバラバラ。
逆に言えば集団走行ではないので雨の中だけど怖くなかった。
何番手?で走ってるのさえもわからなくなってたんだけど。
20番手以内には居たのは確信してたんで、あとは無難に転けずにゴールさえ行けばいい。
何人か自分より総合タイムの良い選手は抜いて置き去りにできたのは確認できてたし。
ゴールすればいくつか総合順位が上がるはず…
あとはチャリダーさんとの勝負だけやな。
最終の登りを登ってる時にチャリダーさんに抜かれる。
さすがに登りは強いな。
最終コーナー終えてホームストレートでボクが抜き返して辛くも勝利。
14位でゴール…

総合成績も6位にあがりました。ヽ(^o^)丿
ずぶ濡れ!でも6位だよ!ヽ(^o^)丿
途中から脚がピキピキしてましたねー。
寒かったからなー。

実は終わってから結果を知るまでにだいぶ時間かかりました。
駐車場に戻って着替えて、たかdのスタートを見届けて、また駐車場に戻って。
今度は歩いて会場に戻ってリザルトボードを見たら掲載されてました。(^^)

残念ながら6位では表彰式に呼んでもらえず。(笑)
終了後はそそくさと片付けてホテルへ一目散。
髪の中、口の中、ジャージの中、ぜんぶ砂だらけ。(泣)
御世話になった、たかdともまともに挨拶もできず申し訳ない。
ひとりぼっちでホテルに戻ってプロテインジュースで祝杯をあげました。(^^)

雨ばかりで大変だったけど。
初めての経験「ステージレース」はすごく面白くて病みつきになりそう。
レースはレース会場だけでなく、ホテルや睡眠、食事、すべてしっかり管理しないと。
なにか失敗するとそれらはすべて自分にペナルティとして返ってくる、それがステージレースでした。
忘れ物もそうだし、暴飲暴食、睡眠不足、メカトラ、なんでもが成績に関係してくる、そんな経験をしたのでした。

来年も出たいし、今度はもっと「上手く」やろう、と思ってます。
レースも、レース以外も。
起きてから寝るまで、寝てる間も、、すべてがレース。
それがステージレースでした。

来年また…

たかd!来年は二人で祝杯あげようや!

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