2009年4月26日日曜日

フェイク

ボクの好きな俳優さん「アル・パチーノ」「ジョニー・デップ」のお二人さんが主演している映画「フェイク」。
もうスゴイ作品でないはずがない。(二重否定)
英語がよくわかる人が観るとジョニーの英会話が「チンピラ風口調」なのが面白く。
とても「チンピラ」してて格好いいです。
とうぜんアル・パチーノのチンピラ口調はもうプロですしね。(笑)
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物語(といっても実話)は数多くのマフィアをその潜入捜査の証拠により、数多く摘発したFBI潜入捜査官「ジョー・ピストーネ」(ジョニー・デップ)の潜入の全貌を描いてます。

アル・パチーノはニューヨークのマフィア役。
渋い演技を見せてくれます、やはり好きだなこの男優。
ジョーはドニーという偽名の宝石鑑定士としてアル・パチーノが演ずる「レフティ」というマフィアに近づく。
レフティはドニーのその宝石鑑定力だけでなく「どことなくキレる感じ」に惚れ込み、舎弟にする。
どんどんレフティはドニーに惚れ込んでいき息子のように可愛がるようになる。

そのうちにマフィア界に騒動が起き、出世争いのために、抗争が勃発。
ドニーはどんどん渦中の中心に引きずり込まれていく。

片や、ドニーはジョーとして自宅に帰ると妻子がいる。
しかし、この潜入捜査のため滅多に自宅には戻らなくなり夫婦は離婚の危機に。
妻はどんどんヤクザのような振る舞いや口調になっていく夫のジョーを怖がるようになり、ついに離婚を口走るように。
私生活でも追い込まれ、潜入捜査官としても追い詰められて、精神的に限界が近づいてきたジョー。
最後の最後に彼が考えたことは?

そして、現在でもマフィアに懸賞金50万ドルをかけられ、本名も変え、誰にも知られずにひっそりと暮らすことを強いられることになったジョー・ピストーネ。
なんとまあ凄まじい生涯だ。

ラストシーンでジョーがFBIからもらったのが「功労賞500ドル」と「金バッジ」だけ。(笑)
こりゃ、マフィアやってるほうが良かったネ!

とにかくレフティのアル・パチーノが格好いい。
腐りきってるけど、なんとなく憎めない、初老のヤクザを演じてくれます。ハート
中間管理職?って感じのポジションだね、マフィアの世界の。
自分より出世しそうになるドニーにちょっぴりヤキモチやいたりして。
すごく人間味溢れる「チンピラヤクザ」だ。(笑)
ジョニーは若く、まだ、青臭い感じが残ってるけど。
そこがアルとの競演で良い味を引き出せてますよ。
ボクもひげは剃った方が良いと思ったな。(笑)

Diary Of The Dead

最近は映画館で観たいと思っていたけど予定がとれずに見損ねたヤツはBlu-rayで買って観るようにしてます。
ところが自転車レースシーズンになると「買ったけど観る暇が無いよタスケテ」で未開封のまま、、なんてやつも少なくないんです。(T_T)
この「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」はそんな中でもBlu-ray発売と同時に購入して、早く観た作品です。
楽しみにしてたのと、発売後の最初に日曜日が暴風雨だったことも幸いでしたネッ!ハート

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どうやら私的に思うんですが。
本家のゾンビストーリーは既に「バイオハザード・シリーズ」が完全に主流?になっちゃってしまった感がありまして。
本来なら「ゾンビの生みの親」とも言える「ジョージ・A・ロメロ」監督のゾンビは「亜流?」のような発展を遂げているようです、おかしなもんだけど。

この「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」はそんなロメロ監督が「ランド・オブ・ザ・デッド」で切り開いた「新しいゾンビ感」の続編とも言える作品。
ゾンビ大好きなボクにとっては見逃せない作品なわけです。♪
前作の「ランド・オブ・ザ・デッド」でもそうでしたが、ロメロ監督はゾンビのストーリーにヒューマニティーとか、時代感とか、なんかそういう「高尚」な意味合いを含めることに挑戦しているようです。

そして今回の「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」のキーワードは「ログ(記録)を取ること」。
21世紀になりインターネットの爆発的普及で、20世紀では考えられなかった「人類の全員が情報発信側になることができる」世界が訪れ、その中で死人が甦るという事象が発生したら?人間はどうなるのか?
これがこの映画の主なテーマ。
より、リアリティがあるテーマになってるわけです。

つい、こないだでもYouTUBEに高校生が同級生を虐めている様子を携帯電話で撮影した動画がアップされて問題になってましたよね。
あんな雰囲気で「うひ!死体が甦って歩き出しよ!どーする?」みたいなノリでゾンビの動画がアップロードされちゃう、っていう映画。

ロメロ監督は決して続編を創らない監督で、今回のダイアリー・オブ・ザ・デッドも前作の「ランド・オブ・ザ・デッド」と何もかぶらない、全く別の作品なんだけど。
脈々と息づく「ロメロ流」は同じだ。
その香りというかテイストは、ヒューマニティーとか社会性とか情報過多社会とか、いろいろ「問いかけ」みたいなことはするんだけど、決して、難しくしない、ってとこ。(笑)
ロメロ監督のは「高尚」な話題だけ投げかけるだけで、それに対して何の答えも解決策も提示しない。
つまり、「だからどう?」って感じで「しょせんゾンビ映画なんだから肩の力抜いて軽く観てよね!」っていう匂いが溢れてきます。ハート
これがステキなんです。
ロメロ監督作品を見続けないとわからないでしょうけど、ずっと観てきた人なら他のゾンビ映画との違いはすぐにわかるはずです。
まあ、もっというなら「ロメロさんって、ほんまにゾンビを愛してるんやね!」ってこと!♪

驚きはロメロ監督、70歳なんだよね。
70歳にして、映画の題材が「情報過多社会に対するアンチテーゼ」ですか。
すっごーーーい、としか言いようがない。

Blu-rayのなかの特典映像でのインタビューではその映画に対する「愛情」とゾンビに対する「愛情」を切々と語ってくれます。
とてもお元気そうで、あと5作品ぐらいは...いけそうな感じ。(^。^)

(今回は感想文にあえてストーリー内容を書かなかったよー)