2010年3月8日月曜日

サイバーネット

2月末から3月にかけて出張が多く。
移動距離だけで数千キロ。(T_T)

おかげさまで大量の映画を観ることが出来ました、ありがとう仕事の神様。
およそ15本ぐらい観た気がする。
映画館で観たのは4本ぐらい?
あとは全部、最近購入したPSP goだ。
色んな場所でPSPを使ったけど、ひとつだけ言おう、クルマの中で観続けると「しんどい」ぞ!

さて、イッパイ観た中でも、おいっ!って作品が、これ
「サイバーネット」であーる。
サイバーネット [DVD]
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なにが良いのか?
それはうら若き「アンジェリーナ・ジョ
リー
」が出演してるのである。
それ以外はこれといって...(汗)

原題が「HACKERS」(ハッカー達)
世の中はWindows95の時代だ。(1995年)
多くのこの手を題材にした映画で観られる「コンピュータオタクの表現の違い」がこの映画でも観られます。
最近では「ダイ・ハード4.0」とかがこの手の映画でしたが。
「ダイ・ハード4.0」と比べるのは恥ずかしいぐらいハッカーがショボイです。(笑)
28.8kbpsのモデムとか音響カプラーとかで世界を転覆させるぐらいのハッキングしようっていうんだから無理がある。
大まかな流れとしては「天才ハッカー」の少年がこれまた天才ハッカーの少女(アンジェリーナ・ジョ
リー
)に恋をするわけだけど。
まあ、最初は相手にされなくて、ハッキングしていくうちに恋に墜ちていく、って流れだ。
なのでどちらかと言えば青春ラブストーリーですかね。
題材がバスケや野球でないだけか...

コンピューティングをよく知っている人間が観ると「んなわけないやろ。」とか「あほらしー」な現象が多く起こるのですがご愛敬。
この手の映画はたいていそんなもんです。

そしてこの時代の映画に出てくるPCは殆どMacintoshなのでして。
この映画でも目一杯Appleマークが出てきます。

日本では劇場未公開だそうです。
まあ、アンジェリーナ見たさに観るのがいいね。
この頃は、無駄に色気振りまいてるし。(お色気タレント扱いだったのか?)

チェンジリング


観てきましたー
もんの凄い映画でした。
クリント・イーストウッド監督、すごいな。
もう大監督ですな、こりゃ。
事実は映画よりも奇なり」です、すごいよ、こわいよ、ママ〜
まずなんと言っても主役のアンジェリーナ・ジョリーにこの役を配役したのが凄い。
普通にこれまでのアンジェリーナ・ジョリーの映画を観てきた人ならこのチェンジリングのコリンズ夫人のイメージなんて絶対出てこないでしょ?
それを「ずばっ」と当ててますよ。
見終わった後なんか、すっかり「コリンズ夫人はアンジェリーナ・ジョリーしか演じられなかっただろう!」と思ってましたもの。(笑)
ボクはこの作品は最初、他の映画を見に行ったときの予告編が流れる時間で観たのが最初です。
当初の印象は「ああ、悲しいドラマってやつか。子供が行方不明?ああ、誘拐犯とかのやつね。」と割と「よくある映画」だと思って「まあ、観に行かなくてもいいでしょ。ランク」に位置づけていました。(汗)


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ところが、日が経つに連れ、いろんな方の評価を伺うと「そんなもん、名作やで。」とおっしゃる方が多い。
(むむぅ、判断ミスか?)と焦りだし、終いには「はよ観にいかなアカンぞ。」と焦りだす始末。
みっともないったらありゃしない。
人間、こうはなりたくないものですな。(もうなっとるやんけ)
去年ぐらいから大阪で映画を観るのは混んでるから嫌だったのでできるだけ避けていたんですが。
今日は友人のライブもあったので仕方なく難波で鑑賞することに。
予想通り、大混雑。
チェンジリングはほぼ満席状態でした。とほほ。
ボクのE列は女性ばっかり!ずらーっと並んでいる真ん中がボクの席でした。(泣)
女性に人気なんだね、この作品は。
舞台は20世紀初頭のロス。
コリンズ夫人は、どうやら最近で言う未婚の母?みたいな感じ。(だよね?)
まあ、とにかく母子家庭だ。
お母さんは今で言う「キャリアウーマン」ってやつね。
電話交換手の責任者でそこそこ頑張ってます、って感じ。
んで、ある日突然、最愛の息子が行方不明に。(汗)
5ヶ月後、やっと警察が発見、保護される。
連れ帰ってきた子供は別人。がーん
でも警察は「これがあなたの息子ですよ。」と言い張る。
そう、当時のロス警察は腐敗しきっていた。
ろくすっぽまともな捜査なんかせずに、たまたま容姿が似ていた子供が発見されたため、「めんどくさい」からこの子を行方不明だった子供に「当てはめた」のであった。
信じられる?こんなことってある?
それがこの映画のツボ。
この作品は「ノンフィクション」なのである、つまり「ホンマにあった話やで。」ってこと。
わずか80年ほど前にこんな残酷な話が実際にあったなんて?
ちょっと信じられない感じがした。
当時の人間社会ってなんて「いい加減」で「むちゃくちゃ」だったんだろう。
何百年も昔の話じゃないぞ、わずか80年だ。ボクのお爺ちゃんやお婆ちゃんの時代じゃないか。
当然、コリンズ夫人は「この子は私の息子じゃありません」と言う。

し かし、マスコミにも「行方不明の子供を発見」と報じられてしまっているので、今更「間違いでした」というわけにもいかない警察の捜査部長、そりゃもうあの 手この手、言いたい放題、口八丁手八丁で「何言ってるんですか?この子があなたの息子なんですよ。あなたは気が動転しておかしくなっているんです。」と か、しまいにはマスコミを利用して「コリンズ夫人は見つかった子供を育児放棄するつもり」とかいう記事を書かせたり。
もうむちゃくちゃだ。
この辺で観てたら「怒り心頭」になってくる。
「こんな無茶があってたまるか。」と観てて怒ってしまう。
これ、映画館でなくて自宅でテレビで観てたら、きっと途中で観るのをやめてしまっただろう、辛すぎる。
そして、もう徹底的なまでに「弱い女」を演じきるアンジェリーナ・ジョリー。
子供がいなくなった哀れな女。
そして見ず知らずの子供を押しつけられ、そして世間からは「精神病」というレッテルをはられ...
こんなことってあるかいっ!怒るでしまいにっ!
前半戦は「やられっぱなし」なコリンズさん。
攻守交替してからはがんがんです、イケイケです。
しかしなぜか観ているぼくの気持ちが晴れません。
たぶん、他の鑑賞されていた皆さんも同じ気持ちだったでしょう。
どこまでも続く深い悲しみ。
それに負けない「強い女」を後半は演じます、アンジェリーナ・ジョリー。
強いんだけど、悲しい。
そんな女性を見事に演じきってくれました、圧巻です。
観ましょう。
そして深く悲しんでみましょう。
なぜか「こわかった」という感想も多かった気がした作品でした。
うん、ちょっと怖い。
悲しく怖く、強い、、なんとも不思議な感じの残った作品でした、やっぱりすごいクリントイーストウッド監督...