2010年6月28日月曜日

ツール・ド・美ヶ原 2010

「最強激坂」と呼び声高い「ツール・ド・美ヶ原」に行ってきました。

去年も走ったのでした。

今年は開催日前に色々と仕事が立て続けに襲ってきて。
一時はDNSしようと決断したぐらいピンチだったのですが。
仕事で訪問する先の方々が半日だけ予定を変更してくれたり。
強行軍で往復するなどして参加可能になったのでした。

レース当日は午前4時半起床。
雨は降ってるのか?降ってないのか?わからなかった。
取りあえず、チェックアウトの準備をして、フロントへ。
下に降りていくと雨が降ってるのを確認。
(こりゃ、アカンなぁ)と思い、フロントでお願いしてチェックアウト時間を延長してもらう。
通常10時なのを12時まで延長してもらった。(2100円とられたけど、そもそも無料宿泊券で泊まっていたのでまあいいか、ということです。)

午前6時半ぐらい、スタート地点の松本市民球場に。
雨がシトシト降ってる...
寒い...
スタート地点
会場のアナウンスで頂上は強風で気温16度だとさ。
遭難するやんけ...と思いつつ...レインコートをリュックに入れ、頂上運搬車に預ける。
預けちゃうと、もう半袖半パンのレース姿なので、寒い...
スタート地点
ってことで、テントの中に入ってずっと雨宿り。
本来ならウォーミングアップのため、脚を回しておきたかったのですが。
天候のおかげで、、そんなことする余裕もなく。
スタートまで濡れないようにじっとテントで隠れてた。

8時17分。
運命のスタート。
やはりアップしてなかったのが災いしたのか。
スタート直後から(ありゃ?脚がイマイチ)と感じた。
そして美ヶ原の恐怖、スタートしてわずか700mで15%越えの登り坂が始まった...
2010y06m28d_094311515.jpg

失速した。
完全に心拍数が上がりきってしまった。
スタート直後の心拍数は130ぐらい。
そこから1分後に170を超えるほどの心拍数まで駆け上がった。
(あんぎゃー!こりゃいかん!大変だー)と心の中で叫んだけど、時既に遅し。
いったん、呼吸を整えて、心拍数を160ぐらいまでに落として、じっくりじっくり耐えて登る。
毎年のことながらバイクから降りて登山者に変わる人が大勢いるのもここなんだけど。
レース前のガイダンスでは「降りて押して登るヒトはコースの右側を歩け」って言われるんだけど。
まったくいつものとおり左側をみんな歩くよね。
あれ、もう「左側を歩け」にしたほうがいいんじゃないの?と思いつつ。
右端を時速5kmぐらいで登る。(笑)
降りて押して登っても大差ない速度やんけーと自分で悪態つきながら登る。

激坂区間を終え、ちょっとは走れる区間になっても、どうにもおかしい。
雨が降ってて蒸し暑く、汗も凄い。
そもそも雨のレースは苦手だし、その影響もあるんだろう、と思いつつ。
必死で挽回を狙う。
なかなか脚の合う集団が見つからない。
焦る。
抜いてるつもりだけど抜かれてるのも多いし。
いったいどうしたもんだ?と思いながらも明らかに去年よりペースが遅いことは気がついていた。

湿気がひどい。
水の中で走ってるみたいだ。
アイウエアなんてとっくに外してる。
曇って見えなくなるから。
(今年の伊吹山と同じようだな...)と思いながら、走ると中間地点を突破。
タイムを見たらもう1時間超えてる。(汗)
(えーもう1時間超えてるの??ダメダメやん...)
なんか心が折れた感じがした。
挽回できないのか?
たしか中間地点から先はさほど勾配はきつくない。
若干の下り坂もある。
まだ折れちゃイケナイ。
立て直せ。

必死のリカバー。
しかし...残り6km地点で目標にしてた1時間半を経過してしまった...
(ぽっきり)と心が折れた音が聞こえた。(T_T)
ここからは下り坂が出現。
ペダルを回すも、それほどスピードが乗ってこない。
(下りですらアカンのか...)と思いながら、前のヒトに張り付いて少しでも休む。
とにかく最後の登りで幾人かは抜いて格好つけよう、と考えた。
途中で下山の集団とすれ違った。
屈辱だー、去年は最初の下山集団で降りたのに!ひえー。

ゴール手前で小径車にまで抜かれた。Σ(゚д゚lll)ガーン
(こ、こりゃ、アカン。小径車に負けたら洒落にならん。)
と必死の追撃。
な、なんとかゴール直前、2m前で小径車を再度抜き返して、面目を保ちつつゴールイン。
タイムは1:39:44。(去年が1:32だったはず。)
なんと去年のタイムを7分もオーバーしてしまったっ!
(な、なんでやねん...
ゴール後はがっくりと意気消沈。
ゴール後
もう意識も朦朧。さっさと、着替えて、逃げるように下山。
しょんぼりでした。
下山しながらも(どこが悪かったんだろう?)と考え事ばかりしてた...。

帰路の電車の中でキャプテンから「レース前に献血したのがアカン」と言われた。(Twitterで)
そうか、それも原因のひとつかも。
減量もイマイチうまくいってないし、これも原因だろう。
6月は練習量も少なかったし。

なんにせよ、自分に負けたのが今回が初めて。
(パンクやメカトラブル以外で去年より成績が落ちたのはこれが初めて。)
口惜しかったし愕然とした。
どうすりゃいいんだ?ヘヘイ、ベイベー

来年は乗鞍と同日だったら乗鞍のほうを走らなきゃイケナイだろうけど。
同日でなけりゃ、また美ヶ原に出たい、リベンジしたい、と思って帰路についた。
口惜しさを噛みしめたわ、目一杯ね。


11時少し過ぎにホテルへ帰還。
雨でドロドロになったので、シャワーを浴びて、ジャージを脱ぎ、着替えた。
ホッと一息。
(チェックアウト時間遅らせて正解だったなぁ。)
松本駅前にいくと泥だらけのジャージのまま輪行してる選手も多くいた。
あれは辛いよね、濡れ鼠で電車に乗るのは...

そうそう!
帰路でも往路でも、今回は50代~60代ぐらいの「おばちゃん連中の旅行」に遭遇し、ひどい目に遭わされた。

往路:
4人組のおばちゃん旅行。
長野行きの特急しなのに乗ってくる。
特急車両の通路なんて、どう見ても一人が通れる幅しかないのに。
「降りるヒト優先」なんか目一杯無視で、乗り込んできて「おくさーん!ここ空いてるわよー」と大顰蹙。
狭い通路を逆行。
ボクは後部にバイクを積んでいたのですが。
オバハン4人が目一杯、ボクのバイクに体当たり。(T_T)
そして座り込んで落ち着いたか?と思ったら。
「あら?!おくさん、この電車、名古屋行きじゃないわよ!」
「ほんと!?あらやだ、間違ったわ!」
「きゃーー大変。降りなきゃ!」
と大騒ぎ。
他の乗客に「いまから慌てると危ないのでもう次まで乗っていって折り返せば?」と言われても、まったくの無視。
「いやーー!降ります!!ドア閉めないで-」とドアの前で大暴れ。
当然、その付近の荷物置き場に置いてあるボクのバイクにまたもやオバハン4人が体当たり。
そして降りていった...
この間、2分ぐらい?そして合計8回以上、ボクのバイクはオバハンに体当たりされた...

ちくしょう...

帰路:
今度は松本駅の立ち食いそば屋さんでの出来事。
レースが終わって腹が減ったボクは、せっかく信州に来たんだからソバ喰おうっと、と立ち食いそば屋に入った。
食券を買ってざるそばを注文。
ボクのすぐ後にオバハン4人組の客が入ってきた。
「ひゃー、立ち食い屋さんなんて来たことないわー」とかいいつつ。
食券の自販機前で「これどうやるの?」とかいいながらわいわいうるさい。
まあ、ボクに害はないだろう、と思って無視していると。
厨房から「ざるそば、おまちどうさまー」とボクのざるそばが出来上がったとの通知。
いそいそと受け取りにいくと。
なんと、さっきの4人組のオバハンの一人が「あら、できたのね」とボクのざるそばを持っていく...
「おいおい、オバハン!それボクのだよ」と言ったけど、そのオバハン、あっという間に箸を割って喰ってやがる。Σ(゚д゚lll)ガーン
他の3人のオバハンが「あんた、それ、他の人のざるそばよ」とたしなめる。
そのオバハン喰いながら「あら?!そうなの?そういえば私が注文したのはざるそばじゃなかったわ」だと...

こ、、こいつら、、、むちゃくちゃや...

お店のヒトがなぜかボクに謝ってくれて、また新たにざるそばつくってくれました...
オバハンも謝ってたけど、その後の4人の会話のボリュームのでかいこと...
もうちょっと小さな声で話せないのか?

とにかく。
オバハンの複数組の旅行客には気をつけろ。
そしてオバハンに告ぐ!
あんたら、旅行で楽しんでるようだけど、楽しんでるのはあんたらだけですからっ!
周囲はみんなどんだけ迷惑してるか?考えたこと無いだろ?!
無いわな...
うん、、、無いよね、、、
はい、無いですね。

モウイイデス...

2010年6月20日日曜日

第44回全日本実業団西日本サイクルロードレース大会

第44回全日本実業団西日本サイクルロードレース大会に参戦してきました。(^。^)
44回ってことは44年前からやってるの?これ?すげーなー。

コースは3月に走ったコースと同じです。

とにかく、キツイ、泣きたくなるようなコースです。(T_T)
前日に福山からエアポートバスで広島空港へ。
午後4時頃到着。
エアポートホテルにチェックインして、バイクを組み立て、午後4時半ぐらいから試走開始。
(今回、まったく写真撮ってないんです、そんな余裕がなかったっす。)
2周(20kmぐらい?)走ってギブアップ。
相変わらず脚を痛めつける厳しいコース。(変わっているわけないし。)

そそくさっとホテルに戻り。
5時半ぐらいに晩飯喰って。
コンビニで買い物して部屋に引き籠もる。
ワールドカップ、日本対オランダを観て、部屋で勝手に盛り上がってた。
サッカーが終わって、就寝。
午前5時起床。
6時にホテルをチェックアウト。
会場へ移動。

珍しく今回はERのスタートが遅くて。
時間に余裕があったので嬉しかった。

チームメイトと合流して受付を済ませてそのまま再度試走。
わずか1周で気が遠くなりそう。(笑)
(こんなんでいけるかな?)とかなり不安になる。

その後はチーム監督のまんまさん(@manma3)の固定ローラーをお借りして、悶々、黙々とウォーミングアップ開始。
iPodを聴きながら、、、かなり集中して回した。
ケイデンス85ぐらいで心拍数が140まであがるまでずっと回して。
140を越えたら130ぐらいまで抑えて今度はケイデンス90まで。
1時間近く回し続けました。
おかげでBR-1のレースは殆ど観てない。

雨が降る、と言われていたけど、寸前のところで降らずに空が耐えてる感じ?の空模様。
湿度が凄く、ミストサウナの中にいるいみたいだ。(^_^;)
ローラーを終えてみると汗がフレームに滴り落ちるぐらいになってた。
汗を拭いて、息を整え、チームメイトと出走サイン&スタート位置に移動。
今日のレースは179名エントリーで160名ぐらい出走らしい。
スタートはもの凄い数のライダー。
(こんだけの数で一斉スタートですかー、こわいなー)
と思いつつ。
10時10分スタート!
開幕と同時に飛び出せるだけの脚力なんて無いので、じっくり見てからターゲットを決めて後ろに付いて集団が落ち着くのを待つ。
最初の下り坂に入ると、コーナーでいきなり「かめぇっ!かめぇっ!」と叫び声が。
「落車!」とかそんなかけ声は聞いたことがあるけど「かめぇー!」は初めて聞いた、なんじゃそりゃ?
と、思って前方のライダーが指さす方を見るとコースになんと亀が歩いてる。(汗)
(なんじゃーこりゃーー?)必死の回避。
まだそんなに速度が出てなかったので左側に回避できた。
思わずボクも「亀?ってなんじゃーそりゃー!」と声を出してしまった。(^_^;)
(踏んだらマリオカートみたいに加速するとええよなぁ。)とバカなことを考えながら走ってると。
いきなりすぐ前方で2台が接触して落車。
しかも今度は速度が出てた...
(ひぃぃぃぃ!!)
必死の回避。
前輪が浮いた。
腕で押さえ込む。
次は後輪が流れた。
クリートを外して転ける準備。
なんとか転けずにコースの左端まで逃げて回避できた。
チームメイトも回避できたようだ、良かった。
ボクの背中では「がしゃがしゃっ」と落車の音が聞こえた、、、

しばらくチームメイトの後ろでへばりついて走ることに。
集団が落ち着かないことには何も出来ない。
まだ抜いたり抜かれたりを繰り返していた。
やっと下り坂が続くところを過ぎて登り基調になると落ち着いてきた。
そして、ガツンと3回登る登り坂で集団後方から中盤まで上げた。
登り坂は稼げる、たぶん負けない。
順位を少し上げたけど、平坦になるとまた抜かれ、結局、元の集団後方に追いやられちゃう。(--;)
明らかに3月のときと違う。
ペースが速い。
さすが実業団レースだ。
1周目が終わる頃には、集団後方どころか、千切られて、独りぼっちに。

しばらく独りで走ったけど、ぜんぜん速度が出ない。
このまま単独走を続けると完全に脚を使ってしまい走れなくなる。
そう考えたので下り坂で速度を出さずに、後ろから来る次の集団に吸収されて、その中で走ることに。
次の集団に入ると、少し楽になった。
でも下り坂の速度はボクは遅い、上手くない。
ダウンヒルなんて練習したことないし、怖いしさ。
あっという間にこの集団でも集団後方に追いやられる。
(ちくしょう、ちくしょう)と歯を食いしばってついていく。
そして登りになると集団の真ん中ぐらいまで上がってみる。
でもすぐ平坦でまた抜かれる。
これの繰り返し。

2周目が終わり最終周回に突入。
この頃になるともう汗は滝のように流れ出し。
アイウエアなんか曇っちゃうので外してポケットに突っ込んで走ってた。
3周目、きつい。
記録を見るとどうやら2周目でボクの脚は終わってたみたいで3周目になるとがっくり記録が落ちていた。(自分ではわからない。必死で走ってるつもりだった。)
最終周回はもう決めた選手の後ろに付いていく、これしか頭に思い浮かばなかった。
あんまり考える能力も無かったし、朦朧としてたし。
集団らしい集団もなく4~5人でくるくる回してた感じ。
コムレイドのヒトが声を掛けてくれた。
でももう着いていけなかった。...
得意のはずだった登りでももう登れなくなっていた。(--;)
ボードを見るとトップとの差が6分50秒になっていた。
まあ、これで足切りはないな、と思って安心したら、余計に脚に力が入らなくなった。

一緒に走ってたヒトに追いつく、ことより、後ろから追いつかれる、ことに気を遣うようになった。
時折、後ろを振り返りながら走る。
(まだ誰も来ない)と思いつつ、平坦路を走る。
しかし、もう追撃されていた、、ボクだけが気づいてなかっただけ。
あのコースは終盤は曲がりくねっていて、後ろを見渡せるのはせいぜい20mぐらい。
ヘアピンを曲がって最後の登りを登ってスプリント箇所になったとき...
4名~5名の追撃を喰らい、撃沈。(T_T)
ゴール手前100mで抜き去られ、追いつくことが出来なかった...
もう脚が動かなかった。
心拍数もこのとき最高値を叩き出してた、もう限界だったんだ。
最後のスプリントであれだけ大勢に「ごぼう抜き」されたのは初めての経験。
ものすごく悔しい。
そして自分のふがいなさ、、まいったな。
ゴール後しばらく呆然としちゃった。

3月に走ったときは1時間8分11秒(自己計測)。
そして今回が1時間6分49秒(自己計測)
1分強、速くなってる。
これはこれで自信となった。
わずか数ヶ月だけど特訓して少しは速くなったんだ、ウレシイ。
トレーニングは無駄じゃなかった、ボクは強くなってる。
次に走るときはもっと速く、強く走る。
またトレーニングを重ねて次はもっと順位を上げよう。
まだまだ強く速くなれるはず。


@manma3から写真を戴いたのでスライドショーにしてみました。♪