もうレースを走り始めて5年ぐらいになるのに。
富士スピードウエイは今まで走ったことがありませんでした。
(ああ、こりゃ。富士には縁がないんだな。)って思って諦めてたんですよね。
んで、やっとボクにも富士を走る順番が回ってきたようです。
まず、夏休みの「ど真ん中」の開催。
んで開場午前4時半。
なんてスケジュールなんだ...orz
拷問に近いし。
日本時間じゃなくフランス時間なのか?
お陰様で起床時間は午前3時設定でした。
(宿泊したのはサーキットから10kmほど離れたホテルでした。)
まあ、足馴らしも兼ねてホテルからサーキットへ向けて午前4時過ぎぐらいに出発。
ホテルに到着したのが午前5時ぐらい。
今回はチームメイトはいなくてボク独りぼっちの参戦。
まあ、独りは慣れているので、場所取りなんかぜんぜん余裕。
5時半からエントリーしてすぐ試走開始。
こっちに来るとまったく見知らぬレーサーとチームばかり。
たまに知ってる関西系のチームのジャージを見かけるとホッとしたり。
話してる言葉の殆どが標準語(東京語)なので、話しかけられても、口数少なく答えるしかない。
試走でコースに出ると、周り方向が鈴鹿と逆で時計回りなのだ。
(ありゃー慣れへんなーこっち回りはー)と思いながら走る。
走ってる間にどんどん天気が悪化。
小雨が降ったり止んだり。
(雨が降る前に始まらへんかなー?)
と思ってたら。
あっという間に...
集合時間。
どこに並ぶんだ?とERレーサーがうろうろし始めた。
結局、集合場所は鈴鹿とは真逆の位置。
ボクは結構前列に並べた、のに。
「はい、ここからコース内に移動しますー!」と言われて。
ぞろぞろとコース内に侵入して並び直したら...
(ありゃりゃ?)という感じで後方に並んでおりました。
スタート前の説明で「先頭より4分遅れで足切りです。」と何回も何回も説明された。
(そんなに何回も言わんでもええやろー?)と思いながら聞いていた。
その後、ほどなくレース開始。
スタートして50mも進めば右にヘアピンカーブ、そして下り坂。
いきなりトップスピードだ。
時速60kmを越えて集団が走り抜ける。
(えらい、ハイペースで行くんやなぁ?)
ボクは単純にこの日の最初のレース、ということでギャラリーも多く、みんな張り切ってペダル踏んでる?「張り切りハイペース」だと思ってた。
(たぶん2周目とか3周目で落ち着くんだろう?)
下りが終わって平坦を走る。
このときボクは集団の真ん中ぐらい。
風が3m~5mぐらいあったので出来るだけプロトンの中心に入って隠れてた。
おかげで殆ど脚を回さずに登りゾーンに突入。
登りは最初に3~5%ぐらいのがあって、その次に4~6%ぐらいのがある。
いつものボクの感覚では「ボクは平坦、下りは速くない分、登りで少し稼げる」というパターンを、今回も使おうと思ってた。
登りはじめ、(おや?おかしいな?)という変な感じ。
遅れるのだ。
登りでは少しは前へ出られるはずなのに...
集団から前へどころかずるずると落ちていく。
(なんでや?みんな速いのか?)
サイコンを見ると、みんなが速いのではなくボクが遅かった...
試走のときに走った登りの速度より遅い。
脚がおかしい。
回らないし、重く感じる。
(ちくしょう、まいったな。登りで稼げないとキツイ)
なんとか2つめの登りも集団後方でパスして、スタート地点への直線。
直線は鈴鹿のように「緩い登り」になってなくて、平坦。
スプリンターには見せ場。
ボクはここで必死に回して集団に戻る。
(ふうーなんてこった。いつもと逆で平坦で取り戻さなくちゃイケナイのかー!?)
2周目。
作戦変更になった。
登りで稼げないので下りと平坦で出来るだけ前に出て。
登りは耐えることにした。
最初のヘアピンを終えて下りに。
必死に前へ出る。
このときこの日最速の時速68kmをマーク。
マジ必死だ。(笑)
(ひぃー!この速度でクラッシュは死ぬんとちゃう?)と思いながら集団の前へ。
そして平坦ポイントでさらに前へ出ようとしたとき。
左カーブのイン側で激しいブレーキ音。
そしてあっという間に渋滞。
(落車か?)
と思ったけど確認する間もなく回避行動へ。
アウトに逃げ、立て直す。
しかし、速度はトップスピードではなく40kmぐらいに減速。
(あいたたた...この速度からまたトップスピードは無理か。)
一応、踏んで見たけど、すぐ登りになり、速度は維持できず。
それどころか、1周目より脚が回らない。
せっかく上げてたのに。
一つ目の登りを追えたときにはすっかり集団後方に落とされ...
二つ目の登りにさしかかったときに右膝に電気が流れたような激痛が。
(あいたた...オーバーヒートですか...)
ずるずると集団から千切れていったのでした...
(こ、こりゃアカン)
なんとか集団に戻ろうと藻掻き倒しました。
ですが、風速3m~5mの中で集団から千切れるともう時速40kmオーバーなんて出せっこない。
グルペットを探したけど見つからず。
千切れてソロで走ってるヒトがバラバラで点在してる程度。
3周目途中で完走を諦めリタイアを決意。
あのまま走っても意味がなかった。
走りながら反省。
オーバーペースをわかっていてさらにオーバーペースを自ら招いた。
あのまま耐えれるだけの自信がなかった、あと20%は足りない気がした。
サーキットはコースが広く、舗装も良いのでペースが落ちない感じ。
だけどイン側はすぐ詰まる。
完膚無きまでにやられました。
右膝痛が無くても足切りでアウトだったでしょう、根本的に負けてた。
何が足りなかったのか?
サーキットコースはボクはダメなのかなぁ?
とにかく鍛え直し。
頑張ろう。
右膝痛は根性が足りないか、練習が足りないか、気合いが足りないか、精神力が足りないか、神通力が足りないか、のいずれかだ。克服しよう。
来年に向けてまた課題を残してくれたレースでした...
来年はまず完走目指すぞ、全力で。