寝てる時間以外はずっと全開で遊んでいよう。
こんなアフォな思いつきから始めた「夏休みチャレンジ600km」。
構想一ヶ月の作戦でした。

(実は先月から計画していた。にも関わらず穴だらけの計画だったけど。(笑))
これが全計画である全コース図だっ!
夏休みチャレンジ600km at EveryTrail
Map created by EveryTrail: GPS Trail Maps
まず、初日から大失敗で。
急に仕事が入り、1日、休暇が短くなってしまった。

本来なら既に走り出しているはずなんですが、、。
仕方なく大阪まで往復をサイクリングで走り、距離を稼ぐことに。

これはこれでまあ楽しかった。
知ってる道しか走らないので余裕だったしね。
2日目は志摩半島までサイクリング。
当初は160kmぐらい?走るつもりだったのですが。
予定していなかった「25Tのスプロケ」が到着しちゃって。(汗)
それだったら新しいスプロケで走るかーっ!ってことでスプロケ交換。
そしたら何を勘違いしたか?天神祭で使った街乗用MTBの掃除やパンク修理まで始めてしまい。(笑)
出発が大幅に遅れてしまいました。(アフォや。)
そのため、青山高原を走り抜けていくルートを予定していたのですが。
ショートカットして長野峠越えに変更。
距離が短くなって120km程度で2日目終了。
ホテル近所の鉄板焼き屋で晩飯食って早々に就寝。
3日目は休足日。
ダイビングの日です。

ボクにとって二つ目の趣味である「スキューバ・ダイビング」を1日だけやることにしてました。

志摩半島の海は夏休みに遊びに来ることにしていてこれで3年連続かな?
何が気に入ってるかというと「圧倒的に人が少ない」こと。
のんびり潜ってのんびり海辺で寝そべっていられるので大好き。
まぁ、間違ってもトロピカルな雰囲気はありませんけどね。(笑)
岩場に潜む伊勢エビばかり目につきました。

これはこれで美味しそうなんで良いんですけど。
珍しいヤツとか擬態してるヤツとか全然みなかったなー今年はー。

この日はコンビニで適当に弁当買って食ってすぐ寝た。
翌日のサイクリングに備えて

4日目は和歌山県串本までサイクリング。
ここで一番最初に書かなくちゃいけないのが。
「なんで串本まで?」ってことですね。
単純に「最南端まで突っ走るぜ!」っていう思いで走ったのですが。
無意味に遠かった。(笑)
翌日の吉野山越えを考えると、ルート的には熊野あたりで泊まっておけばよかった、後になって気づいた。(笑)
この辺がいい加減な作戦だ、ってことだ。
当初、調べてみると海岸線を走る平坦ルート、と思っていた。
何をどう調べたんだろう?実際、走って見ると全然違う。

総登坂高2000mを超えるアップダウンの連続で200km超のコースでした。(死)
もう重機で切り開いた道ですぜ!って感じの激逆が多いです。
歩行者や自転車のことなんか考えてません!クルマでどうぞ!みたいな道ばかりなりっ!
未来の人たちに多大なるツケを残してる道路政策だなー。

どう贔屓目に見ても平均年齢60歳超の高齢化の村にこんな勾配の坂道を造ってどうするんだ?
この登りを上っているときに、「ピンクの電話」の太ってるほうみたいなオバチャンに「がんばれー」と軽四から黄色い声援をもらいました。(笑)
転けそうになりました。(汗)
この日はこの後、道路上で「野生の鹿」とバッタリ遭遇。
鹿に「ガン見」されびびった。(笑)
あっち(鹿)もバツが悪いと思ったのか「人間に見られてしもた。」って感じで慌てて山の急斜面を駈けのぼって消えていきました...
すごいなー野生はー
200km走破して串本に到着したのはもう薄暗くなってました。
およそ10時間以上、走り続けたみたい...
小汚いビジネスホテルにチェックインして、ホテルの目の前の居酒屋で晩飯。
これまた「ぜんぜん美味くない。」のに値段は高い、、こりゃこの店は来年は「ないな」って思った。

ベッドに潜り込んで寝たけど、夜中に目が覚めて、イマイチな感じ。
結局、寝たり起きたりを繰り返して朝を迎えることに...

5日目 いざ!吉野山!
最終日が最難関の吉野山。
前述の通りなぜか串本まで来てるので。(笑)
串本からだと県道を北上するのが最短ルート。
なので県道をひた走り、とりあえず国道169と交わるところを目指す。
ところが!
この県道ってのがすごかった。

もうほとんど「探検隊」が来るような秘境でした。(汗)
クルマは数時間に1台?
携帯電話なんて電波のカケラも受信できない。
おまけに猿の大群が走り回ってるし。
聞いたことのない遠吠えでなんか動物が吠えてるし。
これはメカトラブルで動けなくなったら死ぬかもしれん...と思った。

10km走ると人里みたいなのがあって、そこに数人?の部落みたいなのがあるんだけどね。
人が住んでる気配がない。(笑)
道幅は最大で2mぐらい。
狭いと軽四がやっと通れるぐらい、しかも時々陥没してるし。

何度か危険なので引き返そうか?とも考えたけど。
「負けるもんかー!」と激走。

秘境!こんな場所です。川の水はぜんぶ「ミネラルウォーター」?(笑)

トンネルなんか適当に岩を刳り抜いてできているのだっ!(汗)
周囲はすべて「落石注意」の看板で埋め尽くされていて。
路上には拳大の岩があちこちに散乱しています。
なので、1秒も気を緩めて走ることができず、常に全神経を路面状態に集中させて走らないとパンクして走行不能になる可能性大。
こんな場所で走行不能は「死」を意味するのだっ!

コンマ何秒かで「右!」とか「左!」と判断して路上の安全地帯を察知して走らないと。
すぐパンクするよ。
先の尖った石ころばかりだもの、落石だから。

チューブは2本持って来てるけど、心配だったのは「タイヤが破れる」こと。
破れたら最後、もう走れないから。

To Yoshino at EveryTrail
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国道に出れたときはホントに「助かった」と思った。

あちこちに「世界遺産:熊野古道入り口」っていう看板があった。
いったい入り口はいくつあるんだ?
出口はひとつなのか?
とか思いながら走った。





いったいどれが本物だ?よくわからん。

そうこうしているうちに猛烈に腹が減ってきたので。
途中の「道の駅」で「マグロカツカレー」ってのを食った。
暑いのに、、だ。(笑)
学習能力のないボク、、あれほどヒルクライム時にはカレー食ったら悲惨だぞ!と体験しているのに、、だっ!すごいだろ?!

幸か不幸か?
大して辛くもなく、、ましてや美味いわけでもないカレーでしたので。(笑)
助かりました。

また黙々とペダルを回す。
この頃からGarminが不調に。(汗)
どうやらSDカードの読み取りがうまくいってないらしい。
地図が表示されなくなったり、残り距離がメチャクチャになったりと悲惨。
再起動するとしばらくは良いんだけど、10分もすればまた同じ状態。
(こりゃダメか。)
と地図データとかナビゲーションは諦めた。
まあ、国道169に出てたのであとは169をひたすら走ればいい、とわかっていたので問題なし。
ところが次に出た問題が、バックライトの電池切れ。
単4電池で動いているんだけど、暗くなってきてアウト。
しかし国道169は暗くて長いトンネルがいくつもある。

ライトなしだと「超危険」だ。
しかし!電池が買えるコンビニなんて全然ない。
コンビニどころか普通にお店がナイデスから。

これは道の駅で店員のオバチャンに助けてもらって電池を分けてもらいました、ありがっつ。

この日は県道通過時に野生の猿の軍団に襲われたのが一番怖かった。
次に怖かったのが道を間違えそうになって県道から林道に入ってしまい、途中で道が無くなってしまったこと。
これには正直、折れそうになった。
GPSが南北を間違うぐらい山の奥に入っていったぞ。(笑)
もうイヤだ、あんなルート。
ってことで。
来年ももしやるなら串本まで行かず熊野泊まり。
んで熊野の国道309から素直に北上して169に入って吉野越えしますよ、絶対。
なんだかんだ書きましたが。
なかなか体験できない貴重な冒険でした。

ガキでもなかなかせんやろ?(笑)
ってことを中年オサーンがやるわけですから。
この達成感と充実感は半端ナイデス。
誰がどう言おうと「やったものだけがわかる」ものですので、書いても仕方ないっすけど。
常々「金を出せば誰でもできるやん」みたいなことには飽きていたので。
考えていたことを実行できて良かったです。

あと5年後だったらできなかったかも?と思うと余計に嬉しいです。
(と、言いつつ来年もなんかやるぞ!今から考える!)