2008年11月17日月曜日

ブリキの太鼓

ブリキの太鼓 HDニューマスター版ブリキの太鼓 HDニューマスター版
ダービッド・ベネント, シャルル・アズナヴール, アンゲラ・ヴィンクラー, ダーヴィッド・ベネント, フォルカー・シュレンドルフ

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世界的名作ですよね。
high-definition版で観ました、良かったなぁ。

ドイツの作家「ギュンター・グラス」の長編小説を映画化したものです。
舞台はナチス党が出現してくるころの話し。
第2次世界大戦、戦前、戦中、戦後の話です。
第52回アカデミー賞外国語映画賞受賞(ドイツ映画ですもんね)
JAPANの名アルバムで同名の「ブリキの太鼓」がこの映画の影響なのは有名な話しですよね。
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ジャパン

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この映画の感想でよく聞くのが「不気味」とか「グロい」とかいう感想なんですが。
2度3度と観ると違った感じ、味わい?みたいなのが沸いてきます。
それはどことなくノスタルジーから来る「悲しさ」みたいなのが。
なぜ?

1924年生まれ。

自分が生まれる瞬間を完全に「覚えている」赤ん坊、オスカル。

3歳の誕生日に「ブリキの太鼓」を母親からプレゼントされる。(21歳まで太鼓は肌身離さなかった。)

彼は周囲の大人たちを観て「こんな大人になんかなるのはゴメンだ」を思い、自ら成長を止めてしまう。

そして自ら止めたことを悟られないように階段から転落し、事故で頭を強打したため成長しなくなった、と周囲の大人たちを騙すことに成功する。

当然、激しいまでに周囲の子供たちに虐めをうけるオスカル。

次第に心を固く閉ざし始める。

彼にはもう一つの「特技?」があった。

それは声。

甲高い悲鳴にも似た声を発することで離れたガラスなどを粉々に粉砕することができるという超音波かい?!ってな能力。

彼はその「まん丸」な瞳でいろいろな大人たちの日常を見続ける。

母親の不倫。

父親は父親ではなくひょっとしたら不倫相手がオスカルの父親では?

太鼓を打ち続けるオスカル。

だんだんと戦争の方向へ向かいつつある街の大人たち。

自分の同級生たちはどんどん戦争へ進んでいく、でもオスカルは子供のままだ。

オスカルの母親は不倫のはてについに不倫相手の子供を身籠もって、それを悩んで自殺してしまう。

それでもオスカルは太鼓を叩き続ける。

きっとオスカルは太鼓を打つ、という行動で「この世のバカらしさ、大人たちの日常のくだらなさ」を嘲笑う気持ちで太鼓を打ち続けたのか?

父親はナチス党の党員になり、すっかり「戦争バカ」に成り下がる。

自分の本当の父親かもしれない不倫相手の「ヤン」も1939年のポーランド郵便局襲撃事件で銃殺されてしまう。(殺される前に発狂してたっぽいな。)

やがて母親代わりとして16歳の少女マリアがやってくる。

オスカルの初恋の相手はこのマリア。

しかし、父親と再婚されてしまい、初恋の相手は義母となってしまう。

その後、オスカルは小人の芸人達と行動を共にし、パリに行く。

同じ仲間の女性ロスヴィーダと恋に落ちる。

幸福な日々も長く続かず米軍の爆撃を受けロスヴィーダは死んでしまう。

恋人を失ったショックで故郷に戻ることにしたオスカル。

そこには3歳になったマリアの子供(オスカルの弟だがオスカルは自分の子供だと思っている。)クルトがいた。



最後にはソ連兵に撃ち殺された父親の葬儀の最中に「自分はもう孤児になってしまった」と太鼓を父親の棺に投げ入れ「成長すること」を決意する。



これらは映画では語られていないけど。

小説では「精神病院の住人」として自分の生きてきた状況を語る、というスタイルの物語なんだそうだ。



そしてもっと驚いたことにこの作品の監督「フォルカー・シュレンドルフ」によると。

主人公のオスカルを演じたダーフィト・ベンネントは「小人症」で実際には11歳なんだそうだ。(汗)

子役ではなく、本物(という表現がいいのか?)なんだそうだ。



不気味、といえばたしかに不気味。

しかし、なぜ、そうなのか?と言えば「幾通り」にも解釈することはできるんだけど。

そのどの解釈もがさらに新たな疑問を生んでしまう。



ドイツ映画らしく「ハッピーエンド」で終わらない。

不幸は不幸なまま終わってしまう。

太鼓を捨てたあとオスカルはどうなってしまったのか?

おばあさんが「西へ行きなさい」と言い、初恋の女性マリア(しかし戸籍上母親)と弟(しかしオスカルは息子だと思っている)の3人で汽車に乗り西へ。

ここでこの作品は終わっている。



すごい。

すさまじさだ。

腕組みしながらじっくりと魅入れました。

観るのは2度目で20年ぶりぐらいかなー

色彩も綺麗な映像でした、おすすめ。

今日のトレーニングは

今日は野暮用で門真市に行かなくちゃいけなかったので。
別にスーツで行かなくちゃいけないような用事でも無かったのでチャリで行きました。(当然ですな。)
(病院にお見舞いにいくだけだもん。)


Map created by EveryTrail:GPS Geotagging

ランチをいつものインド料理店で食べてから走ろうと思ってたのに、休みでしたヨ。(T_T)
あれってさ、「食べるつもりの胃袋」になってて「食べられない」ことが確定すると。
無性に食べたくなるよね?みんなもそうでしょ?そうなんでしょ?
ボクはそうです。(T_T)
もの凄くインド料理が食べたい状態をキープしたままで帰宅しました、ちくしょうめ。
帰りは途中で日が暮れたので無理せず輪行にスイッチして電車で帰ってきました。
それでも98kmほど走りましたし。
生駒山を越えたし、清滝峠も制覇してきた。(◎-◎)

今日の記録
走行距離 98.98km
走行時間 4:13:59
消費Kcal 2946Kcal

11月の総走行距離 451km
目標値(1000km)まで 45%達成 残り13日!

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無駄にスゴイだろ?(笑)

2008年11月16日日曜日

「しまなみ海道のんびりサイクリング」にイキマス

来週の24日の休暇は「しまなみ海道」にサイクリングに行きます。ハート
去年まで、この連休には「来島大橋横断サイクリング」というイベントが開催されていたんですが。
不幸な事故が昨年あったので、今年は開催されません。(T_T)
残念でなりません、復活を祈ります。

で、今年は自主的に走ることにしました。
大好きな海を眺めながらのサイクリング、この場所が一番素敵です。ハートいつもはトレーニングを兼ねて走るので、けっこう飛ばすんですが。
今年は、昨年の事故の件もあるので「飛ばしません」。(^。^)
「超安全走行」を心がけます。(^。^)
珍しくチームHS旅団のメンツが揃って走ります。
レグルスやGさんはたぶんしまなみ海道は初めて走るんだと思う、甘く見たらけっこう大変かもよ?(笑)

予定は
7:30 サンライズ糸山集合
8:00 出発(たぶん)

24日にしまなみ海道を走られる方々、どうぞヨロシク。(^。^)
大げさに無線を使いながら走ってる5人組がチームHS旅団です。
その速度は15km/hだろうなぁ。(笑)

ボクも今回は写真をいっぱい撮ることにした~!
美味しいものもいっぱい食べよう~
楽しみ~
晴れてくれ~

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劇場で観たかったのですが。
うまくタイミングが合わずに観れずじまい。
本日、ブルーレイにて鑑賞いたしましたっ!
原題は「UNTRACEABLE」です。
意訳すると「追跡不可能」です。
今回は邦題の方が珍しくかっこいいか?(^。^)

完熟したダイアンレインを拝めます。
熟女マニアには堪らないのかもしれません。ハート
1965年生まれの彼女、ボクと同年代(アラフォー)であるのだっ!
そしてこの映画での役所は8歳の女の娘のママ、そしてシングルマザーだ。
(アメリカの映画って最近はシングルマザーばかりだ。)
職業が特別でFBI捜査官、しかもネット犯罪専門だ。

インターネットを使った犯罪をその卓越した専門知識でガンガン捕まえるスーパー女性FBI捜査官ジェニファー(ダイアンレイン)なんだけど、自宅に戻ると、なんとも良い母親、っていうダイアンレインにはぴったりですなぁ。

そこに現れた「killwithme.com」(意訳すると「いっしょに殺人しようぜ.com」)というサイト。
最初は子猫を使った動物虐待をネットでライブ中継する。
その次は縛り付けられて薬物を投薬されるオトコ。
アクセスカウンターが増えると投与される薬物が増え、男性が死んでしまうという仕掛け。
口コミでアクセスがあっという間に爆発。
男性は死んでしまう。
次の被害者はヒートライトを全身に浴びヤケドさせられて殺される。
これもサイトにアクセスが増えるとヒートライトの数が増え、被害者は徐々に熱せられて殺される、というもの。
警察は「アクセスしないでください。」とテレビで呼びかけるが、逆にアクセスを増やす結果になってしまい、あっという間に全身大火傷で男性が死亡。

これは無差別殺人事件じゃなく、被害者には関連性がある(映画「ソウ」みたいな感じでね)と突き止めたジェニファーたちだが。
今度はジェニファーたち、FBI捜査官チームにまで犯人の手が伸びてくる。
いっしょに捜査してきたグリフィン(コリンハンクス)が犯人に捕まってしまうっ!きゃー!
アクセスが増えると、硫酸が流れ込む水槽に閉じ込められるグリフィン・・・・
誰も好奇心に勝てず、ガンガンアクセス数が増える。
これは、、、仕方ないわな、ボクだってこんなサイトがあったら見てしまうかもしれぬわ。

見終わった感想ですが。
エンディングが実にあっけない。
もの凄い緻密な計画性に基づいて犯罪を積み重ねていたのに。
なんともショボイことでジェニファーに大逆転されてしまう。
そのショボイことっていうのがジェニファーの体力なんだから残念だ。(笑)
もう少し、知恵と知恵のぶつかり合い?みたいなのを期待したんですよねぇ。
もうちょっと脚本、、ひねったほうが良かったのになぁ。
青臭いラブストーリーも無く、家族愛?みたいな描写が少しある程度で。
全体的に、殺すか殺されるか?のストーリー展開です、それはそれで好きなんですが。
それならそれで「なんとすごい!エンディング!」という脚本が欲しかったなぁ。
テロリスト・ジョンロウの名前まで出てきてたから期待したんだよなぁ。
途中までは凄く面白かったです!
55点