2010年8月18日水曜日

ミルク

観たかったんだけど残念ながら映画館では観れず。
(こういうちょっとマイナーな作品は地方都市ではまともに上映されないのだ。)
ミルク [DVD]

B002MH19ZE
ポニーキャニオン 2009-10-21
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まあ、問題作と言えば問題作。
至る所に男性同士が愛し合う描写が盛り込まれています。(汗)
変な偏見を持ってると最後まで観れないでしょう。

たしかに70年代からこういうマイノリティに関するムーブメントはサンフランシスコを中心にあったのは覚えています。
ちょうどその頃、数ヶ月だけサンフランシスコに滞在してたし、ボク。(^^)
ヒッピー、フラワーチルドレン、ゲイ、レズ、マリファナ、とかそういうの。
そんなのが蔓延して。
世の中が怠惰な雰囲気になって「なんとなく」ってのが普通な感じ?
そんな雰囲気だったように記憶しています。

この映画は実在したハーヴェイ・ミルクというゲイの男性が政治家を志し、ゲイでありながら初めて公職に就き、様々な差別や好奇の目にさらされるマイノリティな人たちを助けよう?いや、違うな...ゲイも普通の人間だ、ということをわからせようとした?って感じの活動をするわけだ。

映画は時系列が逆で、遺言?ミルクが「もし私が殺されたら」の出だしで始まるテープを録音中のシーンから始まる、回顧録のような感じ。
ニューヨークで働いていたミルクが20歳年下のスコットに一目惚れ。
街でいきなり声をかけてナンパするシーンから回顧録は始まる。
ゲイっていきなり恋に墜ちるのね...(汗)
その後、二人でサンフランシスコに移り住み、カメラ店を開業。
あっという間にゲイ・コミュニティの中心地にそのカメラ店は変貌。(笑)
商売やってないんじゃない?ってぐらい大勢のゲイに囲まれて生活するミルク。
幾度かの落選を経てようやく当選し、特定のコミュニティから熱烈に支持されるけど。
また逆に常に命の危険も感じるようになる。
新しいボーイフレンドに自殺され、ますます、政治活動にのめり込むミルク。
ゲイは病気じゃないし、犯罪者予備軍でもない、と訴え続け、ようやく市民権を得ようとしたそのとき。
ミルクは元同僚の市会議員に嫉妬心?から銃殺される。(T_T)
まあ、なんと激しい人生だ。
壮絶に駆け足で走り抜けた人生だったなぁ、このヒト...

エンドロールで実在の人物のスナップ写真とその後の人生が流されるんだけど。
けっこうジーンとこみ上げてくるモノを感じました。
まあ、人間、ゲイであれなんであれ、普通なんだなぁってことで。
あ、ロリコンは犯罪者になりましたけどね、21世紀になって。
(映画ではロリコンも普通扱い。)

確かに同性愛者というだけで会社を解雇されたり教員がクビになったりってのは行き過ぎでしょうねぇ。
性癖だけはどうしようもないってわけだよねぇ。
とにかく「何をもって『普通』とするか?」ってのはなかなか境界線が曖昧だよね!ってことだな。


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