2019年4月14日日曜日

Tour de Brisbane

前日譚はこちら

今シーズン最初のレースが重要レース(Aクラス)になりました。😅

4月14日

海外遠征に来てます。
オーストラリア、ブリスベン市。
「でっかい田舎」って感じの街です。😊
レース以外の遠征の様子はブログの他の記事を読んでください。(笑)

午前4時起床。
久しぶりに前夜に緊張した。(笑)
最近はあんまり緊張感とかなくて、普通に寝ちゃうんだけど。
今回は特別なのか?寝付きが悪かった。
ウトウトしただけで気がついたらもう4時になってた。
モソモソと身支度を整え、、午前6時にはホテルを出て集合地点へ。
もう大勢のライダーが集まってた。💦

英語のアナウンスなんかさっぱりわからないけど。(恥)
まぁ、だいたいレースの設営なんてどこも同じだし。
ゼッケンの色を見て同じ色のとこに集まればええよね?って感じで。
なんとなく集合した。(笑)
当初、MEN50-54と書かれた車の後ろに並んでたら「前に並べ」と言われ、なんだー先導車じゃないのか?と思いなおし、車の前に行くともうたくさん並んでた。(笑)
同年代とは思えない「柄の悪いオサーンども」と並んでました。(笑)
地元のチームとか色んなのがいっぱいいたわ。
UCI Granfondoの予選としての参加であることも勿論だけど、海外レースってのを体験するのが主たる目的。
以前に走ったALBIでの死闘での経験から「日本のレースと海外のレースは別物」という思いからの参戦でした。

当初、スタート時間は「7時1分」となっていたのに。
7時になってもスタートする気配なく。(笑)
えー延びてるの?って感じ。(延びるってアナウンスもない)
日本だと、まぁ延びないよねー。(笑)
ここからして日本と海外は違う。(苦笑)
写真の通り、アイウエアはクリアレンズをチョイス。
地下トンネルを走るらしいからなー。

ようやくスタートラインに並んだのが7時5分。
前から30番目ぐらい?に位置取る。
そして7時7分ようやくスタート。
「ふぁぁぁ~~ん」って変な音が鳴った、、、(笑)
(これが合図の音か?)ってオモタけど、動き出したからそうなんやろな!って。
スタートしてしばらくはBrisbaneの市内をグルグル走るはず。
そんなに速度は出ないでしょ?って思ってた、、、、ら、、、いきなりアタックかかる。💦
油断も隙も無い。
あっという間に集団は一列棒状。
Brisbane市内でもいきなり急勾配があったりトリッキーなコース。
最初の7%の登り区間でふるい落としがかかり、高速で登れない選手は置いていかれる。
情け容赦なし。
(うーん、アベ45越える?)
最初から全開やん?
まるでCriteriumのよう。
かなりキツい。
アベ50km/hぐらいまで速くなる。
(無理やろーこれ)
こんな高速でこのまま続かんやろ?
どこで牽制状態になるか?予想した。
クーサ山までこの状態が続くとは思えなかったので山の手前の「専用道路」では牽制状態になり落ち着くはずや!そこまでの辛抱や!
と自分に言い聞かせる。
最初の地下道に入る。
まだ全開。
50km/h越えてる。
シンドイ、キツい。
後続はだいぶ千切れてもうふるい落としはええやろ?と思うのにまだ先頭集団は緩まない。
集団の尻尾に掴まりなんとか着いていく、、、キツいなー。
もうすぐ自動車専用道を走る、、地下道みたいなとこ。
ここで集団はお見合い状態になって速度が緩むんちゃうかなー?と期待。
地下道入り口近くに差し掛かると突然「むわぁ~~」と熱風の向かい風。😖
排気ガスくさい。
(なんじゃーこりゃー)
と喚きそうになるも堪えて前方を見ると、さすがに先頭集団も緩めたのか?一列棒状から団子状態でトンネル内に侵入。
そのまましばらく経過。
縦一列から横にぐんぐん広がっていく集団。
(あーこれ危ないなー)
真っ暗に近いトンネル内で移動が激しくなってる…
と思ったらさっそく右側で落車。
ガシャガシャっと5人ぐらい?転けたのが見えたけど、、、復帰が早い。💦
平気なのか?転けなかったヤツも多かった、、足を着いただけかい?!
この落車をキッカケにまた速度が上がり、またも厳しい状態に。
ここで残念ながら「このままアゲてったらクーサ山登られへんやん…」と集団から千切れる決断。😢
気持ちが折れると早いものであっという間にプロトンが見えなくなる。
その後、同じように堕ちてくる選手と、落車から戻った選手でグルペットを組んでクーサへ。

想像してたとおり。
前半戦のハイペースが祟り、クーサは大苦戦。
真っ直ぐ延びる直線の登りを見てまたも心が折れました。(恥)
10%越える勾配でずっと直線で登ってるもんなぁー、、、折れるっちゅうねん。
オーストラリアでは「つづら折り」って無いんかい!って心の中で叫ぶ。
たぶん必死の形相、、だったと思う、写真を撮った「景観地」の公園みたいなとこで補給所が設営されてて。
悪い予感がしてたんだけど的中!!
なーんと。
給水のボトル、、ではなくてペットボトルの水でした。💦
しかも「きっちり」蓋がしてあった。(笑)(48分あたり
(あかーん!!さすが第1回のレースや!!)と心の中で叫ぶ&苦笑。
以前にも経験あるんだけど、、ロードレース初回開催ってコレあるあるやなー。
マラソンなんかの大会と同じ設営なんだろうなー。
登りの速度が出てない場所で蓋の付いたペットボトル貰っても、、ハンドルから両手離したら転けるやろ。(笑)
どうしようもなく止まって足を着いて飲む選手まで居た。(笑)
仕方ないので取り敢えずいったんペットボトルはジャージのポケットに入れて、そのまま走り続け。
下り坂になってから蓋を空けて、飲む。
しかし一口飲んだだけで、、終了。
まさかボトルに給水することなんて出来んしな。(笑)
残ったのは頭から水を被って、残りは勿体ないけど捨てた。
道路脇を見たら、みな同じ考えだったらしく、同じような場所にたくさんのペットボトルが捨ててあった。(苦笑)
飲めんわなー。
しかし、この補給所でかなりの選手が脱落して、少し順位を上げることに成功。(卑怯?)
ボトルは2本持って行ってたし。
まだ1本満タンで残ってたので。
これから多少気温が上がっても水で困ることはなさそうだ、と判断。
補給所はもう1箇所用意されてるはずだけど、そこも恐らくペットボトルだろうし。
水は節約で走ることを決意。(笑)

クーサ山を降りる頃は完全に集団から離されたので。
とにかくすぐにでも足の合うグルペットに潜り込まなくちゃイカンと焦る。
降りたらすぐまた自動車専用道で単独走行だと速度が出ない、風除けが必要だ。
高速で降りながら周囲を見渡し、メンバー選定。
まぁ、おそらくあっちもそう思ってメンツを探してる感じ。
脚が揃わないとあの高速道は辛い。

なんだかんだと探しながら下りが終わり、専用道に入ると、そこはレーサー同士なのでいつの間にかグルペットが出来上がりホッと一息。(動画ではこのあたり
そして専用道をひた走り、またBrisbane市内に舞い戻る。
ここまで何度もグルペットのローテーションがうまく機能せず離れたり崩壊したりと不安定。
積極的に牽く選手も現れず、市内に入ったところで別のグルペット形成を目指す感じになった。(動画ではこのあたりから
市内をまた駆け回ると、今度はすぐにまた地下道を走り、バス専用レーンで市街地へ。
Brisbaneを南下していく。
バス専用レーンは速度が出る区間。
ここはタイムを稼ぎたい。
必死で速そうな集団に飛び乗り、ローテを開始。
動画ではこのあたりから
ちょっと自分の脚より速かった?感じの集団だったけど、ここがんばりどころ!と思い必死でしがみつく。
しかしあまりに速いので長く先頭を牽くことが出来ず、先頭滞在時間が短くローテを回してると降りる際に「おい、もうちょっと長く牽けよ!」みたいなことを英語で言われるも無視。(笑)
こっちは精一杯やっちゅーねん。
余裕あるんやったらオマエが牽けよ、と日本語で呟いてやった。
この平地区間(バス専用レーン)が終わるとクーサ山ほどではないにせよ、また厳しいアップダウン区間がある。
ここでまた体力削られるやろから、少しでも残しておきたい、と思いつつ、このバス専用レーンではタイムを稼ぎたい、というジレンマ!
ヤバいなーヤバいなーと思いつつ。
意を決して平地区間ではこのグルペット内でガンバルと決意。
後は野となれ山となれ、、だ。

そしてバス専用レーンが終わり、、いよいよジャングルゾーン。😖
動画ではこのあたりから
この区間の特徴はクーサ山ほどの標高はないけど、短い登り下りが果てしなく続く感じ。
そしてすべて急勾配。
中には15%越えるのもある。
短いけどね。
だからパンチ力ないとアカンねん、って感じの区間。
左右は「こち亀」の中川邸のような大豪邸ばかりで。
玄関から覗いても屋敷が見えない、、ような庭の家ばかりです。(笑)
馬とか放し飼いしてるしね。
これぞ!オージー!って感じの場所。
そこでロードレースやってまーす、って感じ。
時折、その大邸宅にお住まいの方々が応援してくれたりします。😊
この大富豪地区でも同じグルペットで走り続けようと目論む。
かなり脚にキテる感じがしたけど、どうにか誤魔化して走り続け。
またバス専用レーンに戻ってきたらなんとかなるんじゃないか?
って作戦たててた。
しかし終わりはあっけなく…(動画ではこのあたりから
レースタイムが2時間を過ぎたぐらいから、右脚がピリピリと、、電気が流れるような感じになってきて。
それも無視して踏み続けること数分。
コースが左に曲がり、短い急勾配。
よいしょっとばかり10%勾配で踏み込んだら脚が終わってた…😢
スカスカになった感じで脚が回らなくなった。
(アカン…オワタ!)
グルペットが崩壊したと同時に自分の脚も崩壊。
ここで気持ちも凹み、遅れに遅れていく…
前方にどんどん小さくなる選手の背中を「くそーくそー」と必死でしがみつこうとペダルを回すもワットが出ない。
スカッと爽やかに出ない。😢
今度は下り坂になったので、得意の下りで追いつこうと足掻いてみる、、けど追いつけない。
ダメだ、完全に千切られた。

単独走に陥る…

青空、一人きり…

ヤバイぞ。
ヒトリはマズイ。
なんとかせねば。
と焦るも脚の合う集団が見つからない。
そうこうしてるうちに後続の先頭集団に追いつかれ、追い抜かれ。
しがみつけない。
これがまた心折られる始末。
そんなこんなで結局アップダウン区間のほぼ半分を単独走してしまう…まったく速度が出ていなかった。
帰路のバス専用レーンまでになんとか集団に入らねば!!
さらに2回目の補給所も予想通りペットボトルでした。(笑)
しかし最初と違い今度は蓋は事前に空けられてました、、、おかげでポケットに入れておくこともできず、どうしようもないので受け取ったらすぐ一口飲んであとは頭から被って捨てました。(苦笑)

そしてようやく前述のボクが千切れた区間で先に千切れていた選手のGroupが別のGroupとjoinしてやってきたのでそれに飛び乗った!
要は抜いた選手たちにまた追いつかれたわけだけど。(笑)
ここは致し方ない。
ここにしがみつくしかチャンスが無かった。
そしてこのGroup内で帰路のバス専用レーンに突入や!
動画ではこのあたりから
んーなんか年上の女性カテゴリーまで混ざっとるなぁ。(恥)
とか思いながらとにかく「ヒトリはイヤだ!」の精神で必死にしがみつく。
マジ、何度か千切れそうになってるし。(恥)
それぐらいもう脚が終わってた。
市内にもどるまでに千切られぬよう、、脚を休めて、、、戻さなくちゃ。
このままだとどこかでアタックされたら千切れてしまうぞ!😖

数回?幾度となく千切れかけては必死にしがみついて、、
脚の回復を待つ。
じっと待つ。
ピリピリしてた右脚も少しずつ?回復したようなイキフン。
(戻るまでには踏めるようになるかな?)と淡い期待。

ローテーションには加わらず。
最後尾を黙って牽かれていくこと20分ぐらい?
ようやく脚が戻ってきて踏めるようになる。
動画ではこのあたりから
サイコンみたら280wとか出るようになってきたし。
集団の中でも位置取りできるようになってきた。
(はぁーようやくやなー。)
と最終の勝負に備えることに。
ここからアタックされても着いて行けるとオモタ。
案の定、何度も短いアタックがかかる、ぜんぶ着いていって反応。
やれることは全部ヤル。
(早くゴールしたいなぁー)
正直、早くゴールしたい、、ばっかり思ってた。
もう完敗だったし。
限界きてるし。
でもこのグルペット内にも同カテゴリの選手が幾人か居るので気が抜けない。
せめてこの集団内では同カテゴリに負けたくない。(変なプライド)
トンネルに入る度に「これが最後のトンネルか?」と集中する。
(トンネルを出たらすぐに右折するので)
何度もトンネルで肩透かし。
まだかいな!
サイコンみたら110km越えてた!
あ?!これが最後やな!!
身構える。
動画ではこのあたりから
出たら即、右折なので危ないはず。
位置取りせねば!
場所を探すも空いてないので仕方なくアウトから侵入。
曲がったとこにグレーチングがあって怖かった。
そこからさらに100mほど?走ってまた右折。
取り敢えず見える範囲では同一カテゴリの選手は前に居らんはずや。
次は左折。
ここではうまくインを突けたので数人抜けた。😊
次の右折でもコーナー絞めて抜かれないようにしたる。
よし、うまくいった。
ヒトリ躱して、最後の直線。
どこからスプリントしよ?
左横の選手が「うらららぁぁ~」とか言い出した。💦
なんや??
と思ったらスプリント開始の合図らしい。(笑)
かっ飛んでいった、おかげでこっちは出遅れた。😅
動画ではこのあたりから
遅れて踏み込んでそのままゴール。🏁
最後は480wぐらいで、、、まぁ、終わった脚もなんとか踏んでくれました。😊

ああーきつかったー。
完敗や。

最初に思ったのは「完敗」でした。
やっぱ海外のレースはスゴイ。
日本だと「牽制」とか「お見合い」とかあるんだけど、こっちにはそんなの「ない」(笑)
躊躇するシーンはほぼナシ。
ケモノですわ、みんな。(笑)
終わってからはしばし呆然。
完敗を自覚し、ちょっとションボリしたけど、まあ無事に終われて何よりか。
すごすごとホテルに戻り、1階のレストランでランチ。
ようやく落ち着いてきて、、レース中のアレコレを考え反省したり妄想したりして過ごしました。(笑)

やっぱり海外レースはモノホンなイキフンでエキサイトしますなぁ。
50歳過ぎてるオサーンレースでも日本とはまったく違いオレガオレガの積極的展開になり、大変です。(笑)

また走りたいレースでした!

続きはこちら!😊

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