2014年2月17日月曜日

オール・イズ・ロスト 最後の手紙

原題: ALL IS LOST
監督: J・C・チャンダー

いわゆる「低予算モノ」かと思ったんだけど、そうでもないみたい。
ロケはしっかりやってるし。
CGも使われてるっぽいし。
なんといっても名優ロバート・レッドフォードのギャラを考えれば低予算モノとはいえないか!
オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~
オレのギャラは高いよ!
最初に言っておくと、登場人物はロバートだけです。(汗)
しかも役名すらわかりません。
このオトコが何者なのか?最後まで明かされません…

冒頭にいきなり回顧録?のようにロバートの「語り」があります。
その内容から好きだった女性と別れ、それが原因?で世俗を離れ自由気ままにヨットで旅行中?!
って感じですかね。
ほんとに詳しいバックボーンは明かされないんでわかんないんですよ。

そしてヨットで寝てる間に海上漂流物(コンテナ)にヨットが衝突。
この一件から始まって、あっという間に漂流。
インド洋にひとりぼっち。
オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~
ポツリ…
ロバートの必死のサバイバル術?も虚しく事態は好転しません。
大自然は徹底的に残酷です。
そう人間のいかなる努力もすべて大自然の前では殆ど無力。


幾度と無く通り過ぎる貨物船に見捨てられていくロバート。
なかなか凄まじいです。

<感想>

オープニングの「語り」から以降、まったくセリフがありません。
最期の方に「ガッデム!」とか「ファック!」とかいう呻き声?みたいなのがあるだけです。
あとはまったく無声。
なので吹き替え版も字幕版も要らないかもしれません。(笑)
原語で観て十分理解できましたもの。

もう「生きてるってなあに?」な感じです。
ものすごい孤独感と絶望感が漂います。
これは昨年観た「ゼログラビティ」の絶望感と似ています。
しかしゼログラビティのサンドラ・ブロックは孤独時間を「ひとりごと」で紛らわしています。
無線で見知らぬオジサンと会話したりとか。
つねになんだかんだと喋ってました。
しかし!さすがロバート!寡黙でした!
事故があり、嵐にあい、ヨットを捨て漂流を覚悟しても「ヒトコトも喋らない」のです!

実際、色んな映画やドラマ観てて、「こんなにひとりで喋らへんやろ?」っていつも思ってました。
現実にシリアスな事故に遭遇したら喋る余裕なんてないやん!って思いますもん。
でも喋らなかったら映画とか成り立たないし。
それはシャーナイやろ、って感じでしたが。
寡黙!寡黙!寡黙!
ロバート、、、シャベリません、、、、リアリティあるわー。

何があっても耐えます。
必死に事態を好転させようとしますが、まったくダメ。
自然は残酷にロバートに襲いかかりますが、、最期の一瞬まで、、、彼は頑張りました。
ほんとに「凄かった」です、凄惨?とまで言えるかもしれません頑張りでした。

こういう映画を観た後はやっぱりゼログラビティの感想と同じで。

「絶対、ヨットで海なんか旅行しない!」

と固く思ったボクでした!


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