どの程度まで史実に忠実なのか?高校生の頃、世界史を勉強していたんだけど。
このルードヴィッヒ2世は謎な部分が多く、わからないことだらけ。
現代で言えば「ひきこもり王」みたいなものだから。(汗)
最初に触れたのが、あのルキーノ・ヴィスコンティ監督の「ルートヴィヒ — 神々の黄昏」。
所有していたのはたしかレーザーディスクでしたね。(笑)
今思えばものすごい作品でした。
延々と続く狂乱。(汗)
手を抜かず映像がすべて絵画のように絢爛豪華。
出てくるのはイケメンばかり…(笑)
そしてこの作品はヴィスコンティの「リメイク版」のようなものですね。
オリジナルの「ルートヴィヒ — 神々の黄昏」大ファンなボクは迷わず観に行きました。(^^)
大阪ステーションシティシネマ |
とにかく「綺麗で耽美なのが好き」な王様。
子供の頃から妄想?想像の中で生き、音楽や芸術を愛し、最後にはそれが全てだ、と思うようになる。
父親が倒れ、王位を継承したのが18歳。
父親には子供の頃から注意ばかりされてきたのだが、戦争嫌いなルードヴィッヒ2世は「音楽こそ世界平和だ」と信じ、自分が王位に就くと、かねてから敬愛していたワーグナーを呼び寄せ、音楽で世直し?しようとする。
武器を買う予算をすべて楽器購入やコンサートに費やし散財する。
政治には一切興味を示さず、大臣たちに任せきりになり。
ワーグナーと芸術のことばかりに没頭。
ワーグナーのことをよく思わない大臣たちが怒りだし、しかたなくワーグナーを追放。
その後、まもなく戦争が始まり、戦争を嫌うルードヴィッヒは、なかなか署名せず、戦争開始に出遅れる。
敗戦し、弟オットーが精神病に。
この頃からルードヴィッヒは現実逃避。
もうまったく政治や統治に興味を示さず、美しい城を建てることに没頭する。
と、同時に美しい青年を自分の周囲に蔓延らせ同性愛に耽るようになる。
(ヴィスコンティ作品と違い、この作品では同性愛の描写はかなり少ない。)
豪華絢爛なノイシュヴァンシュタイン城に続き、ヴェルサイユ宮殿を真似たヘレンキームゼー城を建てたところでバイエルン国家の財政が破綻。
家臣たちがこのままだと国家が破滅するので国王を逮捕し、精神病患者として王位を廃位とし摂政政治とする。
まあ、書いてしまえばこういうことなんだけど。
そこまでの経緯は色いろあるわけで。
なぜルードヴィッヒが没落?落ちていったのか?様々諸説ありますが。
「狂って」いたのか?否か?いまだに意見が分かれているそうです。
「美」を愛し、醜いものを嫌うようになり。
イケメンしか許さず、醜男は仮面を被るように家臣に言いつけ。
その場その場で様々なルールを思いつき、それを言いつけ、従わせる、凄まじいまので「偏執狂」。
3歩以内に近づくな、とか、もうメチャクチャですが。
国を思う気持ち、というのは最初だけで晩年は自分の理想とした「様相」を追い求めただけでした。
ワーグナーと芸術のことばかりに没頭。
ワーグナーのことをよく思わない大臣たちが怒りだし、しかたなくワーグナーを追放。
その後、まもなく戦争が始まり、戦争を嫌うルードヴィッヒは、なかなか署名せず、戦争開始に出遅れる。
敗戦し、弟オットーが精神病に。
この頃からルードヴィッヒは現実逃避。
もうまったく政治や統治に興味を示さず、美しい城を建てることに没頭する。
と、同時に美しい青年を自分の周囲に蔓延らせ同性愛に耽るようになる。
(ヴィスコンティ作品と違い、この作品では同性愛の描写はかなり少ない。)
豪華絢爛なノイシュヴァンシュタイン城に続き、ヴェルサイユ宮殿を真似たヘレンキームゼー城を建てたところでバイエルン国家の財政が破綻。
家臣たちがこのままだと国家が破滅するので国王を逮捕し、精神病患者として王位を廃位とし摂政政治とする。
まあ、書いてしまえばこういうことなんだけど。
そこまでの経緯は色いろあるわけで。
なぜルードヴィッヒが没落?落ちていったのか?様々諸説ありますが。
「狂って」いたのか?否か?いまだに意見が分かれているそうです。
「美」を愛し、醜いものを嫌うようになり。
イケメンしか許さず、醜男は仮面を被るように家臣に言いつけ。
その場その場で様々なルールを思いつき、それを言いつけ、従わせる、凄まじいまので「偏執狂」。
3歩以内に近づくな、とか、もうメチャクチャですが。
国を思う気持ち、というのは最初だけで晩年は自分の理想とした「様相」を追い求めただけでした。
イケメンしか許さない |
ああ、なんと耽美で、狂っているんだろう。
美はかくも脆く怖い存在なのか。
ヴィスコンティほどではないにしろ、彼を題材にした映画はどれも行き着くところは同じような気がします。
いかんせん、ヴィスコンティ作は4時間と長いので。
(ボクの観たのは編集された後のヤツだと思うので3時間版。それでも長かった…)
このマリー・ノエル監督作品は140分で見やすい?(それでも普通の映画よりは長め)と思うし。
内容もハードな描写が少なくてわかりやすいストーリーになってました。
変な表現だけど「ライトタッチ」?な感じ。(笑)
映画館内は女性客が殆どで、どちらかと言えばミセス?年齢層高めの女性が多かったのが印象的。
少女漫画のような世界なんでしょうね、彼女たちにとって。(実際にはもっとドロドロしてますけど。)
ヴィスコンティ作品から「もっとも印象的な部分」だけを抽出したような仕上がりです。
ボーイズ・ラブ目当てだとがっかりするかもしれません。
ルードヴィッヒは晩年は甘党だったのが災いして太ってしまったし、虫歯だらけ。
ボーイズ・ラブ突入は太ってからですから。(笑)
そのせいか途中で席を立ち、居なくなった女性客がひとり居ましたね。(笑)
美はかくも脆く怖い存在なのか。
ヴィスコンティほどではないにしろ、彼を題材にした映画はどれも行き着くところは同じような気がします。
いかんせん、ヴィスコンティ作は4時間と長いので。
(ボクの観たのは編集された後のヤツだと思うので3時間版。それでも長かった…)
このマリー・ノエル監督作品は140分で見やすい?(それでも普通の映画よりは長め)と思うし。
内容もハードな描写が少なくてわかりやすいストーリーになってました。
変な表現だけど「ライトタッチ」?な感じ。(笑)
映画館内は女性客が殆どで、どちらかと言えばミセス?年齢層高めの女性が多かったのが印象的。
少女漫画のような世界なんでしょうね、彼女たちにとって。(実際にはもっとドロドロしてますけど。)
ヴィスコンティ作品から「もっとも印象的な部分」だけを抽出したような仕上がりです。
ボーイズ・ラブ目当てだとがっかりするかもしれません。
ルードヴィッヒは晩年は甘党だったのが災いして太ってしまったし、虫歯だらけ。
ボーイズ・ラブ突入は太ってからですから。(笑)
晩年は太ってしまってヒゲ面っす |
想像と違ってたんでしょう、ご愁傷さまです。
2時間20分、最期まで堪能しました。
ラストエンペラー系の作品はボクはダイスキです。
権力、苦悩、芸術、美学、どれも共通した「何か」がありますね。
人間、人類しか味わうことのできない感情?感覚ばかりですし。
権力の座は甘美?なのかもしれませんが、人によっては苦痛である、というこの映画、やはりダイスキです。
これ観たら、またヴィスコンティの「ルートヴィヒ — 神々の黄昏」も観たくなりました。(^^)
まだ一度も観ていない「完全版(4時間)」に挑戦したいですねぇ。
(ヴィスコンティ作品には4時間の完全版と3時間版と映画館用の140分版があるらしい。)
0 件のコメント:
コメントを投稿