2017年12月12日火曜日

あこがれ

今日から連続出張。

精神的、肉体的に追い詰められるシーズンになりましたねー。
毎年のことなんですが「自分には何の才能もない」ことを思い知らされる季節ですわ。😖
どうも仕事も遊びも中途半端にヨクナイ気がして仕方ない。
道行く人たちが格好良く見えるし、とてもリア充に見えて羨ましい季節になりますね。



そもそも。
自転車ロードレースなんかやっていても、ちっとも現実から逃げられるわけじゃないし。
転けたら痛いし。
リスクが多すぎるんですよねー。
そして勝ったところでモテモテになるわけでもないし。
だいたいレースの観客の女性率って超低いし。
モテたいからレースをやってるわけじゃない!って言うヒトも居るんでしょうけど。
でもまーチヤホヤされたいよねー、あと、他人に自慢したいよなーってのもあると思います。
ところがねー。
マラソンや水泳なんかと違ってあんまりロードレースって知られてないから。
「6位やってん」とか言っても「へえ」ぐらいの反応しかないですからね。
そりゃ「優勝」ともなればそこそこ反応もらえるでしょうけど。
なかなか優勝ってでけへんしなー。
なので頑張っても頑張っても、あんまり報われるコトってないですよねー。

それじゃ「自己満足」で十分か?ってなると。
そういうわけにもいかないぐらい機材に投資しますよね?ロードレースって?
マラソンや水泳って機材や道具で100万円も使ったりしないですよね。
ロードレースの世界って100万円ぐらいは「ふーん」ぐらいな感じですよね。
レース会場に行けばそれぐらいの価格帯のバイクがズラリと並んでますものね。

冷静に考えると。
ものすごいお金をかけて、ものすごい時間を使い、信じられないリスクを背負い、たまーに勝利しても、身内にだけ褒めてもらって終わり。
ってのがロードレースな世界、、ってことになりますかねー。
これはかなり「酔狂な遊び」だと言わざるを得ないですよね。💦

それでもガンバルのは「ほんの少しだけ」の「あこがれ」ってのがあって。
「ボクもああ成りたい」
「あんな風に走ってみたい」
っていう、子供の頃と同レベルの「あこがれ」だけを胸に頑張ってみるわけです、成れっこないけど。😅

頑張れないと残れない、、レースでも練習でも、、頑張らないとロードバイクに乗る資格はないと思ってます。
あんな乗り物は他にはないと思いますわ。
たまに「いやー、別にレースとかせえへんし。ゆるーく乗ってますわー」っていうヒトを見かけますけど、だいたい続かないですよね。
ロードバイクはそういう乗り物じゃないと思います。
ゆるーく乗って楽しむ、だけならロードバイク以外の自転車に乗るべきでしょう。
カッコだけで乗るような乗り物じゃないと思います、転けたら痛いし、転けるし。(笑)

「速さ」は別にしても「強さ」は絶対です。
精神力は常に試されて乗るようなもんです。
そもそも「コンフォタブルな乗り物じゃない」ということですから。
あんな腰を曲げた窮屈な姿勢で乗って楽しいわけがないですわ。(笑)
アレを楽しい!なんて言えるヒトはかなりSM気があると思いますねー。
縛られて気持ちいい!ってヒトなんじゃないですかね?

週末で200TSSぐらい走ったなぁ。
パワーメーターのおかげで練習の「見える化」が進んでしまい。
「数字は残酷」が自分の身に染みた1年でした。
来年ももっと数字に虐められるのでしょう。(笑)
2年前?に「冬のオフはパワーメーターを着けてないバイクでノンビリ走る」ってのをやってましたが。
もうそんな余裕は生まれないです。😖
ボクの体力もいよいよ峠越えのようです。😅
ピークを迎えるときが近いようですね、そりゃもう年齢ですもの。
いつまでも右肩上がりにはいかないでしょうね。
今年の沖縄で痛感しました。
もう残された時間は長くないなっと。
あとはどれだけ抗えるか?そういう時期になったと言うことでしょう。


少し前に高校生時代の友人達と酒を酌み交わしたけど。
思い出してみれば高校生の頃ってオトナに見られたくて、一生懸命、オトナぶってた記憶がありますね。
タバコを吸ってみたり酒を飲んだり。
今となってみればどれも「健康のために止めた」ことばかり。(笑)
あの頃は「一人前に見られたい」一心だったけど。
今は「一歳でも若く見られたい」という一心です。👴
人間とは勝手なモノですな。
あんなにあこがれた「オトナ」ですが、成ってみると、ちっとも良いことなんか無かったです。
今は逆に「あの頃」にあこがれ?てますね。😅


出張中はKindleで本ばかり読んでます。
Kindle読み放題で面白かったのはコレ。
陰日向に咲く (幻冬舎文庫)
幻冬舎 (2012-09-12)
売り上げランキング: 25
確か少し前に話題になった本です。
タレント本かと思いきや、なかなかどうして読ませますね。
短編集だと思ったんですが。
実際、短編がいくつか載ってるんですけど。
短編がそれぞれクロスオーバーしてて興味深かったです。😊

カメラなんかちっとも趣味じゃないのに。
何の趣味もなく生きていることが友人にバレるのが恥ずかしくて。
仕方なく勢いで「写真が趣味で、カメラマンになることが夢だ!」と言ってしまった主人公。
これボクに似てるな。(笑)
「格好いい趣味を持っていることを言う趣味」ってのは少なからず誰にもあるんじゃないかな?って思います、それも「あこがれ」なんだろうと。😅

その次に読んでるのがコレ

コレもなかなかイケてて。
実に興味深く読めます。(原文の「学問のすゝめ」ちっとも理解できなかったけど。)
何故か?現在のこの混沌とした世の中を的確に表現してる内容だからですね。
「粗にして野だが卑ではない」という言葉が重いです。😅
江戸時代から明治時代への変化って、今の変化なんかよりはるかに凄い変化だったのでしょう。
僕らじゃ想像できないレベルやと思う。
昨日まで「良し」とされていたり「そんなん常識やん」と言われてた世の中が一夜にして「change」してしまうわけですからねー。
そんな激変の世を生き抜くには「勉強しぃや」と諭吉は説いたわけです。
不平等や!と喚き散らすけど、あんたは何か努力してきたのか?と問われる。
勉強しろ!勉強しろ!
不平不満ばっかり言ってないで、勉強しろ!
生まれてきた人間はすべて平等だ。
でも生まれてから努力したヤツとしなかったヤツとは差が出る。
その差に文句言うな!ってことですな。

福沢諭吉、なかなかあこがれますなーいいこと言ってますわー。(笑)