2010年6月7日月曜日

第3回ツール・ド・宮古島 2010

去年も走りました。
今シーズン上半期の最重要レース!「第3回ツール・ド・宮古島」に参加してきました。(^^)

もう超気合い入れてアゲアゲでいきましたよ!


旅程は去年と同じ!

4日金曜日の夜に宮古島入り。
5日の土曜日に試走。
6日レース

5日の試走は前夜が疲れてたのでやや朝寝坊気味スタート。
宮古島に来る前から天気はめちゃ心配だったんだけど。
空港から乗ったタクシードライバーに「ああ、たぶん晴れるよ。」と言われてたんだけど
その通りになりました。すげえぞ、ドライバー。

土曜日の試走は快晴の元、、宮古まもるくんとレギュラーの民宿を探すという別ミッションも加えつつ9時頃からスタート。
ツールド宮古島試走
宮古島の平良港。
スタートから20kmぐらいのところ。
ここを過ぎたらすぐY字路で宮古島の有名人「宮古まもる」くんを発見。
宮古まもるくん
どことなく恐ろしい表情なんですが。
宮古島にはたくさんのまもるくんがいて、それぞれ微妙に表情が違います。
これはけっこう「怖い系」の顔のまもるくん。
016
宮古島はちっとも変わらない。
去年と同じ、青い空、青い海。
そしてまっすぐな道。
020
ほとんどクルマなんか走ってませんので。
安全ですし。
信号なんか無いので、ずっとぶっ飛ばしっぱなし。(◎-◎)
気持ちよかった、この一周サイクリングをやるだけでも値打ちありますよね。

試走は、こんな感じで途中、レギュラーを捜しに道を外れたりもしましたけど。
レースをイメージしながら走ったのは後半の20kmですね、ここだけは絶対に外せない。
アップダウンの数を確認。
全部で11あった。
キツイのは4番目。ここが最重要ポイントだろう。
たぶん、ここで集団は散り散りになるはず。
ここから先が勝負だろうなぁ、と妄想しつつ試走する...
(ボクだって、1年間練習してきたんだ、去年よりはきっと速くなってるはず...)
と自分に言い聞かせ、自分を信じろ!とツブヤキながら走る。
試走を終え、スタート&フィニッシュ地点に戻ってくると、ちょうど前日受付が始まっていた。
そのまま受付を済ませて、ホテルに戻る途中、チームメイトの「むっちん」さんと偶然出会う。
そう、今年は去年と違い仲間がいるのだ。これも心強かった。
少しだけ打ち合わせしてむっちんさんとはこの日は解散。
いっしょに走ろうという話だったけど夕立が来そうだったのでパス。(結局、降らなかったけど。)

この日は鍼とマッサージで脚を回復させ、あっという間に就寝。

午前4時起床でレースに挑んだ。(6日日曜日)
朝からバイクのチェック。
前輪のタイヤの空気圧が上がらない。
気になって仕方なかったけど、必要な工具がなかったので早めに集合場所へ行って、メカニックブースで修理することにした。
午前6時、スタート地点到着。
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気になっていた前輪のチェック。
納得いくまで弄った。
午前6時半ぐらい、チームメイトと合流。
くちゃくちゃ喋りながらスタートを待つ。
100kmレースは7時10分スタート。
160kmが7時スタート、10分後、、、僕らも100kmの旅を開始した。
スタートして最初の10kmはパレード走行で来間島を回ってきます。
この間は和やかに時速20kmぐらいで走るんですが。
既に先頭集団は熾烈なポジション争いが始まってまして。
少しでも良いポジションを取ろうと行ったり来たりしてるわけなんですが。
どこが良いポジションなんやねん?っていつも思うんですが、たぶん誰もわかってないんだろうなぁ、とも思ったり...取りあえず狙うのは同じチームジャージで固まって走ってるすぐ後ろあたりが「安定してて良いかな」って思ったぐらいです。
島から出て左折したと同時に先導車がクラクションを鳴らして、そこから本格的にスタートです。
一気にスピードが上がります。
それまで時速20kmだったのが、開始と同時に時速40kmまであがり、そのまま2~3kmは走れないと集団に追いつけません。
ここでいったん篩にかけられる感じですね。
着いてこれないとグルペット行きですわ。
ボクも必死で食らいつきました。
なんとか先頭集団が形成されるころにはボクも集団の後方に張り付いてポジションを取りました。
風はそんなに強くなかった、たぶん2~3m程度だったと思う。
これなら逃げが出るかな?と思いつつ警戒しながらじっと集団後方で耐えることにした。
(今年は無駄に前に出ない)と決めていたから。
70人ぐらい?の集団のまま平良港を抜け20km地点を越えた頃、小さな登り坂のところで、、、
先頭集団を走れるだけの脚力がない選手が登りで失速。
いきなりの失速で後ろが詰まり集団落車が発生。
20名以上が折り重なって落車。
ボクも巻き込まれたっ!
右隣の選手がボクに追い被さるように倒れてきた。
(うわわ!!右側やめてっ!)
そう、ボクは右側肋骨にヒビが入ってるんやっ!
幸い、ボクは最初の落車が発生した瞬間、左足のクリートを既に外していたので、右から被されても左を地面について耐え、転倒は免れた。
しかし、周囲は地獄絵図。
落車したバイクの下敷きになって倒れてる選手が数名。
バイクとバイクが絡まり、動けなくなってる選手、数名。
はじき飛ばされて歩道で倒れている選手もいた。
ボクはハンドルが絡まっていただけだったので、ふりほどいてすぐ態勢を整え再スタート。
倒れてる選手の隙間をぬって走り出した。
すぐ後ろからきた選手が「(先頭集団に)戻ろう、まだいける!」と叫ぶ。
ボクも「おうっ!」と応え、あっという間に5~6名ほどで追走を組んだ。
必死のローテーション。
先頭集団は当然待ってはくれないので、20秒ほど先を進んでいる。
走りながら右脇腹を確認。
(いける。ヒビは何ともない。)
がんがん踏む。
このときの速度が時速52km
(うわわわ、こんなとこですげー無駄足使っちゃったなー)とも思いつつ。
プロトンに戻れないと終わっちゃうので必死。
6名でぐるぐる回し、数キロの追走でやっと追いついた...

ほっとひといき...
ツールド宮古島試走
これに懲りて。
(やっぱりプロトン、後方は危ないなぁ)と思うようになり。
少し前方へ位置を変えた。
ただ、このあとプロトンはかなり落ち着いた。

池間島までの直線は安定してたし。
去年、怖い思いをした池間島一周も、すごく安定したプロトンだった。
(おお、今年はいけるぜ。)と思ってました。
池間島が終わってしばらく直線で少しアップダウンがあるライン。
ここでポロポロとプロトンから切れていく選手が続出。
ずっと巡航速度が時速40km超でプロトンがペースアップしたからだ。
(むむ。ここでまた篩にかけるのか?)と思いつつ。
しがみついていく。
50km地点に来る頃には40名程度に絞り込まれていた。
(はやい段階で絞ったなぁ)と思いつつ、もう安定してるから安心とばかりに集団の前には出ず後方でじっと耐える。

ところが...

小さな登りの箇所をダンシングで腰を上げてみると、少し重く感じた。
(あれ?そんなに急勾配?ここ?)と思った。
腰を下ろしてサドルに尻をつけたとき...
ガツン...
とした感触が...
(え?なにこれ?後輪の空気圧が下がってる?)
信じられなかった。
登ってる最中だったので、再度、腰を上げてダンシング。
今度は明らかに重さを感じた。
間違いない後輪の空気圧が下がってる。
パンク、、、しかもスローパンクだ。

頭の中が真っ白になった。
(なんでやねん?)
というのが最初に浮かんだ言葉。
スタート前にあれだけ前輪を気にしたのに、、後輪が...
なんてっこった!
そしてこの次の判断がボクの最大の誤ち...
(スローパンクなら行けるとこまで行ったるわっ!)
と、決めてしまったのである。
抵抗が増え、重くなったペダルで踏み込みプロトンに着いていこうと必死で回す。
回す。
回す。

ダメ。
千切れた。
そりゃ、無理だ。
たぶん、もう4気圧以下ぐらいしか残ってない。
どんどん速度が落ちて。
最後には脚も使ってしまい動かなくなり。
(ああ、、、もう、、、このままリタイアか、、)

中間計測地点を越えていない。
ここを2時間半で越えないと失格だ。
(もう止めよう。走っても無駄だ。)
取りあえず、バイクから降りてタイヤ交換し、走れるようになったら中間計測地点までいってリタイアを宣言しよう。
そう思ってうな垂れながら腹立ち紛れにチューブラータイヤをベリベリ剥がし(ちくしょうめ!)と心の中で叫んだとき...
「しんちゃん!!どうしたんやーー!」と叫び声。
見るとチームメイトがグルペットで走ってくる。
「パンク!パンク!大丈夫!」とボク。
チームメイトはなんと!せっかくグルペットで走ってたのに、足を止めてボクの方に来る。
「だいじょぶかー?!」と叫んでくる。
「大丈夫!(先に)行って!行って!」と必死に叫ぶボク。
「そうかーじゃあ先に行ってるぞー」とチームメイトがレースに復帰。
「(先に)行っててっ!すぐ行くからっ!」と背中に叫ぶボク。

ボクのために足を止めてくれた。
ツールド宮古島試走
(よっしゃ。こうなりゃボクのレースをチームメイトの走りに捧げよう。)
とモチベーションを切り替えたっ!!
超速でパンク修理を終え、追撃を再開。
5分ほどでチームメイトと合流。
既にグルペットが散り散りになってて苦戦してた。
「ボクが牽くよっ!」と前に出てチームメイトを牽く。
コースは2度目のボクの方が詳しい。
「ここからしばらく直線」
「ここからアップダウンが続く」
「もうすぐヘアピンカーブ」
コースガイドしながら牽いて牽いて速度アップ。

中間計測地点では制限時間ギリギリで通過したんだけど。
2人でどんどん順位をあげていった。
途中で「100位以内を目指そう」と二人で話し合ってた。
新しい目標が出来て、モチベーションが復活!
行くぞいくぞ!
灯台のある岬を折り返し、いよいよ最難関のラスト20km地点。
11個ある登り坂を超えて行く!

この辺まで来ると、、元々先頭集団にいた選手がプロトンから千切れて落ちてきてるのに出会う。
(お、この辺まで戻したか。行ける!100位以内いける!)と思った。
チームメイトを千切らないよう、アドバイスを繰り返し、風除けしながら、上げていく。
たまに僕ら2人の列車に乗ろうと着いてくるヤツもいたけど、うまくかわしてふり千切って走った。
ゴール手前8kmぐらいでチームメイトが前方の選手の後輪をハスった...
ハスられた選手はしばらく追いかけ回してきた。
必死で攻撃をかわして、ふり千切り、再び2人で激走。
しばしチームメイトに前を譲ると「あかん!前がおらんから目標がない!」とチームメイトが叫ぶ。
「まだ踏み込んだらあかん!はやい!」と叫ぶボク。
3kmも手前からスプリント体勢したら死ぬって。(笑)
事前計測で100kmコースでも実際には98.3kmしかないのは知っていたので。
Garminを睨みながら...
「ここ!ここ!よし!踏もう!」とチームメイトに叫びスプリント開始っ!
時速41kmまでしかでなかったけどひとり抜いてゴールイン。(^。^)

92位でした。(^。^) (チームメイトもしっかり95位で100位以内に入った。)

エントリー280名で完走者が180人ぐらいだったかな。
50人~60人ぐらいは抜き去りました。

楽しかった。
パンクしてリタイアしてたら、こんな思いはなかっただろう。
チームメイトに感謝。
アシストって意外と、、いや、、想像どおり想像以上に楽しい。

「いっしょにがんばろう。」と伝え、それに「おう。」と応えてくれる走りが嬉しかった。

パンクで腐ったときは、すぐ近くの「吉野海岸」で泳いでから帰ろう、とか不謹慎なことばかり考えてました。(笑)

レース中のパンクって久しぶりで「2年前の伊吹山HC」でのリタイア以来です。
腐らずに走りきったのは今回が初めて。
走り切れたのは仲間のおかげ。
助かった。
これでまた走れる、と思った。

リベンジの炎は燃えたままですよっ!
来年、見てろっ!
もっと強くなって走るっ!




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