正直、観る前から「B級」の匂いしかしなかったんですけど。
それはそれなりに楽しめるわけです、B級もね。
なぜなら「カーブを投げてくる」とわかっていれば打てる、ってのと似た感じで。
「B級なんでしょ?それならそれで、その方向で楽しみますから。」
みたいな心の準備ができるから。
そしてこの「武器人間」もその覚悟で鑑賞しましたよ、もちろん。
![]() |
よし!かかってこい! |
ロシア?ドイツ?の片田舎みたいな場所。
ロシア軍なのに英語を話す軍人、小部隊。
極秘任務なのに割と目立つ行動をとる部隊は、ナチス軍?の研究所みたいなところに潜り込む。
そこにはドイツ人なのになぜか英語を話す?(笑)村人が。
「あの研究所には近づくな。」というわかりやすい「前フリ」を貰った軍人たちは研究所に潜入。
そこではあの有名なフランケンシュタイン博士のお孫さん?がナチス軍の軍人の死体を機械で改造して蘇らせ、不死の戦争兵器を開発中だったのでーす!ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
っていう。
もうものすごくありきたりなストーリー。
何のひねりもどんでん返しもありません。
ここから感想。
正直、改造人間が出てくるまでのほうが怖かったです…
改造人間が出てきたら、もう滑稽で…(汗)
CGに目が慣れているので、、いまどき、CGも使わず、特殊メイクだけで改造人間は、、、、辛いっす。(笑)
学芸会みたい…(汗)
![]() |
じゃじゃーん |
中学生でも怖がらないかもしれません…
フランケンシュタイン博士は「ヒトラー総統の命令で研究しとるのだ!」って言ってましたが。
その証拠?みたいなのは示されず、ナチス軍も、、生きた軍人は一度も登場しません。
なんといっても、全編「英会話」なので、、ドイツ語もロシア語も出てこないという、、ガッカリっぷり。
極めつけは改造手術シーンです。(笑)
共産主義者の脳とナチスの脳を半分ずつにしたらどうなるか?だって!(笑)
このフランケンシュタイン博士、、、小学生低学年男児の感覚で改造しちゃうんですねー。
![]() |
半分こしましょ |
ちょっとグロかったですけど。
まあ、普通に即死すると思うんですけど。
驚いたことに博士が電源スイッチをオンにすると動きましたね。(笑)
博士曰く「お爺ちゃんの時代と違い、今は電気は簡単に使えるからな!」だって!(汗)
電気があれば何でもできる!ってことですかい?!!
この映画で、お!すげえ!って思った、たったひとつの箇所は…
「フランケンシュタイン博士は改造人間に改造人間を造らせていたこと」
これは、すごいなーと思いました。
正確には造るお手伝いをさせていたわけですが。
これはなかなか見事な発想でした。
要は自己増殖の手法を確立させようとしてたわけですね。
どう見ても改造人間製造専門の改造人間も造ってましたから。
キャシャーンに出てきたロボット帝国のシステムもそうでしたし。
名作映画「MATRIX」もマシーンは自己増殖できたわけです。
そのシステムを1945年のときから考えていたとは…鋭いっすね!
とにかく。
B級なんか飛び越えてC、、、D級ぐらいまで突き抜けた感がありました。
意外にマニア受けするかも?と思ったりもしますがムカデ人間みたいに「2」は出ないでしょう。(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿