未開封のまま保管されておりました。(恥)
ボクの悪い癖でDVDを買っちゃうと安心して、そのまま観ずに放置してしまう

まだまだ未開封DVDが数枚あります、これはボク的には「映画の在庫」と呼んでおります。

その在庫のひとつを今日、消化いたしました。

![]() | ツアー・オペレーター/知られざるツール・ド・フランス ランス・アームストロング、デイヴィッド・ミラー他, ジャン・クリストフ・ロゼ アップリンク 2008-09-05 売り上げランキング : 770 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ドキュメント作品ですので。
事実で、既に起こった事柄を淡々と映像化されているわけでして。
脚色されてるものはナイです。
今ではすっかり有名になったデヴィッドミラーのデビュー時の時代。
まだツールではヘルメット着装必須ではなかった時代。
ランスアームストロングが「神様」だった時代。
そんな時代背景の中の「ツールドフランス」を伴走車の中のチーム・コフィディスの一員になった視点でレースを見ることができます。


羨ましいったらありゃしない。
はっきり言って「ロードレース」「ツールドフランス」をまったく知らない人は観ても殆ど意味がわからない映画、作品ですね。
当たり前に「マイヨ・ジョーヌを守り抜く」とか言ってるけど、知らない人にはその意味と重要性なんて理解出来ないし。(笑)
1日目のタイムトライアルでずば抜けた成績を見せて「着ることになってしまった」イエロージャージ。
1日でも着ただけで人生を変えてしまうマイヨ・ジョーヌ。
それを着てしまったデビューしたばかりのデヴィッド・ミラー。
着ちゃったからには守り抜くことを考えるチーム・コフィディス。
そして、守りきれずに、ランスアームストロングに奪われていく。
鬼神のようなアームストロングの強さ。
ボクは雨の日曜日、自室でこのDVDを観ながらローラー台に乗りましたヨ!

力入るぜーっ!


DVDに出演?している2000年当時のコフィディスの出場選手一覧
121 フランク・ヴァンデンブルック (エース)
Franck Vandenbroucke
1974年11月6日生まれ 国籍:ベルギー- 122 ローラン・デビアン
Laurent Desbiens
1974年11月6日生まれ 国籍:ベルギー- 123 ローラン・ルフェーベル
Laurent Lefevre
1976年7月2日生まれ 国籍:フランス- 124 マッシミリアーノ・レッリ
- Massimiliano Lelli
1967年11月2日生まれ 国籍:イタリア
2000年大会 最終総合成績 27位 - 125 ニコ・マッタン
Nico Mattan
1971年7月17日生まれ 国籍:ベルギー
2000年大会 最終総合成績 22位- 126 ローランド・メイヤー
Roland Meier
1967年11月22日生まれ 国籍:スイス
2000年大会 最終総合成績 44位- 127 デイヴィッド・ミラー
David Millar
1977年1月4日生まれ 国籍:イギリス
2000年大会 最終総合成績 62位- 128 デイヴィッド・モンクティエ
David Moncoutie
1975年4月30日生まれ 国籍:フランス
2000年大会 最終総合成績 75位- 129 クリス・ピールス
Chris Peers
1970年3年3日生まれ 国籍:ベルギー- 監督
- ベルナール・キルフェン
"王者"ランス・アームストロング
"プリンス"フランク・ヴァンデンブルック
"異色の新人"デイヴィッド・ミラー
"王者"ランス・アームストロング、"プリンス"フランク・ヴァンデンブルック、そして、"異色の新人"デ
イヴィッド・ミラー。彼らに共通することは、若くして溢れんばかりの才能を発揮し、端正なルックスと素晴らしいボディバランスを武器に、現代のエンターテ
インメント志向のプロアスリートとして、華々しいキャリアのスタートを切ったことである。
しかし、人生は順調な航海にしばしば荒れ狂う嵐を用意する。アームストロングには、生死の境をさまよう癌が
襲いかかり、ヴァンデンブルックには、ガラスの心に潜む"闇の誘惑"が忍び寄る。そして、ミラーには、それまでの人生をグチャグチャに破壊する薬物使用と
制裁が待っていた...
ツール・ド・フランスという地球上で最も過酷なスポーツイベントは、ヨーロッパの人々に"人生の教科書"として愛されている。それは、人生が持っている多くの喜び、悲しみ、誘惑、そして矛盾を見事なまでにこのレースが持ち合わせているからだ。
ツアー・オペレーターは、そんな"人生の舞台"で戦う彼らを中心に、周りにいる多くの人々の感情や立場、そして、それらが生み出す人間模様を生々しく描きだしている。
フランスの名門チーム"コフィディス"は、良くも悪しくもツール・ド・フランスの地元チームとして、誇りと
伝統を持った"フレンチメンタリティ"のチームであった。奇しくも、アームストロングが癌を患う前の"イケイケ"の時期に所属していたチームでもある。コ
フィディスは、病に倒れたアームストロングを彼が闘病中に捨て、その後、アームストロングの強大な怒りを招くことになった。
一方、ヴァンデンブルックは、叔父も一流のプロ選手として活躍した自転車エリートの家系に育ち、10代で特別にプロのライセンスを取得して多くの勝利を挙
げてきた、まさにロードレース界の"プリンス"だった。ベルギー出身の彼は、恐らく世界で最もロードレースに熱狂する国民性に後押しされ、"エディ・メル
クスの再来"としてスーパースター街道をまっしぐらに突き進み、多くの人々にもてはやされていた。しかし、いつしか彼の人生にも綻びが見え始め、トップモ
デルと付き合うなど、華々しい姿が報道される一方で、ロードレースとは関係のないドラッグに手を染めるようになってしまう。
そして、自転車ロードレースでは"発展途上国"であるイギリスからやってきた"青年"ミラーは、ヴァンデン
ブルックとは対極の位置にある"プリンス"であった。ベルギー出身であるヴァンデンブルックは、プライベートも含め、彼の一挙手一投足がスキャンダラスに
メディアで報道されていたが、ミラーに関しては、彼がプロのサイクリストだという事実を、イギリス国民の大半は知りもしなかった。そう、彼がツール・ド・
フランスの初日にマイヨジョーヌを着るまでは...。その後、ミラーを襲ったドーピングのポジティブ判定と、長期の出場停止処分で彼は暗黒の時を味わい、別の
意味で地元イギリスで有名人となってしまう。
三者三様に、優れた才能が生み出した快挙と歓喜を経験し、そして、それが生み出す自信過剰な時期を経て、地獄の底に叩き落される"長期離脱"を味わった。
人生は"やり直しの連続"である。日本には一度失敗を犯すと修正をしにくい文化が根付いているが、欧米では失敗者が這い上がってくることに多大な賞賛が送られることが多い。
ツアー・オペレーターが映し出す3人のエリート達の姿は、それぞれ"復活成功者"、"転落寸前"、"転落知らずの絶頂期"に分かれている。
この映像が訴えかけてくる真実とは、単に一つのプロスポーツの結果などではない。人類が長い間探し続けている"生きる"という難題に対しての答えにも見える。
ツール・ド・フランス、それは人が生きる姿をたった3週間で映し出す、"世界で最も優れた哲学書"なのかもしれない。
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