REC/レック3 ジェネシス

二日前に「２」を観たのでした。
なんだ？！今更、悪魔憑きかよ！？って文句言いましたが面白かったのです、「２」。
なので期待感たっぷりで「３」に挑戦！！

この日、わたしは幸せになるはずだった、というコピー

まず、「１」と「２」との大きな違いは監督がヒトリに変わってます。

いつも二人組で監督してたんだよね、このRECシリーズは。

しかし「３」はパコ・プラサ監督がヒトリでメガホンを。

いっしょだったジャウマ・バラゲロ監督はプロデューサーで名を連ねてはいるものの監督はしていないのである。

これまでの作品では「監督＝脚本も書いてた。」ので当然「３」でも「監督＝脚本家」ですので。

今回はジャウマ・バラゲロ監督のテイストは作品中に含まれていない！ってこと。

それが大きな違いで、そこが「３」を異質なものに…（汗）

舞台はあの閉鎖されたアパートではなく、同時間帯？と思われる別の場所、、、結婚式場が舞台。

（この時点で「２」からの続編ではなく「サイドストーリー」であることを覚悟。）

結婚式、披露宴と続く、幸せそうなカップル。

クララとコルド、はしゃぎ過ぎ。（笑）

スペイン語なのでよくわからない歌を唄うなど。

そこに「お決まり」のホームビデオカメラの映像。

まあ、結婚式披露宴と来ればホームビデオカメラ、というのはごく自然な風景だ。

そのカメラに写った、太ったおじさんが怪我してた…

「おじさん？その手どうしたの？」

「ああ、さっき犬に噛まれたんだ。でも、もう大丈夫。」

チーン…

はい、もう「死亡フラグ」、ピンコ立ち。

幸せいっぱいの披露宴会場が血の海に…

血まみれの新郎新婦

エンディングはヨーロッパの映画らしく、「どこまでやるの？」な終焉。

アメリカンには許せない終わり方でしょうが、欧州の作品ではよくある感じ。

たぶん、観ていて想像できる「最悪のエンディング」になります。（汗）

これではこれで「いかにも」な感じで潔かったですけどね。

感想。

まず、あれだけ有名になった「ハンディカムの映像」ってのは、「３」では冒頭部分だけになります。

すぐにコルドがカメラを壊しちゃいますので。（笑）

普通の「第三者目線映像」になっちゃいます。

これも残念。

たぶんパコ・プラサ監督はこの「ハンディカム映像」手法に限界を感じていたんでしょう。

それを打破したい、という思いから新郎のコルドに冒頭部分でカメラを壊させた？と深読みしてみました。

しかし、それ故に「普通のゾンビパニック映画」に成り下がった感が拭えません…

また「１」でも「２」でも「徹底的にシリアス」な作品だったRECに「３」で初めてギャグ？シーンが盛り込まれてます。

いわゆる「ちょっと滑稽なシーン」ってやつです。

これもパコ・プラサ監督の「こだわり」なんでしょうか？

花嫁がゾンビ？感染者をチェーンソーで「わざわざ」真っ二つにする、とか。

これまでのRECシリーズにはなかったシーンでした。

しかし、これもまたシリーズを通して観ると「マイナス」としか感じませんでしたね。

惜しいです。

「３」では「悪魔憑き」の部分は、少し成りを潜めます。

これはプラサ監督が「悪魔って、どうよ？」って思ったんでしょう、改善された気がします。（笑）

（勝手な解釈。）

そして「１」にも「２」にもなかった「ロメロ風」とも思える「ヒューマニズム」が嫌というほど散りばめられています。

なんて言っても、披露宴会場ですから！

周りのゾンビはすべて新郎新婦の「家族」か「友人」ですからね！（笑）

これはなかなかのシチュエーションでしたが、RECシリーズには不要だったかも。

感染者は、敵キャラとして黙々と処理されるべきだったかもしれません。

「１」や「２」と違いボスキャラ的な感染者は居ないので、それも緊張感を維持できなかった理由かも。

結局、一番怖いのは新婦の変化でしょう。

結果的に見れば。

一番怖かったのは「幸せの絶頂」から「考えられない最悪のどん底」に堕ちていく新婦クララの変貌でしょう。

この作品はそれだけ観てれば十分かもしれません。

どんどん顔つきが変わっていき、最後は全部変わってしまいます。（笑）

アンヘラ（マヌエラ・ベラスコ）

しかし、何度も言いますが。
この「結婚披露宴の巻」は本編から見ればサイドストーリー。
もっと言えば「１」と「２」のストーリーの途中で演じられて15分から20分ぐらいのカット割りで終わる的なヤツ。
あのセクシーキャスターは登場しません…orz
クララはあんまり好みのタイプとちゃうし…orz

とお嘆きの貴兄も多いことでしょう、ご安心を。
「４」ではまた彼女が帰ってくるそうですヨ。ヽ(^o^)丿
そして「４」の監督は、今度はバトンタッチしてジャウマ・バラゲロ監督がメガホンを持つようです。
これは期待大っすね。
（パコ・プラサ監督は「４」はお休み？のようです。）

噂では「４」で終焉だとか…？