2008年7月12日土曜日

グーグルが日本を破壊する

グーグルが日本を破壊する (PHP新書 518)
グーグルが日本を破壊する (PHP新書 518)竹内 一正

おすすめ平均
starsタイトルほどどぎつくなく理知的な分析
starsグーグルの各業界への挑戦
stars細部はおもしろいけど、大筋がわかりにくい
starsOSがブラウザの付属品
stars刺激的なタイトルと本文

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タイトルは強烈ですが。
日本のすべてを破壊するのではなく。
既得権益に守られた旧態依然とした業界団体のことですね。
主に「新聞」「テレビ」などのマスコミと通信業界のことについて書かれています。
あ、広告代理店のことも。

日本独特の「中抜き」業界をすべてGoogle様が潰してしまうという考えは以前から聞かされていたんですが。
それを具体的に説明された本ですね。

特にGoogleの考え方について驚いたのが
「アンドロイド」についての記述で。
「別に普及しなくてもオッケー。世の中の携帯電話が普通にインターネットに繋がるようになればGoogleはそれで良い。」という考え。
これには「すごいな」と感心しましたっす。

要は無料で配布してるものは「別にどうでも良い」わけだ。
つまり「Googleのクローラー(検索ロボット)が入り込めない閉じられた環境」を駆逐さえすればGoogleにとってそれは「成功」なわけだ。
SNSやセカンドライフ、DoCoMoなんかがやってるiモードもそう。
Googleが入り込めない。
検索させて結果を表示させ、ついでに広告を表示させることのできない世界、それさえ消滅させればGoogleの勝ちなわけだ。
そのためには「標準化」とか「オープンソース」とか何でも無料で配って、その代わりGoogleの検索ロボットだけ入れるようにしてね!!ってこと。
これに気づかさせてくれただけでこの本を読んだ価値があったなっ!
Googleはまだしばらく「世界の神様」であるようだっ!

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