2009年3月18日水曜日

ピンチはどうしたってピンチ

最近、知人友人のブログや経営者ブログ?(いわゆる社長ブログ)なんかを読んでると。
100年に一度の経済危機、100年に一度のピンチ。でもピンチは逆にチャンスだ。これは100年に一度のチャンスだ。」みたいな論調の文章をよく読みます。
そして、先日もそういう雰囲気の講演会?みたいなのに参加したんですが。
ちょうど講師のオサーンも「ピンチはチャンスなのですよ!」とか「皆さん、頑張りましょう。これは大チャンスなのですよ!」とか大声で怒鳴る。(-.-)
ボクの隣や斜め後ろの禿げ上がったオサーンとか、鼻の穴を膨らませて頷いて聞いている。
http://pds.exblog.jp/pds/1/200902/10/79/e0165379_16455239.jpg
ボクはちっともそう思いませんっ!
ピンチは普通にピンチですよ。(笑)
当たり前やんけ、アフォちゃうか?

あれですかね?ああいう人達って嗾けるだけ嗾けて、失敗したら「あんたの能力不足だ。」とか「そんなんこっちの責任にされても困るね。」とか言うんでしょ?
ボクの考えるこの状況下は...
100年に1度の大津波が日本を襲ってきてる。
そうだなぁ、高さ20m~30mぐらいの大波だ。
ぼくらは高台へ避難することを考えて逃げ惑っている。
そこにあらわれた髪は茶色、肌の色は人工的に真っ黒のサーファー。
おいっ!逃げちゃダメだ!これは100年に1度のビッグウエーブだっ!この波に乗らなくちゃ、サーファーとは言えないぜ!ベイビー!」と叫んでる。(笑)
無責任に「おお、そうだ!そうだ!」と囃し立てるバカものたち。
なんか異常に盛り上がりを見せてきたので、勘違いしたアフォが「そうだっ!この波をオレは待っていたんだ!」とサーフボードを取り出し、海へ入っていった...
結果...
行方不明。(笑)
最初はみんな、「誰の責任だ?」とか「最初に誰が言い出したんだ?」とか言ってるけど、数週間もすれば全員忘れてる。(笑)
死んだヤツのことも、名字ぐらいしか覚えてなくて、最期には死んだことすら忘れられておしまい。
って、だいたい、こうなる。

だいたい、そんなビッグウエーブに乗れる凄腕のサーファーなんて、普段からスゴイヤツ。
つまりこの不景気に業績を伸ばせるヤツなんて凄腕の人間だけであって、そう言うヤツって、不景気であってもなくてもスゴイんだもん、別に今だから凄いわけじゃない。(笑)
それをさも勘違いするようにうまく誘導されて、自分を見失ってしまうと酷い目にあうよ。

ボクが自転車ロードレースを好きなのは「奇跡が起きにくいスポーツ」だから。
野球やゴルフなんていうのは「奇跡」(悪く言えばマグレ)があって、とうてい勝てないのに勝ってしまったりする。
ゴルフなんかも奇跡のホールインワンとか、野球もまぐれ当たりとかね。
バスケットボールもそうだな、やけくそで投げたらゴールしたりとか。
自転車ロードレースは「ほぼ無い」(全くない、とは言わない、自分以外、全員谷底に落ちて落車リタイアってのもあるかもね?(笑))
自転車は漕いだ分しか進まない。マグレや奇跡で漕いだ分の2倍進むことはありえない。
速いヤツは速い、遅いヤツは遅い、それだけだ。
経済活動もボクは同じだと思ってる。
奇跡はない。マグレもない。
普段から強いヤツが不景気下でも強い。
景気の良いときに貧乏なヤツは不景気下でも貧乏だ。(笑)
奇跡の大逆転なんてのは「ない」

そんなのを夢見て生きてるなら、早めに練炭買ってきた方が良いよ。
ずっと夢見て生きていけるよ、練炭使えば。(笑)

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