2011年7月17日日曜日

ザ・ウォーカー

原題は「THE BOOK OF ELI」でして。
「ウォーカー」ってのは主人公「デンゼル・ワシントン」が演じてる30年間放浪を続けている男性の「俗称」みたいなもんですね。

舞台はたぶん次の戦争が発生して人類の殆どが死んでしまってからの世の中。
もう秩序も何もなくなってしまった世界。


文字通り弱肉強食で人肉さえも食べるようになった人間たち。
そんな世の中にリュックを背負ったオサーンが登場。
紫外線が強いのです。
「一冊の本」を手に30年もただひたすら「西へ」向かうオトコ。
その本の謎とは?
んで、当然のごとく、その本を奪おうとする「悪役組」も登場する。
いったいその本は?何が書いてあるの?

はい、ここから感想文。
観る前はSF映画だと思ってました。
「人類滅亡シリーズ」系の映画だとばっかり…
予想と違い人類は滅亡しかかった?かもしれないですが、けっこうイマス。(汗)
なかなか滅亡しないっすね、人間は…
出だしは「アイ・アム・リジェンド」に近い雰囲気がありましたが。
すぐに違いがはっきりと…
他の人類滅亡シリーズと違い主人公は滅亡しそうな人類に対して「特に何もシマセン」。
それどころか人殺しだってしちゃいます。結構、残忍です。
(しかし、神に祈ったりもします。)
主人公の目的は「ただひたすら本を守ること」だけなので、他の滅亡系映画と違い「思いっきり地味」なんです。(汗)
敵の悪役連中はけっこう「マッド・マックス」系な装備で追いかけてきますが。
微妙に弱いですね…
お爺ちゃんお婆ちゃんのペアに結構簡単に殺されたりしてますし…
手下どもの殆どが老夫婦に殺されてしまううなんて…(TДT)
悪役しっかりしろ…
さて、きれいどころは「ブラック・スワン」にも出てたミラ・クニスがヒロインを演じてます。
セクシーで良いんですがこの作品ではセクシーなシーンは皆目ありません…(-_-;)
ああ、もったいない…

内容は最後に「ほう?!そうだったのか!?」と思わせてくれる意外な展開が用意されていて。
なかなかな脚本。
「アクション映画」としても楽しめるほどの「惨殺シーン」も盛り込まれていて。
なのに最終的には「宗教的に」纏めてくるとは?驚きです。(笑)

もうちょっと「下世話な内容」でも良かった気もしましたが。
高尚な雰囲気を残す作品でした。
画像もなんだかセピアカラーっぽい?(紫外線の量が増えた世の中、という設定だったから?)
そんな画像も不思議と「高尚な作品ですよ。」という匂いを感じさせる不思議な作品でした!

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