2011年7月9日土曜日

運命のボタン

このボタンを押すと2つのことが起こります。

ひとつめ 大金が手に入ります。
ふたつめ 誰かが死にます。

さあ、押しますか?

ルールはこれだけ。


運命のボタン [DVD]
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運命のボタン
押しました。
24時間以内にボタンを押さなければ他の誰かに権利が移ります、って言われるわけです。
ちょうど、お金に困っていた夫婦がノーマ(キャメロン・ディアス)とアーサー(ジェームズ・マースデン)。
実にあっけらかんとボタンを押してしまうノーマ。(多少葛藤はあったけど、押すときは実に潔く)
そして、その結果は言われていたとおり100万ドルを手にする。

そして他の誰かが死んだ。
アーサーは「謎を解こうとする」。
その結果、色々な選択を迫られる。


さて、感想ですが。
そもそも「短編小説」なんだそうで。
原作はそんなに「盛って」ないような気がしたんですよね。(読んでないですけどね。)
ボタンのついた箱が登場した直後から火星とかNASAとか、もう「宇宙人」の匂いをプンプンさせますが。
結局、1度も宇宙人は出てきませんし。
旦那アーサーの「犯人捜し」的な部分は、結局何の意味も無かったわけで「無くても良かったんじゃない?」的な感じも受けました。
あくまで「誰が」「何のために」は明らかにしない、そのすべも無い、ほうが映画的には面白い。

主人公キャメロン・ディアスもなかなかの中年夫婦役を演じてましたし。
陳腐なSF映画にならず、あくまで「ミステリーサスペンス」で着地できたので「良かった」です。
あれで、途中から宇宙人とか出てきたら「なんでやねん」になって「フォーガットン」みたいな作品になってたことでしょう。

し・か・し
あの家族は100万ドルを手にしたばっかりにひどい目に遭います。
旦那は必死にその難を逃れようと、、家族を守ろうと藻掻き苦しみます。
残念ながら、そのすべては「想定内の範囲」で家族は見事に「決められた運命」を辿ることになってしまいます。
哀れでしたねぇ。息子なんか何にも悪いことも良いこともしてないのにねぇ…。

ちなみに原題は「THE BOX」でして。
「ボタン」ではなく「箱」に焦点されています。
台詞でも「人間は常に箱に囚われている」ってのがありましたね。
1970年代はテレビは「箱」でしたか。(この作品の舞台は76年)
いまは液晶なので、とても「箱状」ではないですね。(笑)

あ、ちなみに。
ボクのところにこのボタンがやってきたら…

「10回ぐらい連打。」

ですね。(汗)

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