2017年3月19日日曜日

2017 BRM318東京600 とことん沖縄

3月18日に開催された沖縄600kmに参加してきました。

「実は」の初挑戦だったのです、600km。😕

偉そうなこと言いながら200km走るのが精一杯な気もしてる今日この頃です。
来たるべき「挑戦」のため、今年からは「ちょっと頑張らなアカンなぁ」と思ったのです。

午前6時スタートなので午前4時起床で支度してホテルを出発。
ブリーフィングを受けて。
「悲しい事件」のことで黙祷してからのスタートに。

200kmBrevetならあんまり考えずに。
気軽に走ったりするんですが。
600ぐらいになるとそういうわけにもいかないんです、ボクの場合。
Brevetはレースじゃない」と言いますけど、「遊び」(レジャー)とも思えません。
(レジャーと言うには過酷ですし、「命がけ」であることも間違いなかったわけですから。)
600ぐらいだとレースではないけど「競技」だと思ってます。
技を競う、というより「事前のプランニングとリスク軽減の技術精度を高めて、如何に安全に制限時間内にゴールするか」という「競技」だと思います。
たまに「ノープランだよ」と走っておられる豪快なランドヌールもいらっしゃいますが、ボクには出来ません、リスペクトします。

計画は事前準備から。

今回はホテルを330kmのチェックポイントそばのホテルを手配。
およそ半分を経過してから仮眠する作戦。
雨予報だったのでGARMINやライト類の防水対策を前夜にやった。
(以前、雨天走行時にGARMINが浸水してDNSした経験があるから)
バイクのチェーンオイルを雨天用に。予備のオイルもサドルバッグに入れた。
メカトラブルで去年はDNFしてるし、予備チューブは3本持参。
レインジャケットは2枚持っていった。アームカバー、レッグカバーも予備を入れた。

経験は十分

ルートを見ると走ったことのあるルートが殆どで、完走できる、と思ってエントリーしたのです、北部はツール・ド・おきなわで走ってるし、南部も自主練で何度も走ってますから。
想像したのは前半、北部のやんばる(と言う名のジャングル)のアップダウンの多さ。
ここさえクリアすれば後半戦は大丈夫、と考えました。
北部はどう見ても「重機が発達してから作られた道路」って感じで高さは無いんだけど勾配がキツい短い登りばかり。
遙か昔からヒトが歩いていた道を舗装したのでは無いでしょう、、な感じ。
最初の通過チェック まだ元気
走行中の計画は単純「だいたい平均20km/hで走ろ」だけでしたけど。(笑)
飛ばすとあとで怖いのと。
ボクは絶対的に「睡魔に弱い」体質なので。
たぶんサドルの上でも寝てしまう恐れがあるので、、、寝たら死ぬし。(笑)
確実に1日目の330kmを16時間~17時間で走って那覇市内に戻ってくることが重要。
最悪は北部のやんばる地帯で日没になり真っ暗で雨が降るジャングルを走る、、これはどうしても避けたかった。(危険が危なすぎる)
昨年の1000kmをDNFしてるので、この600は久しぶりのロングチャレンジになるんで。
色んな危険(リスク)を想定してました。
およそ考えられるリスクには全て遭遇したように思えるライドでした。(笑)

Brevetは経験(失敗)に基づくリスク回避が重要なので。
過去に「しでかした」失敗をしないために準備したり、走りながら考えたりしたのですが。
それでもまた新しい経験(失敗)をしたり。
注意してたのに「しでかした」り。
いつも本当に考えさせられます。
勉強や。

速く走って早く終えることも良いんでしょうけど。
ボクの目標(挑戦)はまだ先にあるので。
今はこの経験(失敗)を積み重ねて、来たるべき挑戦に向けての糧にしたいわけです。

厳しかったのは天候でした。

一日目。
雨が激しく降ったり。
晴れ上がって熱帯地方になったり。
夜になって土砂降りになり寒くて震えたり。
前半を夜中の11時過ぎぐらいに終えてホテルに戻ってからは必死で仮眠という名の熟睡を貪りましたが。
9時ぐらいから土砂降りになって、さらに那覇市内に入ると交通量も増えて、危険になったんで、想定より1時間ぐらい遅くなったんで。
(わー寝る時間ないやん!)
と焦りました。
全身ずぶ濡れでホテルに戻ってフロントのヒトから恐れられましたが気にしません。
グショグショのジャージを脱ぎ捨てシャワーを浴びて。
0時ぐらいに布団に潜り込んで
(3時間だけ寝よ!)
と思って目が覚めたら午前4時半でした。(苦笑)
軽く1時間半もここでさらにロスタイム。
安定的な「寝坊癖」。
これは生まれ変わらねば治らないでしょう。
(自分でも寝坊リスクは考えていて目覚まし時計持参で回避しようとしたのですが、関係なく、目覚ましを全て止めてからまた寝たようです。)
二日目の朝

二日目、、心配してた土砂降りはなくなったものの。
時折、雨がシトシトという天気に変わりなく。
寒くはないんだけどスリップ落車のリスクは高いまま。
この体力の落ちっぷりで落車したら完璧にDNFしてしまう。
なんとしても回避しなくちゃいけない一番が「落車」でしたね。
(沖縄の舗装は滑りやすい)
一日目に比べると二日目は平坦基調。
想定内の寝坊があったものの、十分挽回できると考えて、ホテルを飛び出し走り始める。
残り距離から考えると大体の到着時間が読めた。
落ち着いて走れれば問題ないだろうとオモタ。
名護市に入ると途中から懐かしの「ツール・ド・おきなわ」50kmレースのコースに。
何年ぶり?かの鎖骨骨折現場を通り過ぎて。(笑)
毎年お世話になってるオクマリゾート近辺を通り過ぎ、奥共同売店へ。
二度目の奥
折り返して走る。
暗くなる前に北部を通過したかったので、急いで南下。
一日目はチェックポイント以外では休憩しなかったんだけど。
二日目は適当に休憩を挟んで、時計とにらめっこしつつ。
暗くなる前にゴールしたかったけど、叶わず、、午後7時過ぎゴール。

天候のせいか?
想像以上に厳しいBrevetでした。
辛かった。
自分があまりにも走れない、登れないことに呆れ果てました。

反省点

  • 肥りすぎ
このヒトコトに尽きる。😬
急いで減量せねばなるまい。
猛省しました。
ちょっと心のどこかで「多少体重が増えてもそれ以上に踏めばええやろ」って甘えた思いが芽生えてました。
大失態でした。
誰がなんと言おうと「体重は軽いほうがいい」です。
あともう一点、、カメラ要らんかった。😅
キヤノンのコンデジを持っていったのですが。
ずっと雨模様で怖くて使えなかった。(防水ではないから)
二日目は持っていきませんでした。
200gの違いですけど長い距離だと影響は大きいと思います。
機材の防水対策はやったんですけど、服装はまだまだ考える余地があるなぁ、と。
土砂降りはもうどうしようもないんですけど、小雨ぐらいなら、、とか考えました。
肥りすぎが原因だと思うんですけど、上半身のダメージが酷い。
ウエストに着いた脂肪の重さで腰も痛いし。
上半身を支えるために腕や掌が痛くて辛かったです。
「ロングを走れば自分の弱点や問題点が見えてくる」という言葉は間違いないです。
そういう意味ではレースシーズン突入前にこのBrevetに参加して良かった、と思わねばならないです。

GARMINはEtrex30xが抜群の安定感でした。

防水のために蓋などにグリス塗ったりしました。
乾電池で1日半(36時間)は動いてましたし。
予備で持っていったEdge820は「まだまだ」な感じ。
ちなみに600kmでEtexのデータは2.5MぐらいでEdge820のデータは4.8Mぐらいでした。
600kmの全ルートをナビさせても安定的に動いてくれました。>Etrex
Edgeは今回はナビ機能は動かしてません、Powerデータの記録のためだけに使いました。

シマノのシューズは良かったです。😀

もうロングはこのシューズ以外は嫌です。(SHIMANO S-PHYRE RC900
SIDIで走った「さんいん1300」は途中で靴を脱ぎたくなるぐらい辛かったのですが。
シマノさん、流石です。
長時間のライドは「ちょっとしたこと」のストレスが積み重なってDNFするということが多いですから。今回はシューズは安心しました。

サドルも良かった、と思います。

でもまだ上の「快適性」があるように思えて仕方ないのも事実です。
まだ追求できそう。
メガネ屋さんからレンタルしてもらってるサドルでまだ一つ試してないのがあるので、戻ったらセットアップして走りたいです。

グローブ?再考

人間の身体でバイクと接している3つのポイント(サドル、ペダル、ハンドル)で今回最も辛かったのが「ハンドルとの接点」でした。
つまり掌。
「さんいん1300」で体験済みなので今回は対策して回避したかった。
対策はバーテープの二重巻、、4mmと2mmを巻いて6mmにしてみました。
結果、上半身の脂肪のせいか?二日目から痛くて、痺れました。😭
グローブのせいではないですね、こうなると。
一番なのは「痩せること」なんですが。
それ以外にももっと対策を考えるべきです。

経験値の積み重ね

いつものことなんですが。
走り終えると「こんな辛いこと、もう二度と嫌や」と思うのです。
「さんいん1300」でもそうでした。
二度と嫌や、とあんなに思ったのに。
またやってしまいました。😕
何なんでしょう?この感覚は。
「楽に長い距離を走りたい」という矛盾した試み?に挑戦したいと思う気持ちは、普通、理解不能ですよねー。
そんなん、電車乗ればええやん、って思いますもん。(笑)
最初に書きましたが「自分の考え抜いた作戦で長い距離を制限時間内に走り抜く」という技を競いたいわけですよね、変わった嗜好ですわ。
辛い苦行を終えた後でも、けろっとして「いやぁ、しんどかったですねー」と言いながら、なんともないです、な様子をみせて、みなを驚かせたい?的な思考も働いているのかもしれません。
しかし常にその目論見は崩れ去り、いつもボロボロになった自分を晒し続けるわけですか。

アウトドアな引き籠もりがBrevet

意外に「励みになる」のがTwitterやFacebookなんかでのメッセージだったりします、ホンマに。
グループライドでない限り、殆どが孤独な時間帯です、Brevetって。
殆ど喋らないですから。
コンビニで二言三言、話すだけで。
ゴールするまで「声を発することがない」という変わったスポーツですもん。😑
ボクはいつも「アウトドアな引き籠もりスポーツ」と解釈しています、Brevet。
精神的に追い詰められてくるときSNSでの励ましは「すごく違います」。
やってみた人間でないと理解不能でしょうけど。(笑)
今回もメッセージに大きく励まされました、しかも何度も。
ふとしたきっかけで「もうやめよう」と思ったり「まだ頑張れる」と思ったり。
もの凄い些細なことで変わるんです、これが不思議なところで面白いです。
その「些細な部分」がSNSだったりします、これも珍しいスポーツだと思ってます。
このため「スマートフォン」はかなり大きな重要アイテムだと思ってます。
壊れたり動かなくなったりしたらリタイアするでしょうね、きっと。
今年からSony Xperia XZを相棒にしました。
完全防水ですしカメラ機能もかなり満足。
Brevetだとキューシートもスマホに入れてますので、動かなくなったらやっぱDNFしちゃうでしょうね。Garminの次に重要アイテムでしょう。
ボクは走りながらスマートウオッチで気温や天気の変化やメッセージを確認したりするのです。
残念ながら「かなりシンドイ」ので一方的に発信するだけで、メッセージに個別に返信するのはゴール後しかできないのですが。
メッセージは走行中でも殆ど見てます、読んでます。😀

既に次に向けて「機材」「アイテム」の選別を「脳内」で開始してます。(笑)
次はたしか福井の200なのでチームメイトのブッチと楽しい?ライドになりそうやな!
新しい機材が間に合えばテストしよう。😊

再度、Brevet中、色んな励ましのメッセージありがとうございました。
感謝です。おかげで走り切れました。