2009年11月8日日曜日

ツール・ド・沖縄(2日目)ロードレース

今朝も午前4時に起床。
起きたらすぐに朝飯。
ホテルの朝食は5時からなので、昨夜のうちにコンビニでパンを買っておいた。
4時半には朝風呂。
5時までにバイクの点検や、ゼッケン、センサーの取り付けなどをやって。
固定ローラーV270を持ってホテルの駐車場へ。
5時少し過ぎから駐車場で黙々とローラーを回す...


見てると、他の人は誰もアップしない。
5時になってからホテルの朝飯を食ってる。
(?そんなんでいけるの?)と不思議だったけど。
他人は他人、ボクはボク。
お構いなしにローラーを回し続ける。
徐々に心拍数が上がってきて汗が噴き出る。
(150bpmまではあげておきたい)
そう思いながら雑音を遮断して集中するためにiPodの音量を最大にした。
5時半ぐらいになると多くのライダーが降りてきて騒がしくなった。
一部、レースではなくサイクリング気分のも混じってるようだ。
無視して身体を暖めることに無心で取り組む。
ゴール付近
30分ちょうど、ローラーを回した。
もう少し回したかったけど、招集時間が6時20分と聞いてたので、後片付けをして会場へ向かう。
招集時間になって集合場所へいくと、「ゼッケン番号順に」と書かれていたのに、全然無視して並んでる。(-.-)
(なんやねん、これ?)と思いつつ。
勝手がわからないので我慢してると、がんがん無視して前方へ割り込んでくる輩続出。
(あんな奴ら、あとでまとめて抜いたるわ。)と思いつつ眺めてましたね。
結局、350人中200番目ぐらいの位置でスタートを迎える。


予想通り、最初の10kmは集団形成に使われるだろう、と思ってましたので。
スタート直後からスプリントかけるつもりでしたが。
なんと、スタート10秒後に目の前で落車。
めっちゃヘボいのがクリートかけられずにふらついて接触。
(うへーこんなのも混ざってるのか。)と思いつつ、必死で回避して「らくしゃーーっ!」と叫んで後続に知らせる。
これでさらに先頭集団に追いつくのに時間がかかることになる。(T_T)
(ちっくしょー)
踏み込んで回した。
もうスプリントしてました。(笑)
速度は50kmオーバーでぶっちぎり。
100人ぐらい?ごぼう抜きしてプロトンの中へ。
まだ大きなプロトンがゆっくり走ってたので助かった。
先頭プロトンは120人ぐらい?まだまだ落ち着いてなくてあちこちで声が出てる。
「ライン守れよ!」
「右よるな!あっちいけ!」
「頼むわーまっすぐ走れんやつは下がれ!」
相変わらずプロトンの中は凄まじい。
脚の削りあい&魂の削りあい...だ。(笑)
昨日の「やんばるセンチュリーライド」で下見をしてるので。
後半に9%の登りがあってそこまでは大きな登りがない。
なのでボクの作戦としてはその坂を越えるまで「耐える」っていうこと。
自分から何も仕掛けない。
坂は苦手じゃないけど、本物のクライマーには負けるし。
削りあいに持ち込まれたら負けちゃうから。


小さなアップダウンがあるたびに集団は少しずつ小さくなり、篩い落とされていく。
35kmすぎたあたりでは50人程度に小さくなった。
注目してた最大の登り坂の箇所の手前で「坂で抜かれる分」先に抜いた。(笑)
スプリントかけて集団の先頭へ入り込む。
だいたい5番目ぐらいに位置取りできた。
そのまま登りへ。
必死で登る。
当初から(こいつクライマーやな?)って睨んでたヤツが「ここぞ!」とばかりに加速していく。
クライマー集団が一気に集団の先頭を握る。
ボクはいっきに30番目ぐらいまで順位を下げた、けど、集団から千切れなかった。
(よし、ここまで完璧に作戦通りや!)
昨晩、寝ながら考えたイメトレ通りに進んでる。
この最大の登りで集団はさらに小さくなった。
もう30人程度??
その中に居残ってる。
これが目標だった。
次のキーは40kmすぎて右に90度に曲がって道が広くなるところ。
ここでもし余力があれば仕掛ける、こう思っていた。
90度右カーブ、、、、インにつけた。
イン側なので、曲がり終えたら必然的に先頭にたつ。
そして前が開けている、道幅が広くなるから。
(よし、ここやっ!)
隣のヤツも同じ目的か?スパートしてくる。
んじゃ、こいつのスリップストリームを利用して前まで出てやる。
軽い登りだ、これはボクの脚には無関係。
ぐんぐん加速。
20人ごぼう抜きで先頭へ。
うぉっ!すごい向かい風。
こんなんでまだ10kmも走れるわけがない。
右を見るとさっき同じ地点で仕掛けたヤツがいた。
こいつを先頭に立ててボクは2番手へ下がり風を避けた。
よし、このまま逃げる!
...と思ったけど、先頭の風よけにしたやつがすぐにタレた。(汗)
(あかん、速度があがらん。これじゃすぐ追いつかれる。)
案の定、すぐ後ろで変速してる音が聞こえる。
「かちゃ、、、かちゃ、、」
(あ、これシフトアップしてる、脚を貯めに来てるぞ、、、)
このままこの先頭を置いておいたら、うしろが次の準備でき次第、抜き去られる。
ボクの考えは...(抜きに来たヤツの後ろについていく)と考えた。
考え通り、すぐに抜きに来た。
後ろにつく、、、、、ええっ!!もっと右端から、もっと速い集団が覆い被さるように抜きにきたーー!
(うわーあかんーー)
考えるまもなく、集団に再度飲み込まれてしまう。
残り4km。
集団から声が出まくる。
「右から逃げたっ!」
「つかまえろ!」
「また左から」
「おさえろ!」
「ふらつくな!」
「おすな!」
「おらおらおら!」
もう隣のライダーと肘と肘がぶつかり合う。
残り1kmで30人いるかいないか?の集団になったところで
ボクの左後ろで落車発生!!
10人ぐらい巻き込まれた?
先頭が蛇行走行して後続を落車させようとしてる。
負けるかー!
右端へ逃げる。
残り400mの看板が見えた。
「おりゃーーー!」と叫び声が聞こえた。
最後のスプリント合戦。
ボクも必死で回した。
先頭は同じジャージを着たチームプレーで周囲をアシストが押さえ込んで優勝。
「やられたっ!」と思った。
あれじゃ、抜けない。
ゴール近辺でもまだバイク同士の接触で怒鳴りあう罵声!
すごいすごい。
スプリンターってすごいな。(笑)
自分さえよければいいのだ、という頑とした精神、あれがなくちゃスプリンターには成れんなぁ。
ゴール後、ボクの前方の人がハンドルを殴りながら「ちくしょう、ちくしょう」と悔しがってる。
すごいすごい。
トップレベルでの争いは本当にすごい。


ボクは生まれて初めて最後まで切れずにスプリントに参加した新米ですし。(恥)
スプリンターでもクライマーでもないですからね。
超負けず嫌いでないと前へは出られないなー。
(ボクは途中で隣の人に「無事にゴールできるといいですねー」なんて呑気なことを話してました。(笑))
それにしても、、、「ロードレース」って面白い。
こんな面白いスポーツは、他にないなぁ。
今まで色んなことをやってきたけど、速度感、スリル、興奮、どれをとってもボクが今までやってきたスポーツの中で最高です。スタートしてからずっとアドレナリンが全開で出っぱなしでした。(笑)

来年もここに帰ってくる!きっと!
次は表彰台を狙うぞーー!!
もっと「超負けず嫌い」&「自分さえよけりゃいいのだマインド」を磨いてね。ニヤリ(._.)
市民ロードレース(シニア)リザルト
結果はこのとおり。
うーん...
目標は達成してすごく充実し満足ですが。
あと2秒か...
もっともっと鍛錬が必要ってことか...
ひぃ...まだ練習しなくちゃ駄目ってことかーーうひー(-_-)


20091108083559123.jpg
ゴールシーン。
左側に小さく写ってた。(笑)
本人しかわからんな、この小ささ。
来年はでっかく写りたいなー

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