2011年5月26日木曜日

拾うとき、の巻

昨日、今日とトレーニングでいつものごとく三重~大阪間を走り回っておりました。

まあ、コースはいつもと同じなので説明はしませんが。
いつもなら4時間半ぐらいかかって走ってたんですけど。
追い込みかけてますので。(笑)
4時間6分でゴールイン。
がんばったなー
んで、この日の夜は総会とか会合とかパーティーとかに出席。
トテモトテモ退屈でした。(´д`)
株主総会なうなう。ねもい!
こういうのは苦手です。
パーティーでは久しぶりによく飲んで食べました。
トレーニング後だったのでよく酔っ払いましたね。(恥)
まもなくパーティー終わり!サウナいきたい!
ビールしか飲まず。

終わってから、「飲みにいこうや。」と珍しい人から誘われたので、ついてきまして。
これまた久しぶりの北新地のマイノリティへ。
ここでもまたしこたま飲んでべろべろに酔っ払ってご帰宅。へっへっへ。
帰宅後、即就寝。

翌朝!!
起きたら、即行動!
難波駅へ。
午前10時から12時半まで延々と話す。
仕事が終わって速攻、着替えてトレーニングへ。

朝から天気予報で「雨降るよ!」って言われてたので。
急いでました…
雨が降るまでに帰りたい…
そう思ってR163を東へ。
大阪市内を超えて四条畷に入って、もうすぐ清滝峠だなーーって思って走ってると…
道の真ん中に角材?のような塊が落ちていた。
少し前に角材を踏んで痛い目に遭ったので、怖くなって速度を落とし、踏まないように回避。
しかしよく見ると角材じゃないぞ?なんやこれ?
と思ってバイクを止めよく見てみると、なんと「財布」でした。(汗)
しかも超分厚い…
(むう、どうしたもんだ?これ?)と思って周囲を見渡してみると。
300mぐらい先にパトカーがくるくる非常灯を回して停車している。
(なんだ、あそこに警察官がおるやん。)と思ったボクは財布を拾って、片手に持ってバイクに乗りパトカーの停車している場所まで走りました。
パトカーの横まで来ると、どうやらパトカーは「検問」をやってる最中のようで。
運転していた女性を後部座席に乗せ違反切符を書いている途中のようだ。
(こりゃ、邪魔したらあかんな。)と思ってパトカーの横にバイクを止めて待ってると。
助手席側の警察官がパトカーから降りてきて「何かご用ですか?」と…
「はい、あのぉ、あそこで財布を拾ったんで届けに来ました。」とボクが伝えると、困ったような顔をしてその警察官がこう言う。
「誠に申し訳ありません。検問に来てる警察官は拾得物を扱う準備をしてきていないので預かることもできないのです。」ときたもんだ。
検問のお巡りさんと拾った財布
手前が拾った財布。検問中のパトカーと記念撮影。
ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
「えー、どうすりゃいいんですか?」と訴えると。
「申し訳ないのですが近所の交番まで持って行ってもらえませんか?」と言われた。
そりゃ、困った。
「ボクはトレーニングの途中なんですよ、これから三重まで走るので時間をとられるのは困るんです。」と言いましたが。
警察官は取り合ってくれず、とにかく交番へ行け、の一点張り。
参った、、んじゃ、ボクは拾わなかったことにするので、元にあった場所に置いてきて良いですか?と意地悪に言ってみると「そんなこと言わずに頼みますよ。良いことをすると良い気持ちになりますよ。」と言いくるめられて仕方なくトレーニングコースとは違うコースを走って交番へ急ぐ。
パトカーの警察官に教えて貰ったルートで北上開始。
既に20分ほど超過。
空はどんどん曇ってきていまにも雨が降りそうだ。
(やばい、、、もう降りそうだ…急いで財布を渡して帰らなくちゃ、、日曜日がレースなのに風邪ひいたらドウシヨウ…)
気持ちが焦る。
やっと交番に到着。
急いで交番に飛び込み、、、「すみません!!財布拾いました!!」と大声で叫びました…

が…

誰もおらん…(TдT)
萱島の警察にいます。ピンチ!助けて
交番はもぬけの殻
ぎゃー!たすけてー!何で誰もおらんねーん。(>_<)
交番の中をうろうろ歩き回って見ると、白い電話が机の上に置いてあり、受話器に何か書いてあった。
「交番が留守の場合、ご面倒ですがダイアル500番をおかけください」と書かれている。
(な、なんだ?500番って?)
まるでロールプレイングゲームか。
何が起こるんだろう?と受話器を持ち上げダイヤル500を回してみた。
どきどき…
ガチャッ
「はい、もしもし、どちらさん?」
「あ、あの、すみません、、(なに謝ってるんだ?ボク?)、、」
「はい、なに?あんた?」
「あ、あのですね、財布を拾って届けに来たんですけど。」
「あ、ああ、そうですか。交番に誰も居ない?パトロールに出てるんだねぇ、もうしわけないねぇ」
「あ、そうですね。どうすればいいですか?」(ちょっと安心した。)
「えっと、おたく、携帯電話持ってる?」
「ああ、持ってますけど」
「番号教えてくれる?」
「あ、いいですよ、、、、えっと、、、何番だっけかな???」(汗)
そう、ボクはなぜかテンパってしまい自分の携帯番号が思い出せなくなってしまった。(恥)
すると電話口の警察官が
「あはは、いいですよ。よくあることです。落ち着いてください。」
と、ボクはすっかりアルツハイマーの老人扱いだ。(>_<)
なんで財布拾ったがためにアルツハイマー扱いされねばならんのだ、と情けなく思っていると。
「それじゃ、こっちでパトロールに出てる警察官を無線で呼んで急いで帰るように伝えますので。」
という。
ボクは「すみません、時間がないので急いでもらえますか?」とせっついた。
雨が降り始めるのがイヤだったのだ。
電話の相手は「そうですか、それは申し訳ない。急がせますのでお待ちください」
こうして電話は終わった。

誰も居ない交番の中に。
サイクルジャージ姿のオサーンがひとり…
駅前は3時頃、、学校帰りの学生がいっぱい。買い物帰りの主婦もいっぱい。
駅のロータリーの向こう側から…
怪しい集団が…
なんだ?と思って目をこらしてみていると。
警察官4人が全速力で走ってきてる…
人混みをかき分け、、、全力だ…
駅にいた人たちは何事が起こったのか?大騒ぎだ。
(や、やばい、、、こいつら、、、マジか。)
ボクはちょっと焦った。
なぜだ?なにも悪いことはしてないのに…
しかし、ものすごい形相で警察官が4人もフルスピードで走ってこっちに向かってきてる…
(逃げよう…)
そう思った。(笑)

しかし、逃げ切れず。
警察官4人に囲まれて交番に。
IMAG0069
拾った財布と交番
「はぁはぁ…おまたせしました…おたくが財布を拾った方?…はぁはぁ…」
屈強な警官達だ…こわい…汗だくだ…
肩で息をしながら若い警察官が奥からノートPCを引っ張り出してきていろいろなんかやりはじめた。
もうひとりの警官は財布の中身を全部引っ張り出して、、、確認しはじめた。
ボクは疑われるのがイヤだったので財布はいっさい開封せず中身は見ていないと伝えると。
「じゃ、いっしょに確認してください。」
財布の中身…汗だくの警官たちに囲まれるボク…
現金は殆ど無く。(TдT)
1365円…しかも全部コイン。
分厚い財布の殆どはメンバーズカードとポイントカード。
ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
免許証が入っていたので持ち主判明。
20代のギャル系の女性。
ということで、ボクは生まれて初めて20代女性の財布の中身、というのを知ることになったわけである。(汗)
し、、か、、し、、なんじゃこりゃ?ってのがいっぱい入ってる。
名刺、レシート、Tポイントカードが2枚、、、キャッシュカード、、、同じ銀行のが2枚…割引券…シール…ゴミばっかりやんけ…
100万円ぐらい入ってるのか?と思ってたのに1365円、ボクはもうすっかり「帰りたい」満々なんですが。
なんと!!中身確認は現金だけでなくカードからゴミまで、、一枚一枚、、すべてやるのだそうです。(TдT)
「はい、、、えっと、、これはラウンド1のメンバーズカード、、ですね。」とボクに見せる。
「は、はぁ、そうですよね」と相槌をうつボク。それ以外に反応のしようがない。
まるで尋問されてるみたいやなーと思い始め不貞腐れていた…すると…

ふと、ボクは交番の窓に目をやった。
窓の外には買い物帰りの主婦や女子学生が大勢…
し、しまった!!
これは最初から見ていない人たちには「財布を盗んだ中年男性が捕まって取り調べを受けている様子」にしか映らないではないかっ!
ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
すかさずボクは「あのー窓の外で大勢こっち見てるんですけど…」と訴え、若い警察官が外に出て「あー何でもないですよー落とし物ですからー」と追い払ってくれた…
なんだ、つまらない、と言わんばかりの不満顔で去って行くオバハーン、、、ちきしょうめ。

最後に言われたのが。
「これね、落とし主が現れなかった場合、あなたのものになるんだけどどうします?」
すかさずボクが答えたのは。
「ボク、三重県在住なので四条畷まで取りに来る往復の電車賃のほうが1365円より高いです。」と。
「あ、じゃ、もう放棄ですね。」
「はい、とーぜん。」
「んで、落とし主が現れて10%を謝礼したい、と言われた場合は?」
「そんなもん当然、、130円を受け取りに三重県から四条畷まで来ません」と拒否。(笑)
「じゃ、すべて権利放棄ということでいいですか?」と言われたので。
「はいはい、すべて放棄します。」と答えて、さあ、これで帰れるわ!と思ったら…
「じゃ、権利放棄の書類をつくるのでしばらくお待ちください。」だと。ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!

ああ…もうアカン…雨降るわ…(泣)

007
拾得物預り書

放棄の書類にサインして終わり!!
うひゃーー1時間かかった!!(TдT)

結局、必死でそれから走ったけど、、雨が降り出してダメ。
途中から輪行になってしまいましたとさ。しょんぼり。


さて。
ボクは道で財布を拾いました。
その結果どうなったか?整理してみましょう。
  1. アルツハイマー扱いされた。
  2. 財布泥棒と大勢に疑われた。
  3. 雨に濡れた。
  4. 輪行になり570円電車賃を使った。(ひろった金額は1365円である。)

………
……
世の中はすべてにおいて「不条理」であり。
正直者が常に得をするわけではない。
人生は浅いようで深い。

交番内で記念撮影
またひとつオトナの階段を登った。交番内にて撮影。





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