2010年3月26日金曜日

その土曜日、7時58分

原題は「BEFORE THE DEVIL KNOWS YOU'RE DEAD」。
主演はイーサン・ホークかと思いきやフィリップ・シーモア・ホフマンですな。渋い。
フィリップ・シーモア・ホフマンって色んな映画で観るんだけど主演で観る作品はこれが最初だと思う。
(他にあるの?)

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ストーリーは...
ぱっと見、リッチそうな暮らしをしているアンディ(フィリップ・シーモア・ホフマン)と、離婚して養育費も払えないダメダメ野郎の弟ハンク(イーサン・ホーク)の兄弟がとんでもないことをしでかす。
その土曜日、7時58分


兄貴のアンディが考え出したことだけど「両親の経営する宝石店を強盗しよう」ということだった...元嫁や愛娘からも「ダメオヤジ!」と罵られ、常にお金、お金とお金に追い回される生活をしているハンクは兄貴のアンディの誘いに乗ってしまう。

アンディ曰く「何のことはない。店は保険に入っているから被害は保険金で支払われる。」と、この強盗は「うまくいく」と言い切る。しかし、何をやってもダメな野郎のハンクは、自分一人でこの犯行を実行するのは不可能と思い、知人のボブに強盗を手伝うように依頼する。

ここから、アンディの計画が音を立てて崩れていく...まず、おもちゃのピストルを使って脅せ、と言ったのにボブは本物の拳銃を持って強盗に入った。

次に、この日、宝石店で勤務するのは従業員のはずだったのが、予定が変わっていて、実の母親が店に来たのであった。そして、運命の土曜日の7時58分。

宝石店に入った強盗はアンディとハンクの母親を撃ち、母親もボブを撃ち、両方、死んだ。こうして、兄弟の家庭、家族、人間関係は崩れはじめる。

「7時58分」を中心に、映画は前後に時系列が飛んでいきます。(ボクの苦手なパターン。)

観終えて思ったのが「すげー胸くそ悪いなー」ってね...
まあ、なんせ、これでもか?これでもか!って感じで「突き落とされていく」感がたっぷり。
そして何と言ってもフィリップ・シーモア・ホフマンの名演が凄い。
名脇役とか言われてるけど、実際、すごい役者だなぁ、と思った。
彼の演技のすごさでどんどん惹き込まれていきました。
イーサン・ホークはどこまでもだらしなく...お金に追い回されてくれました。
まあ、人間って多かれ少なかれ、お金という魔物に追いかけられて生きてるってのは理解していますが。
まあ、ハンク(イーサン・ホーク)の追いかけられまくりっぷりはすごい。
愛娘に会いたいが為に元嫁のところにいけば「養育費を払え」と言われ。
娘に「愛してると伝えてくれ」と元嫁に言うと「愛してるなら金を払え」と言われるし。
やっと娘と話せても娘に「旅行に行きたいので金をくれ」と言われる始末。
どんどん「どつぼ」に嵌っていく様は酷い、哀れに感じるぐらいだ。

最期まで救いようがないエンディングで終わるんだけど。
かなり心に残る名作になったな、ひどさで。(笑)
ホフマンの名演が最後まで印象に残った。
観て損はないね。
真面目にコツコツ働こう!って思うから。☆

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