2012年1月25日水曜日

ゾンビ大陸 アフリカン

東京滞在中に「面白そうなのやってるなー」と目をつけて観てきました。
(渋谷のシアターN @THEATER_N です。)

そう言えば最近またバイオハザードとかテレビで放送してますよね。
考えると21世紀になってゾンビも走れるようになったり飛んだり跳ねたり凶暴になりましたが。
この「ゾンビ大陸 アフリカン」が原点に戻ったゾンビ、、、走れない、飛べない、跳ねないゾンビになりました。
これは非常に特筆すべき点でしょう。
ゾンビ大陸 アフリカン
アフリカン!
ざっとしたストーリーは。
もう理由とかさっぱりわからんのですが、いきなりゾンビなわけです。
アフリカ軍に駐留しているアメリカ軍のエンジニア、マーフィー(ロブ・フリーマン)が主人公。
ゾンビだらけになったアフリカから逃げ出そうと軍用機で飛行場を飛び立つ。
しかし、燃料切れですぐに墜落。
乗り込んだアメリカ人は殆ど死んだ。
マーフィーだけが生き残り、再びゾンビだらけの広原をさまようことに。
途中で息子を探しているアフリカ軍の兵士テンベレ(プリンス・デヴィッド・オシーア)と出会い、一緒に逃げることに。
しかし、どんどん疲れが蓄積し、ゾンビに追い詰められていく…

っていう「ありきたり」なストーリー。
ゾンビはのそのそっとゆっくりとしか動きませんが、着実に人間を追い詰めていきます。
なんでやねん!と思うかも知れませんが、ゾンビは疲れ知らずなんですよね。
これが大きな違い。
ゆっくりですが立ち止まったり疲れたりしません。
延々と追いかけてくるのです、これが本来のゾンビの怖さ。
この作品はこれを見事に思い出させることに成功していますね。
やはりゾンビは走っちゃいけないのかもしれません。
あと、印象的だったのは「生気のない目」ですね。
これもよくできてました。
ゾンビ大陸 アフリカン
この目は怖い
なんか「黒人ばかりゾンビにして!」っていう人種差別が…たしかゲームのバイオハザードはそんな話題があったと…
この作品はそんな風評もなんのそのです。
黒人ばかりゾンビにされて、がんがん殺されます。
この作品の監督ハワード・J・フォードジョン・フォード[監督]もたぶんデビュー作なんでしょう、他の作品を知りません。
デビュー作がゾンビ映画とはなかなか強者ですな。
グロいシーンも多く、ロメロ監督へのオマージュとも言える「ヒューマニティー」を描いた部分も多く出てきます。
これも最近のゾンビ映画では失われてきた部分ですね。
しかし、目一杯、広げて広げすぎたストーリー、、、後半はちょっとだれる?何度も同じようなシーンが続いて飽きちゃいそうになった、残念。
赤ちゃんが登場してサブストーリーに広がりが出るのかと思いきや、すぐ畳んでしまったり。
うーん、MOTTAINAI。
そして肝心のエンディングも「広げすぎたんですが終わらせるのには時間が足りません」的な、、着地の仕方でしたね…この辺ももう少し盛り上げ方があったように思うんですが…惜しいなぁ…
ロメロ監督の偉大さを改めて感じさせてくれる結果となったのかもしれませんねぇ。
でも、久しぶりの「のそのそゾンビ」!!
怖かった!よかったです!!

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