2008年11月27日木曜日

マッド・シティ

マッド・シティマッド・シティ
トム・マシューズ

ワーナー・ホーム・ビデオ 2007-11-02
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DVDが安く売られてます、値段から考えると良い作品です。
コスパ高し!年末年始休暇に狙い目でしょう!

主役は、、うーん、、、個人的にサムを演じる「ジョン・トラボルタ」だと思ってます。
そして同じぐらい重要な役がマックスの「ダスティン・ホフマン」ですね。

テレビ局リポーターのマックスが地方に転勤?左遷?されて、嫌々引き受けた「博物館の予算削減によるリストラについて」の取材中に、、当のリストラされた警備員、サムが館長に「頼むよ~なんとかまた雇ってくれよ。」と頼みにきた、ところから、この物語の「ボタンの掛け違い」が始まる。

サムは館長に頼みにきたのは2度目。
1度目はまったく取り合ってもらえなかった。
なんとか話を聞いてもらいたいサムは銃を持ってやってきた。
そもそもサムは小心者。
銃なんかでヒトを撃ったり出来るような人間じゃないことを館長も知っていた。
ところがサムは何とか雇ってもらおうと威嚇射撃をしてみた。
ところが運悪く、以前の同僚の腹部にその威嚇射撃の銃弾が命中してしまう。

これをたまたま「リストラの取材」に来ていたマックスが「特ダネ」として放送する。
この結果、サムは「人質立て籠もり籠城犯」として「凶悪犯人」にされてしまう。

当初、サムの気の弱さや優柔不断なことを良いことにマックスは、うまく誘導し、どんどん自分の「好み」(?)のように事件を脚色していってしまう。

マックスはサムを「リストラされた可哀想な犯人」としてマスコミで祭り上げる。
その結果、全米でサムを同情する声が沸き上がる。

しかし、「度が過ぎた」のであった...

次第に、サムへの同情心は薄れ...
また単なる凶悪犯に戻されていく世論。
人質となった小学生はサムを怖がるわけでもなくいっしょに博物館内で遊んでる始末。
なのに、その光景を見て「子供達が襲われてる」と勘違いするFBI。

サムは言った「何かの間違いなんだ。オレはもう家に帰りたいんだ。子供が待っている。」
しかし、そんな声はもう何処にも届かなかった。

恐ろしいまでの報道合戦。
サムがどんな人間で、どんなことを考えているのかはマスコミが決めた。
サムがあったこともない人間を親友としてインタビューし、まったくデタラメの事を喋らせた。
挙げ句の果てに、間違って撃たれてしまった同僚のガードマンを絶対安静の中、無理矢理、インタビューで喋らせ、死なせてしまう。
マスコミが殺したわけだが、結果的にはサムの銃弾による死亡となり、サムは「殺人犯」になってしまう。
サムは驚いた。
「え?オレが殺人犯?」
彼は絶望した。
絶望のどん底に落ちた。
なんとか救おうとするマックス。
この頃のマックスは既に過熱する報道合戦を疑問視し、このままではサムが射殺されてしまうと危惧していた。
いつのまにかサムとマックスの間に変な友情が芽生えていたのかも。

ジョン・トラボルタは悪役を演じさせると格好いいし。
こういう「ダメなヤツ」をやらせても天下一品だよね。
ブロークン・アローのときのトラボルタとは違い、別人のように「情けないヤツ」になってます。(笑)
口元がだらしないし、シャツの裾がズボンから出てるし...
下腹部がだらしなく飛び出した見事なメタボ体型。
徹してますね!
片やホフマンは「定規で測ったような性格」を表現してました。
名優ですね、さすがだと思いました。
ラストは壮絶ですし、悲しみを味わいましたが。
もうちょっと他のエンディングは無かったモノかと...悔やまれますねぇ。
途中までは名作アルパチーノの「狼たちの午後」にそっくりですよね。
まあ、「狼たちの午後」は銀行強盗で、最初から真っ黒な悪役でしたけど...

見終わった「感じ」は、なんかこう「虚脱感」みたいなのを少し味わいました。
名優、2人の演技に注目だな!

最期まで「ボタンの掛け違い」は「掛け違ったまま」で終わってしまう...(T_T)

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