2009年5月8日金曜日

アメリカン・ギャングスター

雨が続きますねぇ。
沖縄で良い天気で遊び回った反動ですかね。
自転車は既に島根県大田市へ飛んでいったので、乗れないんです。(^g^)
なので仕事が終わって帰宅しても筋トレするぐらいしか...
身体動かさないから(たぶん)体重も増加傾向。(^_^;)
日曜日の石見グランフォンドで1kgぐらい脂肪を燃やして帰ってくることにしよう。
(ジロは土曜日からだしねぇ)

することがない夜は映画鑑賞に限りますね。
ということで昨夜鑑賞したのは「アメリカン・ギャングスター」2007年の作品。
実在したハーレムのギャング「フランク・ルーカス」にスポットをあてた映画。(デンゼル・ワシントンが演じます。)
アメリカン・ギャングスター [DVD]アメリカン・ギャングスター [DVD]
デンゼル・ワシントン, ラッセル・クロウ, キウェテル・イジョフォー, キューバ・グッディングJr, リドリー・スコット

ジェネオン エンタテインメント 2008-08-27
売り上げランキング : 12522
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



アメリカン・ギャングスター [Blu-ray]アメリカン・ギャングスター [Blu-ray]
デンゼル・ワシントン, ラッセル・クロウ, キウェテル・イジョフォー, キューバ・グッディングJr, リドリー・スコット

ジェネオン エンタテインメント 2008-12-19
売り上げランキング : 7295
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

1970年代、出口の見えない戦争「ベトナム戦争」に突入していたアメリカ、ニューヨークが舞台。
しがない運転手からハーレムの大ボスにまで立身出世する黒人「フランク・ルーカス」。
のし上がっていく手法が、当時、様々なルートを経由して売り暴かれていた「麻薬」を、産地に直接買い付けにいって、中間マージンを「ごっそり抜いて」ハーレムに流通させた、というもの。
いまでも十分に通用するマーケティング手法だ。(笑)

当然、そんなことすれば色んなヤツらから命を狙われる。
しかしフランクは、大金を手にしても決して派手にはならず、むしろ目立たない行動をとり。
完全に影に身を潜め、誰が流通させているのかを掴みにくくし、一気にスターダムにのし上がる。

そして、このフランクを追い詰めていく刑事役がラッセル・クロウ演じるリッチー・ロバーツ。
女房と離婚?親権をめぐる訴訟で係争中で。
手当たり次第のオンナに手を出しちゃう、なんか「イケテナイ刑事」なんだけど。
「絶対に買収されない」という堅物。

そう、当時のアメリカはどっちがギャングなのか?わからないぐらい警察も腐敗しきっていたのでした。
ギャングが蔓延っていたのは、まあ、見てる限りでは警察の腐敗が酷かったから?みたいな感じですね。
ギャングから押収した麻薬を警察が薄めて(不純物を混ぜて増量して)またギャングに売る、という「なんじゃそりゃ?」が「当たり前のように」行われていて。
ハーレムに出回る麻薬は純度25%以下とかいう代物にまで落ち込んでしまう。
まあ、そこにフランク・ルーカスは目をつけて、自らタイに飛び、山地を分け入り、麻薬の産地農場を訪れ、農家と直接契約。(笑)
(まるでイトーヨーカドーの野菜みたいだ。)
激安価格で純度100%の麻薬を仕入れることに成功。
純度100%の麻薬を通常価格の半分以下でハーレムで売りさばくわけです、そりゃめちゃ売れますわな。
当然、そんなことすると元々の流通システムの持ち主「イタリア系マフィア」と「薄めた麻薬の生産者:警察」からフランク・ルーカスは命を狙われますけどね!
家族の力を借りて強大なチカラをあっという間にフランクは身に着けちゃうわけです。
そしたらイタリア系マフィアは「いっしょに手を組もう」と言い出すし。
警察は「収益の一部をよこせ。毎月もってこい」と要求するようになる。
まあ、何から何まで腐りきってますなぁ。(-_-)

リッチー刑事は「決して買収されない刑事チーム」を組織し、麻薬組織撲滅をすすめていく。
当初、捜査線上にフランク・ルーカスは浮かんでこなかった。
なのに突然、捜査線上に浮かんが原因が「嫁さんからプレゼントされた派手な毛皮のコート(5万ドル)」をフランクが着たため、、というのが面白かった。
フランクは他のことでもこの毛皮のコートを着て目立ってしまったことを後悔し、燃やしてしまうんだけどね。
そのあとは、徹底して目立つことを嫌うフランク。
それまでの「激情型ギャング」とはまったく違う「経営者タイプギャング」とでも言うのか?
まぁ、悪徳警官のほうがよっぽど「ギャング」らしかったです。(笑)

映画は157分と割と長めですね。
題材そのものは面白いとは思うのですが、残念に感じたのは「簡単に成り上がりすぎ」。
フランクが運転手からハーレムの大ボスになるまでの過程が「そんなに簡単なの?」と思えるぐらい「端折って」描かれてる気がするなぁ。
現実にはあんなに簡単にはいかないでしょ?って思った。

警察側「リッチー」との攻防もイマイチかな?
あんまり深く描かれてないですね。
リッチーの私生活部分の描写なんかどうでも良かったような気がするんだけどなぁ。(親権争いとか)

そんなのを細かく描くぐらいなら「弁護士になってから」のリッチーとフランクを描いてくれた方が良かったんじゃないかなーってね。

そんな気がしました。
惜しいなぁ。

それにしてもアメリカのギャングものって「ノン・フィクション」が多いよねー。
日本で言う「ヤクザ映画」なわけだが...日本だとヤクザ映画専門!みたいな俳優さんが出て、脚色も「おひけえなすって!」みたいな半分「作り話」なんだけど。

ギャング映画はすごい!
なんて言ったって、この映画のフランク・ルーカスを演じてるのはあの「マルコムX」だもんな。(笑)
色んな俳優さん女優さんが「ギャング映画」に出演しちゃうってのはアメリカンならでは!ですよなー
脚色も派手なときもあれば「実話に忠実に」なときもあって。
さすが映画好きな国!って感じっすね。

0 件のコメント: