2011年11月21日月曜日

アマデウス ディレクターズ・カット

劇場で観て、最近この「ディレクターズ・カット」の存在を知り。
大好きな作品なのでもう一度観ました。(^^)

公開は1984年で劇場では160分の作品でしたが。
このディレクターズ・カットは2002年にリリースされ20分追加されて180分の大作に。

興奮を隠しきれませんでした、20分も!
アマデウス
おお!神よ!
別格的存在の作品なので、、細かい描写まで気になって観てしまうんですが。
家具や調度品に至るまですべてが嘆美で美しいです。
そこに散りばめられる美しい音楽。
パーフェクトでしょう。

物語は宮中音楽家アントニオ・サリエリの回顧録、っていうシチュエーション。
なぜモーツアルトは死んだのか?その謎に迫る作品、というわけです。
冒頭でその謎は明かされちゃうわけですが。(笑)
自殺を図り精神病棟に押し込められたサリエリ老人が罪の告白をしちゃうわけです、「わたしがモーツアルトを殺したのだ。」と。
そして、サリエリ老人は牧師にどうやって殺したのか?告白、、懺悔?なのかな?しちゃう。
そういうストーリーです。

音楽家として成功したいサリエリは自分の人生の全てを音楽に捧げ、神に祈り、その願いが届いたのか?国王の側で音楽を創る「宮廷作曲家」として雇われることに。
そこにモーツアルトが現れる。
下品で幼稚なモーツアルトの振る舞いに驚くサリエリ。
しかし、音楽に関しては天才ぶりを発揮する。
アマデウス
音楽の天才
サリエリは神を呪った。
自分はこんなに全てを音楽に捧げてきたのに。
神はサリエリではなくモーツアルトにその「才能」を与えた。
サリエリの嫉妬心は凄まじく。
ウイーンに住むようになったモーツアルトになかなか収入の機会を与えないようにし。
借金まみれに陥るモーツアルト。
それでも浪費癖は治らず散財してしまう。
「音楽を教えますから、お金を貸してください」の日々。
音楽の天才であってもその他のことはすべて子供なみのことしかできない。
サリエリは徐々にモーツアルトを追い詰めていく。
それでも一生懸命、オペラを書き、劇場で発表していく。
どれだけ好評なオペラを書いてもサリエリの圧力で数回の公演で打ち切られ、次第に干上がっていくモーツアルト。
最後は場末の大衆劇場用のオペラ?(ドリフの劇団みたいなの)を書いて生計をたてる。

その後に続くサリエリの行動は、不可解。
でも途中で理解したのがサリエリはモーツアルトに嫉妬していただけでなく「愛して」いたのだと。
一番の理解者で一番のファンだったのだと…
サリエリはモーツアルトを敬愛していた、そしてその愛は人間としてではなく「神」への愛だったんだなぁ、と2度目の鑑賞で理解した。
愛情の裏返しだったわけだ、殺害は。

モーツアルトは自分のためのレクイエムを書くわけになるのですが。
彼は本当はそれを覚悟していたのではないのか?そんな風にも思ったりもしました。
サリエリとの徹夜での作業、その際にサリエリに「ありがとう、ありがとう。」と感謝しながら死んじゃうモーツアルト、悲しかったな。

2度目の鑑賞ですがその興奮は最初に観た時と、何ら変わらず。
名作は何度観ても名作なのでありますね。
3時間の大作ですが時間を感じさせませんので、音楽も映画も好きな人間は必見でしょう、はい。

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