2011年11月4日金曜日

続・激突!/カージャック

邦題の「続・激突!/カージャック」はヒットしたテレビ映画の「激突!」から名付けられていて。
あの名作「激突!」とは「全く違う別物作品」であることを最初に伝えておきます。

んで、だいたいこういう場合、「ひえ!駄作!」ってのが殆どです。

この「続・激突!/カージャック」の場合…
原題は「THE SUGARLAND EXPRESS」であって、作品を観てみるとこの原題のほうが「しっくり」くるわけなんです。
スピルバーグ監督も「激突」の続編を創るつもりなんてちっとも無かったんでしょうね。


舞台は1970年代のアメリカ。
良くも悪くも「怠惰な」感じが漂う世界観が表現されていました。
主演はゴールディ・ホーンが演じるルー・ジーン・ポプリン。
万引きでぱくられて刑務所にいる間に、子供の養育権を奪われ、実子を勝手に養子にされてしまう。

自分の子供を取り返すために、これまた窃盗で服役中の旦那クロヴィス・マイケル・ポプリンを「言いくるめて」脱獄させ、夫婦で、遠く離れた「シュガーランド」に引き取られた息子を奪い返しに行く、というストーリー。
ルーはとても魅力的で破天荒でDQNな女性。
最初は老夫婦の車に同乗させて貰うが。
成り行きでその車を奪ってしまい。
また成り行きでパトカーを警官マックスウェル・スライド巡査つきで奪ってしまう。
小さな罪からどんどんエスカレートさせ大きな罪へ。
そしてその行動がマスコミに報道され大騒ぎになってしまい。
一躍時のヒーロー&ヒロインになる。

シュガーランドまでの道のりで多くの人々に無責任に応援され、有頂天になるルー。
しかし、警察はゆっくりと、チャンスを狙って…この夫婦を射殺しようとしていた…
さあ、子供は取り戻せるのか?!
もう大騒ぎの大渋滞
っていうストーリー。
おおざっぱに言えばアル・パチーノの「狼たちの午後」な感じだ。
ルーの演技が光ってる。
んで、この作品は「ノンフィクション」実話を元にして創られた作品。
そしてあのスティーヴン・スピルバーグ監督の劇場作品デビュー作なんですって。
いまのスピルバーグ監督からは想像できない感じの作品でしたよ。(^^)
面白いですし、やるせない雰囲気?ってのが良い感じでした。

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