2011年11月16日水曜日

マネーボール

なんかやたらブラピが力を入れてプロモーションしてるなぁ、と思ってたら。
クレジットに「プロデューサー:ブラッド・ピット」と。
なんだ!俳優だけではなく制作側でもあったわけね!マネーシネマ!(笑)
マネーボール
稼ぎます
アメリカ大リーグチームのアスレチックスという実在するチームが舞台。
ジェネラル・マネージャーも実在する人物なんだそうだ。
弱小アスレチックスはいつもあと一歩で地区優勝を逃し、シーズンオフにはごっそりと活躍した有力選手を金持ちチームに抜かれてしまう、という損な役割の球団。
コレじゃ、いつまでたっても勝てっこない。
GMのビリー(ブラッド・ピット)は考えた。
(当たり前にやっててもいまの状況からは抜け出せない。)
そこで導き出した答は「野球を今までと違う観点から見る。」こと。
すごいプレイヤーを高額で入れるより、特徴がある選手で年俸の安い選手を3人入れた方が「確率が良い」という考え方。
この「効率」を数学的に導き出す、新しい理論をビリーに与えたのがピーター(ジョナ・ヒル)。
イエール大学卒のエリートで、まあ、いわゆる「野球オタク」ってやつか。
マネーボール
野球オタクです。
ピーターの助言を100%信じ、監督( フィリップ・シーモア・ホフマン )の采配にまで注文をつけ、最後には、言う事を聞かない監督に対して、監督が推す選手を全部トレードに出してしまう始末。(汗)
この辺の件は「まるで野球をチェスかなにかのゲームのようにプレイするんやなぁ。」と思って観てました。
あれがフィクションであるなら「大リーグ」とはスポーツという表向きと「興業」という裏向きの両面を併せ持つ、非常に混沌としたスポーツであるんだな!あんなとこで「イチロー」もプレイしてるのか!
非常にドライでクールだ。
あれが「プロ・スポーツ」の世界なんだな。
「キミはよくやってくれた。ご苦労さん。荷物をまとめてこのメモの番号に電話してくれ。移籍先の代理人があとは手配してくれる。」
クビになる選手にかけられる言葉はこれだけ。(汗)
よくある「スポ根作品」では全くアリマセン。
野球のシーンってすごく少ないです。
野球やってるシーンよりブラピが大写しになって独り芝居で苦悩してるとことか、そういう方が多いです。(笑)
ブラピ・ファンには堪らんのかも知れません。

違った角度から「プロ・スポーツ」(こういうことって野球だけじゃないように思えるので。)には「普通なこと」なんでしょう。
そうは思ってたけど、これだけ「あからさまに」見せつけられると、なんか「うへえ」って思っちゃう。
でも、それはそれで。
そんな中でも「ヒューマニズム」はあるんだよ、葛藤だってあるんだよ、ってことを表現したかったんだろうな、と。
まあ、証券会社の人事のほうがはるかに「ドライ」だわな、きっと。

良い題材を見つけたね、ブラピ!って感じ。
似たストーリーだとトム・クルーズの「 ザ・エージェント 」ってのがあったけど、こっちは途中からラブ・ストーリーになっちゃったからね!

すごく良い作品で、たぶん色々賞を獲ったりするんでしょうけど。
かなり「ネタ」勝負的なところがあって、このフィクションを見つけてきた、ってのが一番すごいわけ。
やはり「事実は小説より奇なり」であることは間違いない!わけっすね。
納得しました。

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