2012年3月21日水曜日

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

原題は「THE IRON LADY」ですね、「鉄の女」ってことですわな。
アイアンマンとは無関係。
監督はフィリダ・ロイド。(マンマ・ミーアを撮ったヒト。)

主演はオスカー獲った大女優のメリル・ストリープ
ボクの記憶だと「永遠に美しく・・・」(1992年の作品)のイメージが強く、いつだって「首が後ろまでぐるりと回るんだろ?」って思っちゃいます。(>_<)
こんなシーンもあったなぁ!右側がメリル!(>_<)

この作品は、イギリスの女性首相「マーガレット・サッチャー」の物語。
1979年の就任から始まるのか?と思いきや。
現在から始まり、、いきなりお婆ちゃんのサッチャー登場。
回想シーンから現在、過去を頻繁に飛び交う。
これはサッチャーが既に認知症に冒され、記憶が交差することを表現してるんだろうけど。
ボクにはとても難しく、時系列が一次元的にされてしまい、混乱しちゃった。
慣れてきた頃にはサッチャーは保守党、党首選に出馬表明し。
あれよあれよと、女性首相に任命される。
さてさて、執務中の彼女はその異名通り「鉄の女」でしたね。
でも思った通り私生活では「鉄」ではなく、普通の女性。
それでも「信念は曲げない」という強さは持ち合わせていたよなぁ。
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
旦那さん、良い味だしてたね。
 Wikiによると現在86歳で。
認知症は悪化し、最近では首相時代のことも忘れてしまったんだそうです。
寂しいね、なんだか。

映画の作品的には「メリルの独り芝居」な要素が多く。
かなりの演技力が必要、とされる脚本でした。
認知症になってしまったサッチャーを演じるのはなかなか大変なことだったでしょうなぁ。
また全盛期から晩年までをメリルひとりで演じているので。
その違い?表現力などなど、面白く観ました。
そういう観点から観れば「オスカー」はかなり頷ける、いい演技だったし、良い女優さんだなぁ、と普通に感心した。
この作品を通してサッチャー女史を改めて評価しなおし。
たしかサッチャーさんがイギリスの首相を退陣したとき、「日本の憲法を改正してでもサッチャーさんに日本国総理大臣をやってもらおうよ!」という幾人かの評論家の文を読んで「そうだ!そうだ!」と思ったことを思い出しました。
女性だけど、彼女を超える政治家は、いまだに日本には誕生しないよねぇ。真似はよくしたけど。

歴史映画でもないし。(最近のことやし!)
伝記、偉人物語でもないな!(だってまだ存命してるもん!)
事実をありのままに伝え。
社会を変えようとし、世の中を変えようとしたら、失うものも多かった女性の物語。
最後は最愛の旦那さんとの「妄想の中」でのデートを重ねたのでした!
っていう悲しいラブストーリーだったのかもしれないな。

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