2009年10月8日木曜日

大いなる陰謀

名優ロバート・レッドフォード監督の作品。
(こんど「二重誘拐」も観ようと思ってます。)

原題は「LIONS FOR LAMBS」(羊のためのライオン)

原題のほうが映画の中身をしっくり表現してるんですが。
さすがにこの題名じゃ反戦映画だとはわかりにくい。
でも「大いなる陰謀」という邦題には何とも「?」であるっす。?
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全体的には一本のストーリなんですが。
映画の中身は「3つ」に別れてます。
1.タリバン掃討作戦でアフガニスタンの最前戦で戦うアメリカ軍
2.ホワイトハウス内でジャーナリスト(メリル・ストリープ)と話す民主党の若きホープの政治家(トム・クルーズ
3.世の中のことには何でも「無関心」を装う大学生とその大学の教授(ロバート・レッドフォード)。
この3つが入れ替わりで画面に出てきます。
最初は何のこっちゃ?つながりが全然わかりませんでした。

最後まで観て解ったのが「超反戦映画」であること。
個人的にはアフガン侵攻はこの映画で表されているほど「政治的」な駆け引きなんて無くて。
「やられたからやりかえす」というアングロサクソン的な考え?行動パターンから起こった戦争だと思ってます。
映画では「結局、最前戦で戦って死んだ若者の多くは「黒人」や「メキシカン」などの移民系だったんだよ!と言いたげですが、そんなのも特に言われなくても「まあ、そうなんだろうな。」って皆うすうす解ってることだし、いまさら「だからどうよ?」とも思うしなぁ。

若者が政治に対して無関心なことはアメリカだけでなく日本でもそうだし。
成熟化社会では普通どこでもそうだと思う。
日本でもアメリカでも政治家ではなく「政治屋」だからね、21世紀は。
ビジネスとして政治を考えないと、政治家(政治屋)なんてなれない。
その証拠に大統領や総理大臣自ら自国の技術をPRして他国にセールスする、ってのが「良いこと」とされてる世の中だしね。

そうなれば兵器産業だって、同じ「ビジネス」の範疇だもんな。
この映画で「こんなひどい舞台裏があるんだぜ!信じられる?やってられないぜ!みんな立ち上がろう!」って叫んでることは、皆周知の事実。
特にだからどう?って感じだ。
そういう意味では「胸にぐっと」くるものがなかった。
映画作品としては良いんでしょうけどね。
んで、明らかに「客寄せパンダ」で使われた感たっぷりの「トム・クルーズ」。(-_-)
制作費の殆どが彼のギャラじゃないか?と思えるほど「なぜこの役にトム・クルーズ?」って思いました。(^^ゞ
ボクはトム・クルーズが出てるのを知らずに観たんですが。
彼が出てるから観よう!って思ったヒトも多いだろうに...かわいそう...

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