色々あったんでずらずらっと書きますと。
8月のシマノ鈴鹿で不完全燃焼という恥ずかしい結果を出してしまってから、かなり自信喪失していたのでした。

ボクの中ではずっと思っていることがあって

そりゃレースになると速いヒトはいくらでも居るのは分かっているけど、1レース毎に自分の持てる力を出し切る走りができたかどうか?これがボクには重要なコトナのレス。
ダメでも必死で出し切ればヨシ、と思うわけですが。
途中でタレちゃったり、「あきまへんわ」で諦めたり、こういうのは最低最悪。
自分で自分がイヤになってしまう。
いつもそうならないように練習を重ねてきたつもりが鈴鹿では全然ダメダメでした。

集中力が続かず、キレたりタレたり、悪行三昧。
ひどいときには「途中リタイア」まで頭をよぎる始末。

あの敗北から2ヶ月ほど経ちました。

あれから二つほど大会に出ましたが、どちらもシリアスなレースではなく、この四日市が復活レースになるわけです。

今まで独りで参加してたときなんかはアップ用のローラー台とか持ち込めなかったので、適当にしかウォーミングアップできませんでしたが、今回はチームのおかげで機材を借りることができ、入念にウォーミングアップすることができました。


とにかくスタートしていきなりの登り坂。
こいつが2km続く、んで頂上付近は10%勾配という難易度の高いコース。
でもローリングスタート、というボクの好きなパターン。
さらに言えば登りは好きじゃないけど、苦手ではないのがボクの特徴。
耐えて登る、っていうのは鍛えてきたつもりだ。
四日市のコースで言えばボクは直角に曲がるコーナーとかヘアピンカーブとかが苦手。
(特に右カーブが下手。今回は左ばっかりだったので助かった...)
ヒルクライム練習はやってるけど、コーナーをレース速度で攻める練習なんてゼロに等しい。

試走のときも(安全に曲がる)ことしかやってない。(笑)
スタート1時間前からじっくりアップ。
固定ローラーで、毎晩の練習のように心拍数をモニターしながら上げていきました。
スタート直後の登りで一気にMAXまで心拍を上げなくちゃイケナイので心臓を必死に動かしておかないと、絶対失速する...
アップを9時半まで、と決めて、がんがん回し込んで暖めてからスタート集合地点へ。
自分にどんどんプレッシャーを与えて追い込んでいき、だんだん無口になっていく...
(これはいつものことです。)
自分と同じクラスで走る人数は70人。
さすがにビギナークラスなので「うぉっ」って感じのヒトはいないけど、明らかに「こりゃ速いな」っていうヒトもいる。(そうでないヒトも混ざっていて少し安心もした。)
いよいよ自分のクラスのスタート。
ローリングなので慌ててクリートかけ損ねることもないし。
号砲とともに落ち着いてスタート...
...と思ったら。
ボクの前のヒトや、周辺のヒトは、号砲とともに猛烈ダッシュ!?
(な、なんでや?)
その勢いに周囲が吊られたのか?集団の速度がみるみる上がっていく?
ボクはあっという間に最後方へ、追いやられた。(汗)
最初の右カーブを抜けて50mほど走ったところでフラッグが振られてここから本当のスタート。
そのとたん、集団の中から「ああ、これがローリングスタートって言うんかーっ!」って大声で怒鳴ってやがる。(笑)
そう!さすがビギナークラスだな、、ローリングスタートの意味を知らずにスタートしてやがるっ!ちくしょう!こっちまで焦ったぞーっ!

フラッグが振られてすぐに「恐怖の登り」が始まって。
ここからが「千切り愛」なわけです。
試走を重ねていたので躊躇無くフロントをインナーに落とすボク。
最後尾だったので、黙々と抜いていきました。
アウターで頑張るヤツ、大袈裟にバイクを左右に振りながらダンシングしてるヤツ、色々居ますね。
最初のトンネルを抜けるまでに既に集団がばらけ始めていました。
ボクは真ん中ぐらいまで順位を上げて、トンネルを通過。
通過後、「ここがキー!」と睨んでいたポイント。
勾配が急に緩やかになるポイント、、でも見た目はなぜか「下り坂」か「平坦」に見えてしまう「目の錯覚ポイント」!実際には登っていて2~3%ぐらい勾配があるんですよね。
ここではボクはフロント、インナーのままでリアを1枚重くしたぐらいにして騙されないように、回転重視で回し耐えました。
前のGIANTのフレームのライダーは見事に騙され、フロントをアウターに入れて、回しはじめ、すぐに速度ダウン、、、慌ててダンシングするも、、、回しきれず、、落ちていきました...
落ち際に、ボクの進路を塞いだので、身体ごとぶつかってしまいましたね、大丈夫だったかな?
そして、次の登り口に入るとボクは先頭集団内に入ってました。

10人ぐらい?の先頭集団はさすがに強い。
ボクは必死に耐えてついて行くのが精一杯、仕掛ける余裕なんでナッシング!
(さすがやなー)と思い、1周目の登りを終え、今度はジェットコースターのような下り逆。
当初、登りで離されても下りで追いつけ、とアドバイスされていたんですけど

そんなもん先頭集団の人たちの下りの速度って尋常じゃない。

ボクの速度が60kmを超えてアラームがんがん鳴ってましたが。
みるみる離されていく。
(あの人たち、70km超えてんじゃねーの?死ぬよ?この先、直角コーナーやんか!!)
と思ってました。
でも誰ひとり死なずにコーナーを曲がっていく。(当たり前や。)
ここで先頭集団から50mぐらい離されました。
平坦路で、必死に追い上げ、また先頭集団に潜り込めましたが。
今度はスポーツランドの入り口の鋭角カーブで引き離されました。

結局、カーブで離され、直線で追いついて、の繰り返し。
最後の鋭角カーブでも離され、必死の追い上げをしたけど、先頭集団の最後尾で1周目のラップを終えました。
2周目の登りは「もうとんでもない」状態でした。
心拍数はMAXを超えてましたし。
足もがたがた、身体もがたがた。
(こりゃ、ここで千切られるか?)と諦めそうになりましたが。
ふと、前方を観ると、、集団も落ちてる...
(そうかーみんなしんどいんやねー)
自分も落ちてたけど、みんな落ちてくれたので、千切られずに、、登り切った!
(よっしゃ!!このまま集団で走れる!)
と思いきや、ここからの下りが違った...

ボクはもう60kmを出せなかった。
集団は平均60kmですっ飛んでいく、、みるみる離される...
ここからは寂しい単独走。
でも今回は違った、諦めない、、まだまだイケル、と自分を奮い立たせ続けた。
しかし、単独走は辛い。
なんとか脚のあう集団に潜り込んで速度を上げたい。
と考えていると自分とは違うクラスの人が抜いてきた。
見るとAクラス、、!速いヒトだ!
このストリームに乗って速度アップだ!!と思ってこのAクラスのヒトの後方に張り付いた。
そしたら、なんとこのAクラス?(赤いゼッケン)のヒト、後ろにつかれたのが気に入らなかったのか、下がってしまった。
(ええーーっ!?)
おかげで単独走より遅くなってしまい、(なんやねん、このヒト)と思いながらAクラスのライダーを抜いていくボク...

そしてまた単独走。
もう先頭集団は見えない。
ちくしょうちくしょう。
まだまだ、0.1秒でも速くいく!
しかし、スポーツランド入り口手前のコーナーで後ろから刺されたっ!

(ぎゃーーっ!)
気づいたときには遅い、2人に抜かれたっ!
ぜんぜん気づかなかった、もう驚いた。
最終のヘアピンで抜き返そうとしたけどダメだった、あっちのほうがテクニシャン。

ますます離されて大ピンチに。
ちくしょーっ!抜けんかっ?!
最終スプリント!ぬぉぉぉっっ!Manmaさんの声援も聞こえたっ!もうすぐゴール!
ああーっ...
抜けんかった...
最後に刺された2人は速かった...

逃げ切られたかー
でも、今回は「出し切れた」感たっぷり。
楽しかった、嬉しかった。
やっぱり、完全燃焼できたレースはすごく楽しい。
不思議なことにゴールしたら順位とかどうでも良くなってまして。
もう自分で自分を褒めまくってニヤニヤしてばかりでした。(笑)
課題はイッパイあった。
下りで加速に乗れない。
カーブ下手くそ。
などなど。
Manmaさんからは「心肺機能をもっと鍛えよう」とアドバイスもいただいた。
これまで続けてきたインターバルトレーニングで減速してから一気に加速ってのもかなり良くなった。
ああいう四日市みたいなコースだと「減速、加速」を繰り返すのですごく役に立った。
次は沖縄!
どこまでやれるか?まったくわからんけど、「出し切る」という自分の目標は達成させてみせる!
がんばろうーっ

先ほどリザルトが発表されていました。
「がんばったで賞」は貰えるかな?な順位でした。
惜しいのはX2で走ってたら入賞タイムだったんだな...

0 件のコメント:
コメントを投稿