2011年4月5日火曜日

トゥルー・グリット

いつものように事前に予備知識無しで観てきました。
観ようと思った動機は「ノー・カントリー」のコーエン兄弟が監督、ということからです。
随所に監督らしい、「命を粗末にした感じ」ってのが表現されていてステキでした。


21世紀の「西部劇」と表現したほうがいいのか?
舞台はアーリー・アメリカです。
父親を殺された14歳の少女マティ(ヘイリー・スタインフェルドが主人公。
泣いてばかりの母親に代わり「わたしが父の敵を討つ」と宣言。
お金で保安官(ジェフ・ブリッジスを雇い、殺人者を追いかけて居留地に入り旅をする。
雇えなかったけどテキサスからやってきた同じ殺人者を追いかけるテキサスレンジャー(マット・デイモンも同行。
珍道中?を繰り広げるわけ。
トゥルー・グリット
珍道中?
正直に言うと。
ボクは西部劇は苦手で、特にこれまでは観なかったし、面白いと思ったこともなかったんだけど。
この作品は素直に感情移入できた。
なんせコーエン兄弟は「死」というものをリアリティたっぷり、、そして日常で、、簡単に、、人が死ぬ、というシチュエーションを表現するのが好きだ。
ノー・カントリーでもそうだったし。
映画だとは言え…簡単に殺すよなぁ、、、(^_^;)
そしてそういうシチュエーションって「こういう時代」って一番しっくりくるよね!って見てて思った。
だって、日常で拳銃ががんがん発砲されてるわけですからねー。
トゥルー・グリット
14歳だって撃つわよ!
マット・デイモンは今回は脇役でしょう。
主たるメンツにはいますが、どちらかと言えば「ちょっとね?」って役どころ。
なんといっても14歳マティは怪演でした。よかった。
なんでも長編映画初出演らしい。
将来有望ですよねー、この子。

ストーリーの方はというと。
西部劇らしい、と言えば、らしい展開なんでしょう、あんまり観ないのでわかりませんが。
拳銃の打ち合いとか馬に乗っての打ち合いとか、、そういうの、、、久しぶりに見た気がする。
「かっこいい!」とは思いませんが、ひと回りして、いま21世紀だからこそ、新鮮?な感じで観ました。(笑)
個人的には「25年後」(?年数は失念した)みたいな後日談の部分が「要らんのとちゃう?」って思いました。
あれじゃあ、ちょっとあと味悪いやんかーってね。
でもそれもコーエン兄弟らしい、、、最後になって台無しにしちゃう、、みたいなのも、、、
鑑賞後の余韻なんか、浸らせてもらえない、、ノー・カントリーに通ずる何か?を感じましたけど!
(でもラストは無いほうが良かった!)

追伸:
スティーブン・スピルバーグはどこに必要だったんだろう?
さっぱりわかりませんでしたっ!

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