2011年3月26日土曜日

ザ・ファイター

公開初日に観に行きました。

これも事前に情報を入れずに。
クリスチャン・ベイルが出てる、だけを知っていたのと助演男優賞獲ったこと、これだけ。

基本、ボクは「スポ根」にめっぽう弱い。
自分もアスリートの端くれだと思っているし。
スポーツの辛さ、とか、ああいうの、、解ってるつもりだし。
んなわけで、いつも「やられちゃいます」ね、スポ根は。

「ザ・ファイター」もスポ根でしょ?と思って観ましたが。
どちらかといえばボクシングのシーンは少ないです。
人間関係、、、とりわけ家族、、の人間関係というのを「これでもか!」っていうぐらい描いてます。
日本じゃ、ああいう家族ってそんなに居ないとは思うんだけど。
アメリカだとイパーイいそうだな…
ザ・ファイター
左が弟役、右が兄貴でジャンキー
兄弟のボクサーの物語。(実話)

ディッキー・エクランド(クリスチャン・ベイルは40歳代のオサーンで元ボクサー。
現在、無職で薬物中毒者で前科27犯のワル。
ミッキー・ウォード(マーク・ウォールバーグは現プロボクサーで普段は道路舗装工事の仕事で喰ってる、気の小さなヤツ。
バツイチで娘がいるけど、前妻のところで育てられている。
もうひとりオフクロさんアリス・ウォード(メリッサ・レオ)がまあいわゆる「やり手婆」ってやつ。
みんな家族全員がミッキーのボクシングに期待していて、それに群がることで「喰っている」。
(兄弟といっても異父兄弟。オフクロのアリスは数回再婚してそのたびに子供を作っていて9人もいて父親が複数いる。)
ミッキーはプロモーションなんかをオフクロに、トレーナーを兄貴に任せていた結果…
試合で殺されそうになる。(自分より9kgも身体の大きな相手と試合をさせられた。)
これと恋人シャーリーン(エイミー・アダムス)の存在が相まって。
独立しようと目論む。
そんなとき兄貴のディッキーが詐欺事件を起こし、刑務所に入れられてしまう。

兄貴が収監されたのをきっかけにミッキーは「独り立ち」するようになる。
「独り立ち」すると、面白いように試合に勝てるようになったミッキー。
連勝を重ねていき、ついに世界タイトル戦の挑戦権を獲得。
そして、兄貴が出所してくる…

というストーリーです。

ザ・ファイター
恋人のシャーリーン。この娘も気が強い!すげー!!でもこういう娘、好きだ!
「助演」ということですが。
殆ど主演を喰ってしまう勢いで怪演したのが「クリスチャン・ベイル」です。
もうたまらなく「情けないオサーン」を演じきってます。
頭のてっぺんはちょっと禿げてるし。
フラフラだし。
ヨレヨレだし。
女癖悪いし。
やはり一流俳優ってすごいなぁ、と、、観てて感動しました。

レスラー」に似てるところもあるけど。
ハッピーエンドです、この作品は。(^^)

いつもプロのスポーツ選手を観ていて思うんですよね、、、アマチュアとの決定的な違いってのを。
それは「赤の他人の思いとか願いを背負って勝負することが出来る」という違いです。
ボクのようなへっぽこ選手だと。
レースなんかだと「全部自分のため」に頑張ります。
えへらえへらとだらしなくやっても「自分のため」だけです。
ところがプロレーサーは違います。
「家族のため」「チームのため」「スポンサーのため」「応援してくれる人たちのため」
いろいろな人々のために走ります。
そしてその重圧にも負けず勝つわけです。
これだからプロはかっこいいし、お金も稼げるわけですよね。
ボクのようなアマチュアには考えも及ばない世界。

そんなようなことを。
この「ザ・ファイター」を観ていて思いました、感じました。
「自分以外の誰かのために戦える」というのがプロの最低条件なんだとね。
ああ、すごい、とても真似できないや。
そして、この作品もとても好きになりました。
やっぱり「スポ根」好きです!
ロッキーだって全部観たんだもん!
ロッキーのエイドリアンよりシャーリーンのほうが色っぽくて好きです!
違うかっ!ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!

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