2012年2月12日日曜日

ドラゴン・タトゥーの女

原題もそのまま「THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO」。
「GIRL」なわけである。

監督は今やボクの中でも「すげえヤツ」なデヴィッド・フィンチャー
彼の作品で気に入ってるのが「セブン」「パニック・ルーム」「ベンジャミン・バトン」「ソーシャル・ネットワーク」でしょう。
この中で気味悪くないのは「ソーシャル・ネットワーク」だけで。
他の作品はみな、「気色悪っ!」って感じた映画ばかり。

そして主演はゼロゼロセブン!ダニエル・クレイグ
肝心のドラゴン・ガールはまったく知らないルーニー・マーラ
ドラゴン・タトゥーの女
美人でもなけりゃ巨乳でもないよ。
ルーニーはどうやら「ソーシャル・ネットワーク」に出てたみたい。
(いま、観なおしたら、冒頭のシーンにザックの恋人役で出てたっ!別人みたいやなぁ。)
新人ではなかったし監督とも面識があったわけか。
テレビCMでもそうだったけど、かなり「一押し」な女優なんでしょう、熱演でした。

オープニングから「ぶっ飛び」でレッド・ツェッペリンの「移民の唄」で始まります。
その映像はぶっとびの映像センス。(汗)
あんなのを創れるだけで既に邦画の監督が裸足で逃げちゃいそう。

詳しいストーリーは書きません。
だいたい流れとしては
最初にダニエル・クレイグ演じる新聞記者ミカエル登場。
次にルーニー・マーラ演じるリスベット登場。
最初はこの二人のストーリーが別々で進みます。
ミカエルが「助手が必要だ」と言い出して、この二人のストーリーが交わります。
二人の人生が交わると、リスベットの恋の炎が燃え上がり、二人も交わります。(笑)
当初、「この作品って犯人捜し?な映画なのかな?」って思って観てましたが。
別にそういう作品でもないな、って途中から思った。
犯人っていうか「誰が殺したのか?」って部分は早くから解っちゃうし。
ミステリーはそれほどでもない、と思う。
それよりも「きもちわるっ!」な映像はガンガン。
「セブン」に近いなぁ。
「グロテスク」「暴力」「セックス」の描写は凄まじいものがありました。
「セブン」との違いは、、そんなエログロパンチな映像の中にもリスベットの「不器用な愛」を表現しているところでしょうか。
この「不器用な愛」が無かったとしたら、この作品は単に「怖かった」で終わってしまう作品だったでしょう。
彼女の演じる「愛」はかなり激しく大胆なんだけど繊細。
既婚者でさらに愛人までいるミカエルのことを全て知っていて愛してしまい。
なおかつ「友達ができた」と言わせるナイーブな内面も見せる。
ミカエルのために、彼女がとった行動は予想もしなかった「大胆」さで、彼に対する愛の強大さを感じさせました…が、、、それを誰の前でも表現していない、、奥ゆかしさ。
そうか、この作品はリスベットの恋愛(片思い)ストーリーなんだな。
(ミカエルはリスベットのことをたぶん「パンク・ガール」の火遊び?程度にしか思っていないっぽいわけです。)

普通の映画だと「ハリエットの事件が片付いたらエンディング」なわけですが。
普通じゃないこの映画は事件が片付いても「ソレはこの作品の一部でしかない」と、すぐ理解します。
160分ほどの長編ですが、長さはまったく感じさせません。
次から次へと「感情」や「情念」みたいなのが襲いかかってきます。

観終わって最初に襲ってくる感情は…「やっぱゼロゼロセブンはオンナにモテるなぁ、ちくしょーめ。」ですね。( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

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