2010年11月14日日曜日

ツール・ド・おきなわ 2010 - 熱帯の花となれ風となれ -

風になってきましたヨ…(きっと)
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去年に続いて今年もシニアレースに参戦してきました。
目標はいつものように「自分史上最高」です。
去年の死闘の記録はここです。




去年と違い今年はサイクリングイベントには参加せず、レースのみです。
サイクリングも楽しいんですけどそれ以上に今年はレースに集中したかったからです。
土曜日は大雨でサイクリングイベントの人たちはさぞ大変だったことでしょう。(汗)
(参加しなくてよかったぁ。)と思ってはいたものの、ボクも予定していた試走をわずか3kmで断念したんですけどね。(TДT)
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そして今年は名護ではなく那覇に宿泊してるため。
朝、起きる時間は去年の4時からさらに1時間早く3時に起床。(TДT)
4時にホテルをレンタカーで出発。
5時20分ぐらいに駐車場に到着。
殆ど準備はホテルで済ませてきたので駐車場では着替えてローラーを回すだけ。
5時30分には固定ローラーに。
ボクの隣に停めたヒトから「ローラー持ってきたんですか、いいですねぇ」と言われたけど。
ゼッケンみたら210kmの選手だった。(汗)
そんなんで210kmいけるのかなぁ?と思ったりしながら黙々と回す。
30分ほど回してから心拍センサー持ってくるのを忘れたことに気づく。(笑)
まあ、要らんか、ということで気にせず。
アップ終了して6時ちょっと過ぎに招集へ。
去年、学習したことに「ゼッケン番号順に並ぶ」というのは嘘だ、ということ。
早いもの順、というのが正解。(汗)
スタート1時間前だというのに、もういっぱい並んでいる、とうぜん番号順なんてまったく「ない」。
550人もの選手がいるので前に並んでいないと、プロトンに入るまでにかなり脚を使ってしまう。
必死で先頭から50番ぐらいをキープ。
スタートを待っていたら@niwatchiくんと合流。
スタートまでぺちゃくちゃお喋り。
いつもスタート前は緊張するんでお喋りしてると気が紛れてリラックスできる、ありがとう!
そうこうしてるとカウントダウンもなしにいきなり号砲!
(うひょ?!)と思ったらもう開幕してた。
今年は最初の1kmぐらいがパレード走行なんだそうだ。
おかげで去年のようなスタート同時の落車とかなくてスムーズにスタートできた。(^^)V
しかし、後方からはガンガン前に上がってこようと突っ込んでくる無茶な奴ら。
レース慣れしてない選手も大勢いるので「巻き込まれ」を防ぐにはできるだけ前に位置取りしなくちゃいけない。
それでも素人のくせに先頭集団に突っ込んできてかき回す奴ら続出のパレード走行。(-_-;)
超怖い。
頻繁にあちこちで「ブレーキ!!」と声がかかる。
そうしていると先導車が退いて本格スタート!
いっきに速度を上げるメインプロトン。
ふり千切られる奴ら。
あっという間にプロトンが形成される。
(それでもまだ100人ぐらいはいた)
その後は少しプロトンは落ち着いた様子。


天気は回復していて、時折小雨があったぐらい。
気温は高く汗ばむぐらい。
沿道にはたくさんの応援の方々がいて声をかけてくれる。
スプリントポイント前で選手が逃げる。
前方でチームメンバーらしいのが押さえにかかってるので追撃できない、蓋されてる。
この辺はチームで参戦してないととれないな、と諦める。
そうこうしてると「ハスり落車」が左前方で発生。
(ひぃ!)と声が出たけど、まず一人が落車、、それに被さるように二人目が落車、それは躱した。
3人目が被さって落車、さらにボクは右に躱した、、しかし3人目はバイクを吹き飛ばされた。
吹き飛ばされたバイクがボクの前方をふさいだ。(-_-;)
(あかん!ぶつかる!)
ボクの前輪にバイクが衝突。
ハンドルをしっかり握った。
腕の力で覆い被さってきたバイクをふりほどく。
走り続ける。
転けなかった。
しかし、おかしい。
ゴムの焦げるにおい?
見ると前輪のブレーキが曲がってシューがホイールに当たりゴムが溶けている。(汗)
すぐ、ブレーキをリリースし、走りながら調節。
なんとか修正できた。
前輪がブレてる。
どうやらぶつけられてバランスがおかしくなったようだ、細かくフレが出てる。
左手が痛い。
飛んできたバイクが左手の中指と手の甲を強打していた。
左のバーテープが破れてる。
走りながらもなぜか冷静に自己分析。
(まだいけるよな?これぐらいどうってことはないよな?)と言い聞かせ追撃開始。
メインプロトンから遅れていた。
いま自分は第2集団。
落車事故で中切れ発生している。
必死の追撃。
3人が同調。
暗黙のローテが始まる。
(追いかけろ。まだいける)
ラッキーなことに先頭集団はペースダウンしていた。
追いついた、助かった。
再びプロトンに舞い戻った。
しかし思いっきり脚を使った。
もうすぐ登りがある。
(回復させなくちゃ)
必死に休もうとプロトンの中心に身を隠す。
しかし、いつまた落車が発生するか?わからん。
そうこうしてると最初の登りへ。
必死に登る。
登りは苦手じゃない。
でもクライマーには負ける。(恥)
クライマーは登りで前へ出る。
これに釣られると潰される。
無理に着いていかず次の下りで追いつくつもりだった。
しかし、釣られていったヤツがふらついて斜行してきた。(-_-;)
激しくボクの前輪に後輪を擦りつけてくる!
「おらおら!まっすぐはしれよ!」怒鳴るボク!
「す、すんません」と謝るものの、もう脚が言うことを聞かないのか、まだ激しくふらついてハスってくる。
ボクの隣のヒトが「おい!危ないからもう下がれよ!」と怒鳴る。
「は、はい。すみません…」と下がっていった…
こうしてまた一人去っていった…


登りが終わるとプロトンは一時分裂状態。
下りで追いついてまたひとかたまりに再結成。
しかしどんどん人数は減ってきている。


そこでまた落車発生。
なんでもないところでの落車なのでおそらくハスったんだろう。
今度も左端だったので必死に右へ避ける。
ガシャガシャと数台が巻き添えに。
必死の回避でボクは何とか巻き込まれずに逃げた。
しかし、また中切れ発生。(∋_∈)
必死の追撃。
今度はプロトンが待ってない、千切られそうだ。
ローテをするメンツもなく、自力で追いつくしかなかった。
なんとか追いつくもかなり消耗。(TДT)
まもなく最大の登り箇所に到着する…
休まないと…
海沿い?の箇所を走りながら休みたい、休みたいと思っていたんだけど。
プロトンは逆に速度を上げてくる。(汗)
山岳賞狙い?で2名が逃げている。
それを追いかけてプロトンは棒状に伸びる。
かなり速度が上がってる。
必死にしがみつく。
(これ、、登れるか?)
焦った。
そしてコース最大の上り坂へ。
必死に登る。
はじめてインナーまで落とした。
前は見なかった。
遅れてるとは思わなかったけどプロトンから千切れた。
(もう少し、もう少し)
歯を食いしばって登った。
一つ目登り終えたとき、前を見るとプロトンははるか向こう。
心が折れそうになった。
でもまだ小さい峠がある。
登った。
まだ折れない、折れたくなかった。
また前は見ず、宙を見て登った。
見たら折れると思ったから。
登り終えた…
プロトンはかなり前。
追いつけないかも?
焦った。
2人と同調して3人で追いかけた。
でもこの2人がもう脚が残ってないのか?速くない。(汗)
(だめだ、こいつらじゃ追いつけない)
一人で行くか?行けるのか?
悩んだ。
自滅覚悟で一人で追いかけると、、たぶんこの2人を助けるだけでボクは終わる。
ちくしょう、ここで終わるのか!
と考えていると後方からもの凄い速度で他の2人が追撃をかけてきた。
重量級スプリンターだ。
坂は苦手だけど平地は凄いぜ!のオサーンだ!!
(助かった!)とばかりにこの2人の列車に飛び乗る。
ガンガン追撃!!
2分ほどで先頭集団に追いついた。
追いついたとき連れてきてくれたヒトと言葉を交わした「ありがとうっす」「いえいえ、よかった」。
このときプロトンはもう30名ぐらいになってた。


これでいったん落ち着いた。
去年はボクがアタックを仕掛けた「右折」の箇所も今年はボクはもう仕掛ける脚が残っていなかった。
広い道に出て小さな登りを追えると、あとはもう平坦。
スプリント合戦、アタック合戦が開始された。
ボクにはもうフェイクのアタックなんか見せる余力はなく。
考えられる作戦は「優勝を狙ってるヤツをマークしてそいつのアタックにあわせて仕掛ける」しかないと考えた。
30人の中で誰が?誰に着いていけばいい?
背中をじっと見て回った。
チームのジャージ…このチームか?ここか?
地元チームが数名先頭を牽いてる。
あのチームか?
ゴールってどこだっけ?去年と違って「まちなか」?商店街だっけ?
だとしたらあとどこかで左折しないとなぁ?とか考えてると。
大声で「落車!!」と叫び声だっ!!
(ここでかっ!!?)
またハスったか?バイクが数台吹っ飛んだ!
速度が急激に落ちる。
これに乗じて先頭数名が逃げた!
すぐ追いかける。
左折だ!
「まちなか」に入る。
周囲を見る。
横一列になってる。
先頭から5番目ぐらいにいる。
もの凄い風圧だ。
必死に風を避け、塊に戻る。
10名から20名までの戦いになった、その中にボクもいる!
あのチームジャージの後ろにいくか?こっちのチームにいくか?
あっちは去年の優勝者の所属するチーム、、こっちはツールド宮古島の優勝者を出したチーム。
どっち?
よし、目の前にいる「こっち」のチームをマークだだだっ!!
「まちなか」に入った、女性アナウンサーの声が聞こえてきた。
最終スプリント体制に入った。
「カンッカンッカンッ」と踏み込む甲高い音が響く。
回り込まれた。
右を塞ごうにも塞げない。
左から抜かれた、抜き返した。
もうひとり抜く。
先頭はどこ?
え?もうゴールライン?
ああーーっ!




サドルの先がケツに刺さりそうになりながら吹っ飛ばしました。
結果は、、、、ボクがマークしたチームは負けて、昨年度の優勝者が連勝しちゃいました。(泣)
狙いがはずれたなぁ、、、、と思いつつ、、、流してると、、、いっしょにプロトンで走った人たちと口々に「おつかれさん」の挨拶。
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ロードレースのこの瞬間もけっこう好きです、ボク。(^^)
短い時間とはいえ、いっしょに塊となって空気という壁をこじ開けて走った同胞たち。
表現しがたい体験が生まれます。
楽しかった。
やっぱりロードレースが好きです、楽しいです。
ひょっとしたらゴール後のこういう瞬間が好きでロードレースをしてるのかもしれませんなぁ。


レースが終わって、、、放心状態になり。
ローソンでおにぎり買ってめちゃ食いしちゃったり。
ふらふら「まちなか」を歩き回ったり。
我に返ると、汗だらけだったので、ホテルに戻りシャワーを浴びたら眠くなって昼寝しちゃいました!(笑)
子供かっ!!(恥)
ボクの愛車も戦った
@niwatchiさんからリザルトを教えてもらったんですが
15位だったそうです。(^^)V
なんとか去年の16位からひとつ順位を上げましたっ!
応援してくださった方々、ありがとうございました。
まだまだ頑張ります。
まだ頂点じゃないです、ボク。
発展途上ですよっ!
来年も自分史上最強を目指して走りますっ!!



レースデータです。
今年のはぜんぜん記録になってませんね。(汗)
まず心拍計が動いてません。
さらにデータをリセットする前にホテルでまたスイッチを入れてしまいなんか那覇でもGPSが動いてます。(笑)
レースデータはLAP1までです。
2~はノイズなのです、ヨロシク。


今回のツアー中に撮影した写真でーす。
スライドショーでどうぞ。



リザルトが出ておりました。
ここに掲示しておきます。
http://bit.ly/ccxpiq

トップとの差は2秒04でした。まだまだだなぁ。
やはり最後のスプリントでぐんぐん差が開いたんだろうな。ボクの脚力ではスプリント勝負になると差が開く一方だなーかっこわるー。

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