2009年6月22日月曜日

庭から昇ったロケット雲

アメリカの田舎町に住むオサーン(元飛行士)が、自分の夢を実現させようとする。
まあ、ここまでは普通よくあるストーリー。
違うのはその夢が途方もないことだった。
自分で創ったロケットで宇宙へ行きたい。」だとっ!
アストロノーツ・ファーマー/庭から昇ったロケット雲 [DVD]
ビリー・ボブ・ソーントン, ヴァージニア・マドセン, ブルース・ウィリス, マイケル・ポーリッシュ
B001FO0UQY

作品を観る前の予想は。
「どたばたコメディ」か?
「SF作品」?
と思ってました。

見終わってみると、ロケットで宇宙を目指す、というのは主たる題材ではなく。
「アフォな夢をみるオヤジを支える家族愛」とりわけ「奥さんの内助の功」ってやつですね、これの描写が鋭い。
なかなか感動。
こんな家族を持てたオサーンは「しあわせ」だ、間違いない。
オヤジのアフォな夢を叶えさせてやりたい。
自分で創ったロケットで宇宙へ行く、なんていうと「変人奇人」扱いされる。
でも家族はそんなオヤジを支えるだけでなく「その夢は叶う。」と信じる。
息子は「自分のオヤジは信念を貫く」と信じ切っているし、2人のかわいい娘も「月へいく」と信じて疑わない。
借金だらけになり、自宅や農園まで抵当にいれてジェット燃料を手に入れるオヤジ。
それでも「信じて支え続ける家族」。
すごい、すごいやー。

ロケットの打ち上げが失敗に終わり、瀕死になったオヤジに「まだ夢を諦めないで」と訴える息子「シェパード」くん...あんた、立派や!すごい息子や!おとーちゃんは嬉しいでぇっ!(T_T)

まあ、日本だと。
ほとんど99.99%のオヤジは...
家族を持ち、子供が出来たら、自分の夢や希望は全部捨てる。
もう一欠片の夢も持ってはいけません。
というのが通常ですよね。
オヤジの残り人生のほぼすべての時間は「家族のために稼ぐ」だけです。
悲惨な言い方をすれば残り時間を「時給いくら」で売ってるだけです。
それ以外の使い途は許されません。(悲惨)

もし、ボクにこんな家族がいたら。
それはそれで「思いっきり不幸な家族」かもしれませんが。(汗)
でも「笑いと夢がいっぱい溢れた貧乏な生活」って、そんなに不幸だろうか?
この作品を観てると、「そんなに不幸なわけじゃないよね?」。
って思える「びっくり」ハッピーエンドでした。

うん、イイ作品。
注:ブルース・ウイリスは「ちょい役」だよ。(笑)

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