2009年6月29日月曜日

ツール・ド・美ヶ原 2009

参戦してきました「ツール・ド・美ヶ原」。
まさに呼び名通り「激坂」でございました。
http://www.mspo.jp/jca09/images/saikyo.gif
ツールド美ヶ原2009y06m29d_102120336.jpg
↑ こんな勾配だよ。

天まで昇っていく!そんな感じのコースでした。


レースには前日に松本市入りしました。
他の大会と違って「すべて前日エントリー」なので注意です。
他の大会だと当日の朝でもゼッケンがもらえるのですが、ツール・ド・美ヶ原では当日はエントリー受付がありません。
なのでどうせ前日に松本市入りするならコースの下見(試走)をやっておこうと思いました。
どうせレース中は写真とか撮れないから、試走の時に写真を撮ろうってことです。☆

tour de UTSUKUSHIGAHARA bicycle race 2009 at EveryTrail

Map created by EveryTrail: Travel Community
赤丸印で写真を撮ってます。
その名の通り「美しい」素晴らしい景色でした。ハート
遠くに頂上に雪を残した日本アルプスも見えましたよ。
「自転車でこんなところまで行けるんだね?」っていう感じっすわ。(^^)

考えてみればボクが本格的にレースに参戦するようになってまだ2年目。
(それ以前はサイクリングイベントだけ。サイクリングイベントに参加するようになってからでもまだ4年目なのだ。)
今回も頂上に到着したとき「あーあ、ついに自転車でこんなところまで来ちゃったよ。」っていう感動?呆れた感?(笑) そんなのに襲われました。

試走は2時間かけて登りました。
感想は「アフォとちゃうか?この激坂?」ですね。(^_^;)
最大20%とかあるし。そこではもうペダルを回すのも大変。
壁を登ってるみたいでした。
時速は徒歩速度?(笑)
ツールド美ヶ原試走
Speedが3.7kmに。(笑)
これ以上遅くなるともう降りて歩いた方が速いよ。(^^ゞ

この激坂区間はスタートしてすぐにあります。
つまりまだ脚が回らないうちに18%超の激坂を登らなきゃいけないわけ。
大変だわな。
レースでも多くのライダーが乗って登るのを諦めて降りて押して歩いて登ってましたね。
この区間を過ぎるとしばらくは6%ぐらいになります。
そしてもう2kmほどいくと...
ツールド美ヶ原試走
こんな看板だっ!
ああ、そうですかい。
なんでもこい!
とか思いながら。
10%超の激坂を悶々と登ると。
「おお、綺麗だ」
と思わず呟いてしまった「美鈴湖」(みすずこ)である。
水の色が尋常じゃないっすよ。
なんか深い緑色?みたいなーすごい涼しげで美しい湖でした。ハート
美鈴湖
い、いい、いや。
実は...白状します。(--;)
これはあくまで前日の「試走」のときの感想であって。
実際には本番のレース時は、こんな湖なんて観てません。(笑)
っていうか、「いつ通ったんだろう?」ってなもんです。
まったく、ぜんぜん、綺麗さっぱり、景色なんて観てませんからね。(笑)
ほぼ90%は前の選手のケツを見てるだけです、レースなんてそんなもんです。
オサーン同士でケツをじーーーっと見つめ合う、、それが自転車レースなのです。

気を取り直して。
美鈴湖の周辺は少し平坦で速度が出ます。
そこでやっと足休め?かな?と思ったけど、みんながガンガン飛ばすので全く休めない。(笑)
相変わらず給水ポイントは戦場さながらでしたね、危ないから避けて通りました。
(試走でチェックしてたので、ボトル大サイズで頂上まで登れることはわかってましたから。)
ツールド美ヶ原試走もうこの辺まで走ってくると、危ないのは「登れなくなってフラフラしてる選手」の側に寄らないこと、と、降りて押して歩いている人が再度乗ろうとしてる側に寄らないこと。
これですね。
残念だけど、一度降りると、次に乗れるチャンスがすくないっす。
なんせずっと登り坂ですから。
降りちゃうと、乗るときに漕ぎ出しでフラフラしちゃうんで。
それに巻き込まれるのが怖かった。

一応、自分のグループの選手には抜かれないようにチェックはしてましたよ。
しかし、自分より後からスタートしてるグループにはガンガン抜かれました。(笑)
ありゃ、勝てないわ、別次元だから。
と自分に言い聞かせ、追随せず、自分が「この人に着いていく」と決めたライダーを黙々と追跡。
ペースを乱さず。
息は乱れても心は乱さず。
一定ペースで黙々とペダルを回す。
ツールド美ヶ原試走
いったい?いつまで続くんだ?!この激坂はっ!死ぬやんかっ!!
と吠えるボク。
命を粗末にしちゃいかーん!

と考えていると...
ツールド美ヶ原試走
Σ(゚д゚lll)ガーン

なんやねん、「イチバン」がまた出てきたヨ...orz
イチバンが2カ所もあるのか(T_T)
この看板を見て多くの選手が「心を折られた」ようで、降りて歩いて行くライダーが激増していたようです。
おそるべしっ!看板マジック!(-_-メ)
ツールド美ヶ原試走
そして、延々と続く10%登り坂。
必死。
汗とヨダレとドリンクでぐちゃぐちゃになりながら登る登る。
死ぬ死ぬ死ぬ!
と絶命寸前まで登り切ると突如目の前に広がる...
ツールド美ヶ原試走ボクも思わず「おおっ!」と唸り声を上げてしまった景色が。
眼前に広がる。










そこにはなだらかな丘と平原。
そこに赤い躑躅(ツツジ)が咲いていて。
ツールド美ヶ原試走ツールド美ヶ原試走ツールド美ヶ原試走ツールド美ヶ原試走
ツールド美ヶ原試走 by you.
まあ、現実的にはレース時にはまったくこの景色も観てませんけどね。(笑)
なぜなら、この景色が見える地点は「なだらかで下り坂などありラストスパートポイント」と前日試走で決めていたから。
そう、この場所まで「脚を残しておく」がボクの使命だったのです。☆
「ぬぉーーーっ!いっくでーーー!」と最後の力を振り絞ります。
がんがん抜く。
抜かせるもんか!抜くのみ!
燃えろ燃えろ!バーニングハート!
ジェットコースターのように下り坂を抜け、その速度を利用して登りを登る。
試走したときの走行をそのままトレース。
いける!まだ抜ける!
マックススピード時速58.9kmをマークだ、この日の最速!
おらおらおらーっ
20人ほどゴボウ抜き。
そしてラスト500m。
ここは登り坂。
しかし、脚を残してあったのでスプリントだっ!
最後までダンシングで漕ぎ続ける、あげるあげるあげるっ!
ゴール前で藻掻いてるのはボクだけだっ、他は全員シッティング。
ダンシングで登り続け、抜き続ける。
ゴール手前10mでさらに登りが強くなるけど、ここも「がはーがはーっ!」と荒い息をしながらスプリントを続けて、10人ほど抜いたっ!!!
辛かった。
何度も腰を落としそうになった。
でも耐えた、最後まで、登り続けた。

良かった...

「記録」云々より
  • 脚を残せた
  • スプリントを最後までできた
  • 計算通り走れた
この3つは今回のレースで目標にしてたこと。
この3つをすべてクリアできた。(^。^)
ゴールしてからしばらくは眼前に星がチカチカ飛んでた。(笑)
軽い酸欠?になってたのかな?
ゴール地点で配られていたトマトを貪り食った。
トマトなんて生で囓ることなんて滅多にないし、そもそも1個丸ごとなんて喰うこと無いんだけど。
ぺろりと全部喰っちゃった。

ツールド宮古島」でもそうだったんですが。
貧脚なボクでも、ボクなりに満足できる走りが出来たレースってやっぱりすごい興奮なんですよね。
ヘボはヘボなりの。
んで、しばらくは軽い「ランナーズ・ハイ」になるわけです。
ヒルクライムレースの場合、帰りは全部下りコース、つまりダウンヒル。
したがって勝手にスピードが出ちゃう。
ここを「ハイな気分で」降りるわけですから怖い。(笑)
これは以前に経験があるので「ここはハイな気分を抑えて」って降りていきましたが。
帰宅の際の電車の中とか、もうめっちゃ「ハイ」でした。(--;)
興奮冷め止まぬ、ってこういう感じなのよねー。
疲れてて、フラフラなんだけど、なんかこう鼻息が荒い。(笑)
特急しなのに乗った途端、ガクリっと寝ちゃったんだけど。
寝てても夢の中でペダル回してました(^^ゞ

楽しかった!面白かった!
また来年!来年はもっと速く!

あ、記録ですが、自分のEdge705の計測で「1時間32分51秒」でしたよっ!
たぶん、ほとんど差異はないと思う。(走行データはこちら、ただし心拍計が途中でおかしくなってるので心拍数は参照する価値無しっす。)
順位は...いつものように発表を待たずして帰宅の途についちゃったので知りません。(^g^)
後日、Webで発表されることでしょう。
いつものようにクラス別で真ん中ぐらい?かちょっと上ぐらい?だと思います。(偉そうなことを書いてもボクの脚力はそんなもんです、自分が一番知ってる。

撮りためた写真はこちら

Created with Admarket's flickrSLiDR.

追記:
リザルトが公式サイトに掲載されていましたーっ!(^^)
ボクはクラスDで走りました。

むむ??

おー

思ったより良い順位でした。(^。^)

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